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ハリウッド映画は、日本と世界との今を映し出す鏡のような存在

ジョニー・デップ主演の写真家ユージン・スミスを描く実話映画「水俣(原題:Minamata)」の日本と世界各国での配給会社が決定

THE RIVERより

ジョニー・デップ主演の、写真家ユージン・スミスを描く実話映画「水俣(原題:Minamata)」の日本と各国での配給会社が決定したそうです。

2021年2月12日にイギリス・アイルランドにて公開され、イタリア、フランス、ポルトガル、ポーランド、そのほかヨーロッパの多くの地域と、オーストラリア&ニュージーランド、中東、インド、香港など世界各国でも劇場公開されるそうです。

実話映画「水俣(原題:Minamata)

映画「水俣(原題:Minamata)とは、水俣病と、依頼を受けて現地を訪れた写真家ユージン・スミスの物語です。

彼は、約20年にわたって水俣病の被害に苦しむ住民たちと水俣病の現状や市民運動を記録していく過程で、1972年に千葉のチッソ工場を取材した際、会社側が雇った暴力団員たちにより暴行を受け、カメラを破壊され、脊椎を損傷、片目を失明する重傷を負わされました。

実際に、どのように弱者である被害者住民たちが、国が護ろうとしている国策大企業からの酷い扱いを受けてきたのかを知っている日本人は少ないのではないかと思います。

最初は、その原因も腐った魚を食べ続けたせいなどの被害者住民に対する蔑視や。

住民の大半がその企業の従業員であった為に、被害者たちは夜も安心して眠れないほどの激しい嫌がらせを受けたという事です。

その後、企業の排出物が原因との見解もそれを否定する学者の研究が発表されたりとします。

しかし、後にその学者に対して、国と企業側から研究費として金銭が出されていた事が発覚したりもしました。

今現在も、学者の任命問題が紛糾していますが、このような事からも分かるように、学者の研究の自由を護るという事は決して他人事ではないのです。

そして、前記事と同様に、ここでもそのような日本の弱者の声や本当の姿を、外国の映画から初めて知るという方も大勢いらっしゃるのではないではないかと思うのです・・・。


「水俣(原題:Minamata)」ベルリン国際映画祭2020より 
Minamata new clip official from Berlin Film Festival 2020 - 2/3 
The Upcoming

制作国アメリカ合衆国 監督 アンドリュー・レヴィタス 
脚本 デヴィッド・ケスラー 美術監督トム・フォデン&ケヴァン・ヴァン・トンプソン  撮影ブノワ・ドゥローム 原作 ユージン・スミス エイリーン・美緒子・スミス(写真集『水俣』より)

主演のジョニー・デップは、この映画の発案制作者の1人でもあります。
出演は、真田広之・國村隼・美波・浅野忠信・加瀬亮ほか、音楽、坂本龍一

ユージン・スミスと水俣病

ユージン・スミスは、硫黄島戦や沖縄戦において住民が殺されたり崖から飛び降りて自ら命を絶つことにショックを受けると同時に、同情と興味を日本人に対して持ったとの事です。

1yosihiroより
MINAMATA will be released in 2021Jonny Deppの映画 MINAMATAが2021年公開決定

なぜこの時期に、このような映画が、全世界で公開される事に成ったのか

私は、映画は、世界や社会を映し出す鏡でもあると思っています。

例えば、日本がそれこそ日の出の勢いでアメリカの会社を買い占めていた時に、いったいどのような映画が出来ていたかと言えば。

当時の映画ロボコップが死闘する対決相手は、悪徳日本人地上げ屋が雇っていた殺し屋でした。

そのように、ハリウッド映画に描かれている日本や日本人の姿は、日本が世界からどのように思われているか見えているかの姿なのです。

ですから、この時期にこの映画が製作され公開される意味は、日本の前政権が国内ばかりではなく、近隣の国の弱者を疎かにしている態度が無関係であるとは思えないのです。

このような映画が制作される意味は、日本にとって良い事とは思えません。

全世界の人々が、日本は、弱者に対して酷い態度をとる野蛮な国だとのイメージが広がってしまうのですから。


ですから、国内の一部の企業を護る為に弱者を蔑ろにする事は、大きく国益を損ねることにもなるのだと思います。

このような映画が、世界各国で上映される事を、日本の国や政府や政権は、心する必要があると思います。

この映画が、世界各国で上映される事を受けて日本の国や政府や政権は、今からでも遅くは有りませんから国籍問わずに弱者に対して心のこもった対応を取る事こそが、弱者や、加害者側の両者にとっても良い事なのだと思うのです。

この映画は、いまの日本に対して、弱者を助ける事は決して生産性のない事や無駄な事ではなく、誤りを正して日本が正しい道を進む教訓を示してくれているのだと思うのです。

この映画が、ドイツのベルリン国際映画祭の招待作品である事も、世界からの日本に対するメーセージで有ると考えてよいと思えます・・・。

ジョニー・デップへのインタビュー
【報ステ】『MINAMATA』ジョニー・デップ主演(20/02/25)
ANNnewsCHより

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ハリウッド映画は日本と世界との今を映し出す鏡のような存在

終り

コメント 2020-07-15 154257

2020.11.2 11.2.20時一部修正 加筆 11.4.加筆


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