連載童話「タンポポの詩」その5「少年と少女」
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「タンポポの詩」その5
前回のあらすじ
たて琴を弾きながら、
透き通った美しい声で歌う少年の歌が聴きたいタンポポの私は。
街の噴水広場で歌う、少年の姿が見える場所で芽をだしました。
時は、春から夏へと移り。
タンポポの私は、
青々と葉を茂らせるまでに生長したのでした。
美しい声で歌う少年は、
今でも毎日のようにこの場所にやって来て歌っています。
しかし、
ほとんどの人が、
ただ少年の前を通り過ぎて行くだけだったの