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臆するな、自分らしく親である
わたしたちが運営する SOPH (ソフ) では団体説明などで "自分らしく、親である” と副題をつけています。
代表のわたしの自省も込めて、今回はそのお話。
自分らしく
人によってそれぞれだと思いますが、
わたしにとっては自分らしさとは、"心が向いたこと興味をそそられたことをできること" そしてそれを "楽しむこと"
(わたしは 4 歳と1 歳を育てる母で、SOPH の活動をしつつ某外資系企業でフルタイムで働いています)
うちの柴犬さんがボールを見てキラッキラの目で追いかけるような、
うちの猫様が猫じゃらしに突進するような、
うちの坊やがおっぱいを見つけて光の速さで寄ってくるような、
余計なことを考えずにやりたいと思ったことをして、それを楽しむ感じ。
とはいえ臆する
ただ日常では、心惹かれることがあったとき、気づくと臆している。
今日もまた、面白そうなことが目の前に来たのに、つい臆してしまった。
出来ない理由の方がいつもなぜかリーズナブルに感じられるんですよね。
楽しそうだけど、この仕事、いまは受けられないな (だって…)
どこまでやれるか試してみたいけど、この責任、いまのわたしには重たいな (だって…)
これは、子どもが2人いていっぱいいっぱいの自分には無理じゃない?(だって…)
そこを奮い立たせて、えいやっと飛び込む。
飛び込んだ方が面白いのは経験上わかっていて、大丈夫!できるよ!と自分に言い聞かせて、一方で冷静に自分のスキルと持っているものを目の前に並べて、自分に浮かぶ出来ない理由を端から論破して、"やります" と言う。
自問自答の過程で論破できなかったときは、すなわちスキルや持っているものが足りないと判断して、そっちを得ることに先に集中
ただ、飛び込んだらやっぱりコンフォートゾーンを外れる体験になってしまって、苦しい。
そして、やりますと言ったことをちょっと (時にはものすごく) 後悔して、でもやるしかないから何とかして、また臆して。日々はその繰り返しです。
達成感と自信が生きる力になる
ただ、じたばたじたばた泥臭く足掻いて、やりたかったことができたときの達成感と自信は何物にも代えがたい。
"できたよー" を自分の大事な人に、子どもたちにも見せたい。
だから、自分らしくあれるように、えいやっと飛び込めるように、今日も画策しています。
自分の中の臆する心に、"出来ない理由" に負けないように。
こどもたちにも、自信と達成感を渡せるような親でありたいです。
親である
"臆するな。自分らしく、親である" なんですが。
4年前にいざ親になってみたら、大事にしてきた "自分らしく" がどこかへ行ってしまいました。なんてこった!と思った。
子どもが欲しくて欲しくて、心から望んで親になったから、変化することは織り込み済み。
でも、親になったことと、自分らしさがトレードオフなんて、これらが対立構造だなんて、そんなのおかしいよ。絶対に嫌だ。
そこから、ひとつずつ、自分らしさを再構築する作業が必要でした。
自分らしく、そして、親であることが、自然な自分として両立するように。
親であることを楽しみ、子どもを心から可愛いと思うこと
親でありながら、子どもを育てながらも、企業人として戦力であり続けること
企業人としては、幸い、今のところ何とかなっています。
企業人として某外資企業で過ごす日々は、わくわくしてやりがいもあって大変に楽しい。
(キツすぎて目から汗が出ることも、心臓がどきどきして息ができなくなることも、レイオフ ルーレットに背筋が凍ることも、自分がミジンコに思えて苦悩することも、たくさんたくさん日々の中であるけど、それすらエキサイティング。変態だと自分で思う。こちらの葛藤はまたどこかで書こうと思っています。)
でも、子どもを育てるということは。
親である日々を、人生の中でものすごくかけがえのない貴重な日々であろうこの日々を、わたしはなかなか心から楽しめない。
なんでだろう。きっとわたし自身にも何か理由があるんだろう。親という呪いや娘という牢獄の類かもしれない。
日々は、楽しむ方法を探す旅でもあります。自身の在り方を変えていく必要もあるだろうし、一方で、スキルや装備を得ることで解決することもあるだろう。
SOPH を運営していますが、わたし自身が必死のパッチの当事者で、まだまだ "子どもを育てる" について学び、スキル、装備が必要です。
臆するな、自分らしくあれ
正しい知識は力になる。装備になる。自信になる。
必要な知識やスキルを身につける
環境を整える
子どもを心から可愛いと思えないとき。
"わたしはダメだな" "もうあっかーん" と自分の臆する心を支えるために、私にとってはいま、トリプル P が拠り所になっています。
トリプル P はオーストラリアクイーンズランド大学での研究(臨床心理学) と膨大な臨床経験 (認知行動療法) に基づいて開発されて、世界25カ国以上で実施されている親向けの子育て支援プログラムです。非常に客観的かつ科学的、そして具体的。
"子どもを 4 人も育てた素敵な母" (うちの実母の自己認識です) のありがたい助言とか、そんな主観的かつ曖昧なものではない、具体的な手法であることが、トリプル P が信じられた理由でもあり。
こどもの乳幼児期に救われたねんね知識も、結局のところ同じ理由。
SOPH -Seeds Of Parenting Happiness-
幸せに、自分らしく親であるために。
わたしもまだ当事者で道の途中。だから偉そうなこと、上から何かを、言うつもりはさらさらない。そんな振る舞い、何があってもできないな。
当事者であるほかの SOPH メンバーとともに、ここ世田谷区から同じく当事者である誰かのために。
きれいごとかな、でも世の中に、同じく必死のパッチで日々を過ごす親のあなたに、伴走したい、一緒に歩きたい、わたしたちが今持っているものを差し出したいと思ったんだ。
これまで、誰かがわたしたちにしてくれたことを、今度はわたしたちが。
SOPH が提供する講座が、あなたが子どもとの日々で達成感や自信を感じるための助けになると良いと心から思います。
これは万能ではない。これは種でしかない。
あなたという土壌で芽吹いて、あなたの人生を豊かに彩る緑の一部に少しでもなればいい。
さて。
わたしも今日臆してしまった事柄に、これから飛び込もうと思います。
達成感と自信をこの事柄でも得られるかな。また、なんてこった!と思うかもしれないけど、それはそれ。
臆するな、自分らしく親である。
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