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実務補習(5日間コース)を終えて

この記事は、中小企業診断士の国家試験を突破した後
診断士登録をするまでの登竜門の一つである実務補習の体験記です。

私は、5日間コースを選択しました。
日程は
2/2(金) 初日打ち合わせ 診断先企業様訪問(ヒアリング)
2/3(土) グループワーク
 (この間各自作業)
2/11(日) グループワーク
2/12(月祝)グループワーク
2/13(火) 最終報告会
の5日間でした。


顔合わせとチームビルディング

1/24 協会からテキスト発送その他の案内メールが届きました
1/25 指導員の先生から挨拶メールと共に、診断先企業様の関連資料その他をドサっと(電子でですが)渡されました
めっちゃあるやん(汗

1/28   先生を交えての顔合わせオンラインMTG
先生は、御年70歳ほどの大ベテランといった風貌で
温和でありながらも思考は歯切れ良く
クラウドツールや生成AIまでも使いこなす若々しい方でした。

班員は自分を含めて5名
最年長Aさんは班長(経営戦略)
金融機関のアッパーマネジメント層のBさんは財務 会計
某巨大企業の営業マンのⅭさんが販売 営業
これまた巨大企業の経営企画のⅮさんが労務 人事
で、唯一脱サラの私が技術 生産
を担当することになりました。
BさんのみR4合格者で、3度目の実務補習
その他のメンバーは初めての実務補習でした。
最年少のDさんのみ20代で、残りの4名は全員40代という構成でした。

先生から、全体のスケジュールと共有資料の説明があったのですが
2/1(0日目)には事前資料から書ける範囲で報告書を作成しておき
書けない部分を初日のヒアリングで確認するように
という感じの、かなり前倒しでの計画を指示されました。

その夜、班長のAさんのお声がけで
メンバーだけでのオンライン雑談を開催しました。
通常は、初日の朝に“初めまして“をして
その日の午後には企業にヒアリングに行くという
何とも無謀なスケジュールなので
このようなメンバー間での事前のアイスブレイクは
非常に良いチームビルディングの機会になりました。

しかし、口述試験と合格発表の間の時期に実務補習だけが始まっていくのが
「もうこれは受かったって解釈でええんよな?」
という何とも不思議な感覚でした。

終始前倒しで進む

そんなこんなで、診断報告書が“半分出来かけてる”ような状態で
初日を迎えました。

診断先の詳細は機密事項なので書けませんが
想定してたいわゆる“あるある”はやっぱり概ね“あるある”だったので
ヒアリングを進めていっても、報告書作成の方向性は大きく変える必要はなさそうでした。

なので、日曜日に家族サービスしたのち
月曜日に一気に書き上げて
火曜日の朝には初稿を先生に提出できるようなペースで進めることができました。
日中お勤めの皆さんからも、木曜日には初稿が出揃い
相互添削と修正を終えた状態で3日目を迎えることができました。

マージ地獄は発生せず

実務補習の“鬼門“と言われるマージ作業
各担当がそれぞれのパートを仕上げ、それを一冊の報告書にまとめる際に
体裁や整合性などを調整する作業です。
私も色々と”マージが大変”との前情報を仕入れていたので
できるだけ簡便に済ませたいと思っていましたが
マージもほぼ一発で終わりました!

というのも
実は先生が報告書のフォーマットをかなり細かく設定してくれていて
(スタイル設定まではされていなかったものの)
各自が本文さえ作ればくっ付けられる様式を用意してくれていました!
なので、なんと3日目の午前中でマージ後初稿が完成するという
恐らく例を見ないハイペースで進行しました!
午後には、通しで読み合わせての最終校正も終えてちょっと早めに解散
4日目は、朝一に誤字脱字の最終チェックだけ済ませて印刷屋へ入稿できました!
午前中で全て終わってしまったので
午後には、先生から1時間程、今後に向けての“特別講習”もして頂けて
日の高いうちに帰宅することができました!

業界や世代を超えてリスペクトし合えるのが診断士

しっかりと体を休めて最終報告日を迎えることができたので
終始スムーズに終えることができました!

アフター5のお疲れ会でも親睦を深めることができました。
皆さんのお勤め先の色々とか、ご家庭のこととか
ここでは書けませんが(笑
でも
一つだけ非常に印象的だったシーンがあるので、それだけ書きます。

それは、報告書を相互添削する段階でのお話です。
1人だけひと回り以上歳の離れた最年少のDさん
奇しくも、年長のBさんの報告書の添削が担当となったのですが
どの温度感で添削すべきか、非常に苦悩されたそうです。
というのも、仕事柄、社外向け文書を作成する機会が多く
文書添削能力は非常に長けているので
「ここまで直したら失礼ではないか」と。
相手が気を悪くするのではないかと、奥さんにまで相談されたとか。
しかし、Dさんは、きっとBさんなら受け入れてくれるはず
と決心して、ゲキ辛での添削内容を返信することにしたそうです。
その日の夜は寝れんかったって言っていました。

一方、そんな添削が返ってきたBさん
最初は、「一回りも下の若造に、なんでここまで言われなあかんねん!めっちゃムカついた」と仰っていました。
しかし、冷静に・客観的に添削内容を振りかえってみると
全て理にかなっている。
よりよい報告書に仕上げるためには必要な添削だった
と、すべて受け入れたそうです。
年下からも学ぶ姿勢、素晴らしいです!

お酒も入り、互いの胸の内を曝け出しあって
より信頼関係が深まるシーンを見て感激しました。
そして、最後にDさんは
「会社の上司やBさんぐらい年の離れた人に対しては、
ここまでできないだろうし、たぶんやらないです
と言ったのが、相手に対する最高のリスペクトだなと感じ
最も印象的でした。

業種・業界も世代も超えて
”経営”という共通言語でお互いを理解し合えるのが
診断士の最高の強みであると再認識できたことが
一番の学びでした!

家に帰って、風呂から上がったら
もうすぐ日付も変わろうかという時間でした。
ご指導御礼メールを先生に送信して
実務補習、全行程完了!

翌朝、先生から返信を頂きました。

”今回のチームは特に積極的だった
あなたは診断士としての感性も持っている”

という旨の激励を頂きました。
恐らく本音だといいように解釈をして
(あんな大ベテランが我々ヒヨッコにおべんちゃらを言う必要がないため)
今後の糧にしていきたいと思いました。

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