第3節vsCERVEZA FC東京 マッチレポート
試合序盤でのミス
チーム全体として体が動いてない、緩い入りをした試合だった。この状況に陥ると全てが狂う。
こうなると、T.U.A.SC の特徴である"勢い”や”声”ではどうにもならない。一人ひとりが「体を起こす・走る」から始め、『スペースを守る』ではなく、『人に対してボールを奪いにいく』ことが必要になる。
上手くいかない状況で良く見られるのは、「最終的なゴール(中央)をやらせなければ問題無い」という試合運びだ。フォーカスすべき箇所はそこでは無い。前段階の改善を試みずゴールを守るというのは、相手のミスを待つ他力になる。まずは相手のボールフォルダー、特に敵のボランチ・SBに対してのプレッシャーが掛かっているのか、制限ができているのかを疑うことが重要だ。「失点する気がしない」という状況は、味方との距離だけでなく敵との距離も適正であることがポイントだ。
底力とあと一歩できない足りなさ
3失点後14番大関の2得点で前半を2-3で終えたことが救いだった。後半は対人能力が高い2番加藤(1節目のルカク)をCBに、前半和製アルテタを担っていた13番糸川、フレッシュな山本・甲斐を投入。
後半開始早々、7番谷口が得点し同点に追いつく。T.U.A.SC がペースを握り、ビックチャンスが何度も訪れるが決めることができず試合終了。0-3から追いついたと慢心するのか、勝ち点2を落としたと反省して次に繋げるのか、今後の試合で真価が問われるだろう。
矢の如く貫く右サイド
T.U.A.SCの飛信隊、榮村と上野の右サイドは都リーグ随一の破壊力を持つ。技術は当然だが、着目すべきポイントは2人の姿勢だ。榮村は迷い無く仕掛け続けることができる、その姿勢は試合を重ねるごとに脅威になっている。SB上野は外を走るのではなく、ゴールに向かう内側を走ることできる。コース取りが良ければ自然と彼にボールが集まる。引き出し方がうまい証だろう。今後もT.U.A.SCの武器としてさらなる飛躍をチーム全員が期待している。
チャンスに弱いキャップ
完全に自分に酔っていた。裏に抜け出しGKとの1対1を迎える予定が、いつの間にか敵に追いつかれる。冷静に敵をかわし、「よっしゃ、おれうまっ」と確かに言った自分がいた。ゴールまで1m、自分に酔い尽くした13番のシュートはゴールバー上と消えた。前回はゴールまで5mの距離を外している、着実に”ゴール”まで近づいている。
キャプテン総括
立ち上がりに3失点したが同点で終えたことは評価できる点だ。しかし3失点すると試合が壊れてしまい、勝利を目指すことが難しくなる。どんなに押し込まれても、必ず1試合に2回は得点チャンスが来る。連続失点をしない重要性をもう一度チームに伝えたい。
ただスポーツは、見ている人の心を動かすことができる最高のエンターテイメントだ。良くも悪くも見ている人がT.U.A.を応援したくなる試合ができたと感じている。
スカッドも揃ってきた、コンディションも良い、逆襲の時が近づいているだろう。
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