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Ordinary Splendorって、いい。

唐突ですがnoteデビューすることにしまして、なんとなく書き始めています。たぶん、相当いろんなところにあっち行ったりこっち行ったりすると思いますので、読まれる方は(もしいれば)大変だと思うのですが....ごめんなさい。先にあやまっておきます。

私はどんな人かというと、鎌倉の海じゃない方に住んでいて、小さな書斎を職場にしていて、一日じゅう、いろんなアイデアを考えて過ごしています。ほんの小さな書斎ですがレコードとCDだけはたくさんあるので、その時の気分に合わせて、好きな音楽を日がなかけています。大きな音でかけると犬が吠えちゃうので、ヴォリュームは落とし目ですけどね。

今日、書きたかったのは、たぶんあんまり(というか全然)有名じゃないアーティストなんですけど、Joell Mosserって人がいまして、この人が一昨年の暮れにリリースしたアルバムに入っている音源をちょっと上げてみます。なにぶんnote初めてなんで、YouTubeのリンクを上げるのは大丈夫なのかちょっと気になりますが、これは彼女の公式チャネルがもともとアップしているものなので、さすがにノープロブレムかなと。

映像に貼ってあるこのイラストがアルバムカバー、いわゆるジャケットなんですけども、センスいいなぁ、と思います。撮影もいらず、マックの中で全て完成する仕事なので費用もめっちゃ安い。でも、素晴らしく素敵。デザイナーさんの面目躍如ってところですね。でも、これで中の音楽が素敵じゃなかったら、ちょっとアレですけどね。

ということで、できればちょっと聴いてみていただきたいのですが....よくないですか?この曲。いやもう、ごめんなさい乱暴で。もちろん、世の中の人が好きな音楽は様々で、演歌からEDMまで、クラシックからフォルクローレまで、あらゆる嗜好の方がおられるのは存じておりますので、いきなり不躾によくないですか?なんて言われても困るよ、というのが皆さんのお気持ちだとは思うんですが、それでもなお、ちょっと質問してみたくなるくらい、自分がこの曲を気に入ってしまいまして。

そうなんです。noteを始めるにあたり、何を書こうかなと思って、結局こうしました。自分が「いい」と思ったモノや、コトについて書く。それだけ。つまるところ人がネットから拾う情報って、何かについて「いい」か「だめ」かを知る、ということの集合体だと思っていて、なおかつ、ざっと見渡す限りで、「だめ」の方が「いい」よりもだいぶ多いんじゃないかな、というのが実感だったりします。コロナだからあれはだめ、これもだめ、こういうだめな人がいた、こういうだめな店があった、みたいな。

だったら、せめて少しでも(ミクロの単位の努力ですが)「いい」が増えた方が世のためでしょう、という単純な思考です。もちろんこちらの「いい」に対して「いやいや、僕はそれはだめだと思う」とか、「そんなによくないんじゃないかしら」とか、そういう風に皆さんが受け取ることも多いと思いますので、「これは絶対いいですよ」と主張したいわけではないんです。まあ、そりゃそうでしょ、という話ですけどね。

ジョネルさんの歌に戻ります。曲もいいし、歌も上手いし、歌伴のギターも最高です。(ギタリストのJohn HallさんはなんとNY選出の下院議員!)

が、もう一つ「いい」なぁと思っているのがこの曲のタイトルです。サビのところの歌詞にもなっているのですが、この "Ordinary Splendor" という表現がしびれますね。英語力に番付があったら前頭5枚目くらいの私が言うのもおこがましい気もしますが、単語にもし色があるとしたら、ordinaryって言葉はきっとグレーとかクリーム色で、splendorは金とか銀とか、相当派手な色だと思うんですけど、くっつけると、アートとして完成しちゃう気がするんですよね。変ですよね、言葉を二つくっつけてアートだ!ってあんた何言ってるん?って感じだと思いますが、まあ、印象として、という話です。

歌詞の大意は自分のパートナーに対して「改めて気がついた素晴らしさ」を伝えているわけですが、歯が浮くような褒め言葉ではなくて、splendorにordinaryをつけちゃうところがミソです。照れ隠し、とも取れるけれど、本当だよ、という感じが伝わるじゃないですか。仕事柄しょっちゅう企画書というものを書くのですが、「絶対に必要です」とか「間違いなく有効です」とか表現が強くなってしまうと書いていてちょっと違和感がある時もあるわけで、できることなら、ordinary有効です、とか言いたいかも、と思いました。

あれ、でもそれって今の若者がよく使う、「普通においしい」とかと同じ?もしかすると、あの表現は英語から輸入された高度な言い回しだったのかも?なんてね。

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