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全知全ノウ執筆しました!

この度、中小企業診断士受験ではお馴染みの
2次試験特化参考書である「全知全ノウ2024年度版」の執筆(共著)をしました!
最新年度の合格者の中から4名が選ばれて、翌年度版を執筆するという格好です。
なぜ4名かというと、後に詳細を記載しますが、全ノウハウの方で4つの事例を1人ずつ分担するからです。
具体的には、R5合格者(サブスク世代)の我々が2024年度版の執筆に携わったということです。
私は事例Ⅳを担当しました!!

きっかけは、なんとこれまたX(Twitter)でした
執筆のお仕事にまで繋がるなんで、ほんとにすごい時代になっています。
編著者の川口先生はもちろん、他の共著者の3名も当然“初めまして”を想定していたのですが、、、
なんとお一人、よーーーく知ってるXの相互フォロワーのアオイさんがメンバーにいらっしゃいました笑
業界狭し笑
そしてSNS侮れません

こちらが執筆者募集を知ったポストです。
ちなみにベストさんはタキプロと一発合格道場の14期メンバーとしても
受験生支援でご活躍された方です

全知全ノウってどんな本?

全知全ノウとは、同友館から出版されている参考書で
正式名称は
「【中小企業診断士】2次試験合格者の頭の中にあった全知識」
「【中小企業診断士】2次試験合格者の頭の中にあった全ノウハウ」

の2冊セット(バラでも買えます)の通称です。

著者献本で頂いた2024年版 表紙デザインがイイ感じです

姉妹本として、事例Ⅳに特化した
「中小企業診断士2次試験事例IVの全知識&全ノウハウ」
も同じく同友館からでていますが
こちらには携わっておりませんのであしからず。
こちらの書籍については、事例Ⅳ攻略のための教材〇選なんて記事を書こうかなと思案中、、、要望があれば笑

「全知識」編

「全知識」の方には、タイトルそのままですが
2次試験を解くために必要な1次知識が整理されています。
そもそも全知全ノウシリーズは
川口先生と関山先生が「我々は色々と遠回りをしてしまったけれど、結局2次試験を突破するために必要な知識はそんなに多くなかったよね。後の受験生にはもっと効率よく合格に辿り着いてもらうために情報を整理しよう」というコンセプトで執筆されたのが始まりです。
4事例分が1冊にまとまって300ページ程度なので
1次試験のテキストはぶっといのが7冊もあったことを思うと
いかに集約されているかが感じられるかと思います。

「全知識」に書いてあることさえ押さえておけば絶対合格できる
とは言えませんが
「全知識」に書いてあることで全く知らない論点がある
ようでは合格は極めて難しい
と言えるでしょう。

1次試験では、論点の1つや2つ抜けていたところで
取りこぼすのは1マーク2マーク(4〜8点/700点)分程度ですが
2次試験では、論点の理解が抜けていたら、その論点を使って解答骨子を作る必要がある設問をまるまる落とす(20〜25点/400点)リスクがあるということは頭に入れておいたほうが良いと思います。

執筆した身だから言えることですが
「全知識」のほうには実はほとんど筆を入れていません。
もちろん、R5年度の出題実績に関する部分は追加をしましたが
いわゆるメインコンテンツ部分は、法改正等との整合や近年の特に強い出題傾向への配慮ぐらいしか加除するものがありませんでした。
(執筆というよりは校閲に近い感覚でしたね)
何が言いたいかというと、それぐらい
「全知識」に書かれている論点は重要かつ普遍的である
ってことです。

合格して執筆(校閲)をしてみて感じたことですが
「全知識」には、1次知識はこうやって使うのか
という事がたくさん書かれています。

この記事をアップするのはちょうど1次試験の1か月前の直前期です。
これから1次試験に臨むぞ!という方で、420点の目途が立っている方は
ぜひ1次試験までに一度「全知識」をサラッとで良いので読んでみてください。
点で記憶している知識が有機的につながっていく感覚が味わえると思います!

「全ノウハウ」編

「全ノウハウ」の方には、いわゆる過去問解説が掲載されています。
冒頭で説明したように、一人一人が各事例を担当して模範解答を作成しました。
また、この解答に至るプロセスをお伝えするべく
・与件文のどこをどう読んでいるのか
・解答に必要な1次知識は何だったのか
・設問で問われていることをどう解釈したか
を記しています。
書籍には我々4人が書いたR5年度分と合わせて
昨年のR4年度合格者の4名が書かれたR4年度分の
直近2ヵ年分が収録されています。

この部分こそ、まさに本番でR5年度の試験を突破してきた我々が
全くの白紙から原稿を”執筆”した部分です!

ここで注意して頂きたいのは、我々が作った模範解答は
正解ではないという事です。
これは、逃げや謙遜ではなく、紛れもない事実です。
もちろん4名とも、渾身の解答を作りました。
実際に本番で合格点を取った事例の解答をさらに時間をかけてブラッシュアップしたものを掲載しているので合格点を十分に超えている自負はあります。
しかし、(これは予備校各社が出している模範解答にも言えることですが)
この解答を覚えることにはまったく意味がありません。
「全ノウハウ」で一番吸収してほしいところは
この模範解答を書くに至るまでの我々合格者の思考プロセスをトレースすること、です。

これと同じことは予備校が出している模範解答でも出来そうですが
「こんなん受験生が書けるかよ!」っていうの、多くないですか?
確かにカッコいい解答だとは思いますが、みんなが書く(書ける)解答だとは言い難いものも少なくありません。
そういう意味では、合格したての我々”ひよこ”が書いた解答のほうが
受験生にとって再現性と到達可能性が高いと考えています。

事例Ⅳだけに言えること

この節は、事例Ⅳという科目の特性と、私が執筆担当したという自己責任の中で言えることを書いておきます。

手前味噌で恐縮ですが、私はR5事例Ⅳを本番で73点とりました。
今年度の得点分布から考えると、かなりの高得点であったはずです。
その再現答案を基に、編著者である川口先生と推敲を重ねて最終原稿を仕上げました。
確証は持てませんが、体感では85~90点の解答には仕上がっていると自負しています。

もし、この記事を読んで「全知全ノウ」を買ってR6年度の試験に臨もう
という方は、是非一度
・与件文のチェック(マーカー引く)
・設問文のチェック(マーカー、メモ)
・計算に必要な数値の拾い上げ(メモ、数値整理)
・実際の計算(立式、電卓操作)
・解答記入(紙に手書き)
のプロセスを1回だけ丸写ししてみてください。

そして、それに何分かかったかを記録してみてください。
恐らくですが、80分で終わらないはずです。
執筆した私ですら、この模範解答は80分では書ききれませんでした。

事例Ⅳはタイムマネジメントが命です。
これは過去の「全知全ノウ」でも繰り返し記載されていることですし
受験生としての私もそうだと認識して試験に挑みましたし
2024年度版の「全知全ノウ」でもそう主張しています。

事例Ⅳは80分では完答できない

この事実を理解しておくことが、事例Ⅳを攻略するうえで
最も重要だと思います。
だからこそ、頂上に行くまでには何分かかるかを把握しておいてから
80分で6合目(合格点)まで再現性良く到達するにはどういうルートで行くべきか

を訓練していくことが重要だと考えます。


7月1日より
全国書店で販売開始です
同友館オンラインでも購入できるようですので是非!







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