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読書は好きだが、趣味じゃない。

1ヶ月に2冊のペースで本を読む。すごく読む人間ではないけど、本は読んでいる方だと思う。

小学生の頃から読書は好きで、高校生の頃は部活とか小テストが忙しかったのか読書量が減ったけど、また読むようになった今日この頃。

ただ、私は読書は好きだけど、好きだから本を読んでいるのではないんだろうなと思う。

読書は趣味ではなく、私が生きるために必要な手段である。

小学生とか中学生の頃は教室で話す人がいないときに孤独感から本を開いていた記憶があるし、今も仕事がうまくできなかったり、疲れに呑まれそうになったりしたときに気づいたら読みかけの小説を手に取っている。

私は自分が実在している現実世界と、自分が第三者目線で生きる物語の世界を行ったり来たりしながら生きている。物語の世界にいるときは、現実世界のことはほとんど考えていない。嫌な現実から物語の世界に逃げ込む。

現実世界では私は行動しなければならないし、そもそも行動するかも含めて私の行動で周りが変わる。相手にどう思われているかを予測しすぎる人間には疲れが蓄積する。物語の世界では、私はただ見守ることしかできない。だから気遣う必要もない、私が何を思ったとしてもこの世界の未来は決まっているし変わらないから。追っていくだけだから。だから楽なのだ。

もし小説がこの世に存在しなければ、私はネガティブの荒波に呑まれて生きていけないと思う。読む本のストックがなくなりそうだと不安になる。

本を読まない人は多いと聞く。実際この前話した4人のうち、私以外の3 人はほとんど読まないと言っていた。本を読む読まないは個人の自由だが、物語の世界しか逃げ道がない私は、彼らがどうやって現実から距離をとっているのかを知りたい。

私は考えすぎとよく言われる割に?冷めている方で、感情の動きが少ない。やりたいとか行ってみたいとか全然思わない。しかも誘ってくれる友人がいるのに出かけると思うと腹痛が起きたり、ゾワゾワしてしまう。だから、日々の必要最低限の生活と、スマホをダラダラ眺めること、読書以外にやることがない(ないない言ってないで前向きに考えろと言われそうである)。だから本を読むしかないのかもしれない。

SNSで知り合いが毎週末誰かとどこかに出掛けていたり、休みの日は予定がないと落ち着かないと聞いたり、今度〇〇に行くんですと聞いたり、連休明けにお土産をいただいたりする度に、今度の休みは何するの?と聞かれるたびに予定がないとしか答えられないし、結局寝るか本を読むかしかない自分の人生は、日々はなんなんだろうと思う。やりたいことも見つからないし、体調は不安定なままでどうすることもできず時間だけが刻々と過ぎていくばかりなのだ。

こんな日々に悶々としながら、今日もまた本を手に取ってしまうのである。


久々にnoteを書こうと思った。
では、良き1日をお過ごしください。