『嫌われる勇気』 #レビュー第一弾
今日は、先ほど読み終えたばかりの『嫌われる勇気』について。
あまりにも有名な本ですし、概要を紹介した動画など見たことはあったので、実際読んではいなかったのですが、さすがの名作。アドラー以外の人は皆読むべきだと思いました(笑)
「そういうことか〜!!」と何度独り言を言ったかわからないほど、これまでの自分の考え方やスタンスを覆してくれる本でした。この興奮が冷めないうちに感想を書いておこうと思います。
書きたいことがありすぎるので今日はまず第一弾。
人は常に「変わらない」という決心をしている
まず最初に衝撃を受けた内容。「変わりたい」と言いつつ変われない人って、少なくないと思います。私もまさにそう言っている人の一人です。
でもそれは、「変われない」のではなくて自ら「変わらない」ということを選択しているのだというのがアドラーの支持する「目的論」。
この本を通して、「原因論」と「目的論」という対比がよく出てくるので、ざっくり自分なりの解釈でまとめるとこんな感じです。
この本でも最初に紹介されている「トラウマを否定する」という衝撃的な考え方も、原因論を否定し、目的論に立脚したものです。つまり、強い言い方をするとトラウマというのはでっち上げで、できない自分・変われない自分への言い訳として、トラウマを使っているのです。
トラウマというのは存在しない。どんな境遇に生まれようが、どんな過去の出来事があろうが、この先どうするかは自分が選択することだというのが、目的論の考え方です。
それでも変われないでいるのは、自らに対して「変わらない」という決心を下しているから。
この言葉がかなりグサっときました。
なんだかんだ、人間って変わらないことの方が楽なんですよね。そして、今の自分のライフスタイル(=思考や行動の傾向)を変える”勇気”がないだけ。
「変わることで生まれる"不安"」と、
「変わらないことで付きまとう"不満"」
の2択で、後者を「自ら」選んでしまっているんだと自覚しました。
できない原因や言い訳を探すのはもうやめよう...!
目的論、結構爽快ですね(笑)
対人関係から逃げている自分
第2章での大きな気づきは、自分が対人関係で何を気にしていたのかがわかったことです。
それはズバリこの本でも指摘されていた通り、「他者との関係の中で傷つかないこと」。このことを目的としているので、傷つくくらいなら最初から関わりを持たない方がマシ、と考えるのです。
私はいつも新しい環境に飛び込むのが苦手で、「気の知れた人たちがいればそれでいい」と思い、新たな交友関係を広げることに強く抵抗を持っていました。
そしてそれを、「自分は人見知りだから」という言い訳をでっち上げて自分を納得させていました。あとは、「自分は人を寄せ付けないオーラがあるから」という言い訳もしていました。これは実際よく言われる第一印象なのでですが、本当は自ら壁を作ってそういうオーラを放っていたんじゃないかなと、改めて思いました。
嫌われるのが怖くて、人から嫌われる前に自分から逃げてきた。
そしてそれは、「自分に自信が持てないから」。
これは、この本に教わったことです。つまり、ありのままの自分を受け入れて、その姿で他人に接する勇気がなかったんだなと思います。
でもこの本では、間違いなくその勇気を持つための、今まで持っていなかった考え方がたくさん紹介されています。例えば劣等感というのは主観的な思い込みであること。承認欲求は否定すべきだということ。自分が変えられることに集中するべきだということetc...
それぞれとっても内容が濃いので、それはまた今度響いたことを書こうと思います。
まず前半としては、自分がいかに言い訳を作っていたのかということを自覚できたのが、大きな収穫でした。まず自分が「嫌われる勇気」を持っていないことに無自覚でこの本を手にとっているんですからね(笑) そのくらい自分のことって意外と理解していないと思います。
これから何度も読み返す一冊になりそうです。
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