見出し画像

240点の解像度を上げよ

この記事は、中小企業診断士2次筆記試験に
令和4年度に落ちて、翌 令和5年度に合格するまでに掲げていた
私の勉強の戦略について書いてみます。
あくまで私の主観のお話ですが
もし今後の受験生の参考になればとの思いで記録してみます。

令和4年度の敗因

2次筆記試験は4科目400点満点で実施され
どの科目も40点未満(いわゆる足切り)がなく、かつ240点以上
であれば合格とされています。

初めて2次試験に臨んだ令和4年度は
この240点を間違って解釈していました。
1次試験や他の資格試験のように
額面通りに”4割失点しても良い”
と捉えてしまっていました。
そのため、勉強の完成度が6割どまりでした。
というか、6割を目指した心構えで勉強を進めていました。

結果、183点(しかも2科目も足切り)という散々な結果に終わりました。
令和4年度からは少し制度が変わって
全受験生に合否と共に得点の結果も通知が来るようになりました。
よって、合格発表から数日間はX(Twitter)上に結果をアップする
「得点開示祭り」が繰り広げられていました。

ある方が、皆さんの得点を集計した統計データを作成しておられて
初めて自分が戦っているステージがどのような世界だったのかを痛感しました。
得点の分布が非常に狭く、1点の重みがめちゃくちゃ大きい
事を認識しました。
あくまでX上でのデータなので、正確な母集団情報とは異なるでしょうが
統計的に分析すると、235点から239点にざっと1,500人(10,000人中)ぐらいが犇めく超接戦であるということがわかりました。
そして、己はというと、最下位数%のところに居るんだと・・・

この事実から
自分の勉強方法や戦略以前に
心構えが全く間違っていたのだと考え直し
合格ラインには、どんな人がいるのかを研究することにしました。

凡人が完璧にやって、やっと240点

試験直後から、各社予備校が挙って”模範解答”なるものを公開しだします。
模擬試験でも同様かもしれませんが
特に本試験の答案となると
各社が威信をかけて作成していることは容易に推察できます。
そして、賢明な受験生の多くは
「あんなもんは受験生には書けない」
と理解しています。
それもそのはず
何人もの先生が寄って凝って、恐らくネットや参考資料等(もしかしたら生成AIとか)も使いながら、何度も何度も推敲して出来上がってるものでしょうからね。

そこで、私はフッと思ったんです。
「じゃあこの試験、人間一人が80分で鉛筆一本(と電卓)で、一体何点取るのが限界やろうか?」と。

そこである仮説を立てるきっかけとなったのが
こちらの診断士LABOさんのyoutube動画です。

「・・・300点越えは、伝説の合格者として後世に語り継がれるレベルや」
(品質管理的に言えば、300点以上は +3σ の外の世界)
ということは、この試験
天才が当日の試験を完璧に熟してやっと届く
300点が実質の満点ではないか?と

そう考えると、途端に240点が途轍もなく高いハードルだと認識できます。
240点は300点の8割です

余程の鍛錬を積んだ人でなければ
一発勝負の本番当日の緊張状態で、しかも初見の問題で
100 %のパフォーマンスを出せないでしょう。
せいぜい80 %発揮できれば御の字でしょう。
練習でできないことを本番でやってのけようなんてのは無謀です。

と考えると、既に何度も解いている過去問は
実質満点の300点がいつでも取れる練習を完了しておかなければならない
ということです

「300点満点に仕上げて、本番で許容できるミスは2割まで」

これが、私が2年目を戦う際に
最低ラインとした心構えです。

それで何とか無事に合格できました!
事例ごとの戦略については、いずれ書いてみようと思います!

これから受験に臨まれる方にとって
一つの考え方として参考になれば幸いです!


いいなと思ったら応援しよう!