ふぞろいって何なん?
この記事では、中小企業診断士 2次試験の
唯一無二の統計データを収録した参考書
「ふぞろい」シリーズについて
で、結局どれ買ったらええねん?
という疑問にお答えすべく、情報をまとめておきました。
バージョン数は、R6年度受験生向けで書いています。
ふぞろいとは?
2次試験の情報をこれから収集しようという方のために
おさらいしておきます。
2次試験は記述式で実施され
正解と採点基準が公開されません。
(出題主旨は試験後に公開されますが、これがわりと進次郎構文な内容なので・・・
ま、逆を言えば、それだけ余計な邪推をせずに与件と設問に書いてある通りに素直に解答すればよいとも捉えられますね)
そのため、正解(合格ライン)と自分の解答のギャップを客観的に測定することができず
どう反省して、次に何を勉強すれば良いのか
を非常に決めづらい試験です。
試験内容の難易度もさることながら、この“反省の仕方がよくわからない”
という点が難しい試験と言われる所以の一つでもあります。
そんな中、我々の先人が互いの再現答案と評価結果を持ち寄って
「合格者はみんなこれ書いてるよね」
「落ちた人はここが書けてないね」
のような評議をしながら
「多分これが正解(加点要素)だろう」という
一つの集合知的仮説を書籍にまとめたものが”ふぞろい”の始まりです。
麻雀で、捨て牌から相手の待ち筋を読むのに似ていますね。
毎年の受験生が自身の再現答案を編集チームに送って
来年の本が出来上がります。
R5年度の再現答案(私ももちろん送りました)を元に
2024年版が出来上がるといった感じで
年々、提供される再現答案の数も増えていってその精度も高まっています。
特に、R4年度の試験からは、全受験生の合否が得点と共に通知されるようになった(R3年度まではABCD評価で、点数を知りたければ協会に得点開示請求をしないといけなかった)ため、答案と評価点の分解能が飛躍的に向上しているものと推察できます。
正解と採点基準が公式に発表されない以上、受験生の再現答案とその評価結果(得点)の統計的データは、勉強を進めるうえでの非常に貴重な羅針盤です。
私は個人的に、ふぞろい無くして2次試験突破はありえないと考えています
もはや受験生必携バイブルの一つと言えます。
マストバイはこれ!
ということで前置きが長くなりましたが
早速ふぞろいを買いましょう!!
・・・なのですが、ネットを検索してみると似たような名前でいっぱい出版されているので、どれを買えばいいかちょっと戸惑うと思います。
結論から申し上げると
R6年度受験生は
・「ふぞろいな合格答案17」(2024年7月発売予定)
・「ふぞろいな答案分析7」(2024年5月発売)
・「ふぞろいな答案分析6」(発売中)
の3冊を揃えておけば、最高コスパで事足ります!
一応、補足説明をしておくと
ふぞろいには大きく3つのシリーズがあります
①一つ目は「合格答案」シリーズで、毎年発売されるいわゆる”フルコンテンツ版”です。
最新の過去問が掲載されている”唯一”のシリーズですので、ストレート/多年度を問わず、最新版(R6年度受験に向けては合格答案17)は全員必要です!
②二つ目は「答案分析」シリーズで、隔年発売のダイジェスト版です。
①の合格答案シリーズの中の”答案分析”のセクションのみが複数年分(近年は2年分)収録されています。
この答案分析のセクションは、俗にいう”ふぞろい採点”をするのに必要な部分であり唯一無二のメインコンテンツ部分ですので、過去問演習を行う年度分は必ず全て揃えましょう
③三つめは「再現答案」シリーズで、こちらも隔年発売のダイジェスト版です。
こちらは①の合格答案シリーズの中の”再現答案”のセクションのみが複数年分(近年は2年分)収録されています。
この再現答案のセクションは、ふぞろい執筆者(合格者)の実際の再現答案とその評価(得点)や試験本番の80分ドキュメントなどが収録されています。
実際の合格者の解答プロセスや試験本番の臨場感を疑似体験できるので貴重なコンテンツですが、他のサービスでも代替可能という意味では②の答案分析セクションより優先度は低くても良いでしょう。
自分から行動すれば、X(Twitter)や受験生支援団体からでもここの情報は入手できます。
私個人的には、①の「合格答案」シリーズの最新版に収録されている1年分ぐらいの追体験で十分ではないかなと思います。
(実際、私は再現答案シリーズは1冊も使わずに合格しています。)
ということで、再掲しますと
マストバイは
・「ふぞろいな合格答案17」(2024年7月発売予定)
・「ふぞろいな答案分析7」(2024年5月発売)
・「ふぞろいな答案分析6」(発売中)
の3冊!
要は、直近5年分の答案分析セクションを集めよう
という思想です。
ここで、過去問何年遡るべきか問題が発生します。
あくまでも私の意見ですが、直近5年分は死守すべきラインかなと考えます
(故に、上記のマストバイになる)
2次試験は、一つ一つの事例と深く向き合うことで実力が高まっていくものと考えますので
例えば、15年分を1回だけ解くより、5年分を3回解いた方がより力が付くと思います。
この辺りは、皆さんが師事している講師やメンターの意向を優先して頂いてもOKですが、恐らくどなたも3年分では心もとないと言うのではないでしょうか
という感じで、5年分しっかりやりましょう!
お財布に余裕があるようでしたら
合格答案シリーズを13~17まで揃えても良いですね
(むしろこっちがフルコンプ)
でも、5冊買う予算があるのであれば
合格答案5(7年前)に遡るほうをオススメします
購入はお早めに
毎年、「合格答案」シリーズは7月頃に発売されます。
1次試験直前期という事もあって
「今それどころじゃない、1次通ってからでもええかな」
と思いがちですが、発売されたらさっさと買っておくことを強くお勧めします。というか、むしろ予約しておくべきですね。
1次試験直後は一気に売れます。
診断士ならお判りでしょうが、ニッチな市場ですのでそんなに部数を刷っておらず、あっという間に売り切れます。
また、悲しいかな一部買占め転売をする輩も毎年おります。
都市部なら書店を駆けずり回れば一冊ぐらい見つかるかもしれませんが
地方では難しいでしょう。
実際、今私の住んでいる地域では、中小企業診断士コーナー自体すらない書店がほとんどです。
1次から2次までの貴重な時間に、本を探し回っている時間なんで無いはずです。
また、万が一、今年の1次試験が残念な結果で2次試験に挑めなかったとしても、上述の通り、今年のふぞろいは来年以降の受験でもどうせ必要になります。
故に、1次試験の突破見込みに関わらずネットでさっさと購入する
これが賢明です。
恩送り、ふぞ贈り
先輩受験生の再現答案や合格体験記が、次の世代の受験生の標となる
そして、合格した暁には自身の答案も送って、さらに次の受験生の手助けとする・・・
本の内容自体が、恩送りの思想で成り立っていますが
X(Twitter)界隈では、さらに”ふぞ贈り”という企画が生まれました!
これはR3年度合格者のsususuさん(@sususu1985)が発案したもので
合格者が最新版のふぞろいを出資購入して、今年の受験生の贈呈する
という企画です
私も昨年のふぞ贈りに応募し、R4年度合格者のしおさん(@inudacoworker)枠が当選しました!
これはもう家宝です
そして!もちろん!!今年もやってます!!!
私も支援枠に応募していますよ!!
先に述べた通り、最新版のふぞろいはさっさと確保しておくべしですので
よければこの企画に参加してみてください!
締め切りは5/31までなのでお急ぎください!!
この記事を読んでくれた受験生が一人でも多く合格を勝ち取ることを願っています!