見出し画像

厚真町にてCHP事業見学会を開催!

2023年4月26日、sonraku厚真バイオマス発電所でのCHP事業見学会を開催しました。

sonraku厚真バイオマス発電所での現地見学の様子

当日はあいにくの雨でしたが、ご来賓、メディアの皆様をはじめ13名の方々にご参加いただき、本事業の概要説明、発電所の現地見学などを行いました。

はじめに室内でCHP事業の概要説明。来賓には宮坂 厚真町長様、(一財)社会変革推進財団 青柳専務理事様にお越しいただきました。
室内から移動し、sonraku厚真バイオマス発電所へ。実際に施設をご覧いただきました。

CHP(分散型熱電供給システム)は、廃棄されるはずの端材や間伐材などを用いたウッドチップを燃料とし、発電・発熱を並行しておこなうシステムです。
木質バイオマスを活用した超小規模の発電・発熱を通して、厚真町の周辺地域に眠る森林資源の価値化、エネルギー源の域外流出を防ぐとともに、化石燃料の輸入リスク軽減や脱炭素化に貢献します。

sonraku厚真バイオマス発電所。奥のコンテナがCHP(Volter社Volter40Outdoor)。手前2つはウッドチップ乾燥コンテナ(極東開発工業(株)Kantainer)、黒い建屋は乾燥させたチップの保管庫。

2020年に休眠預金事業に採択され、社会変革推進財団(SIIF)様に伴走いただきながら進めてきたこの事業。
3年の準備期間を経て、2023年3月にフィンランドからやってきたVolter社のCHPは、4月5日から運転を開始しました。
発電した電気は、固定価格買取制度(FIT)により北海道電力ネットワーク株式会社へ売電。
電気とともに発生した熱は、現在CHPの燃料となるウッドチップの乾燥に使用していますが、さらに余る熱を利用して、厚真町内で生産される薪などの乾燥にも利用できないか検討しているところです。

CHP内部もじっくりご覧いただきました。

見学会では、CHPの設備を実際にご覧いただく中で、たくさんのご質問・ご意見が飛び交いました。

実は見学会当日、sonrakuのCHPは不具合により運転を停止していました……。
CHPの運転にあたっては、ウッドチップの大きさ、乾燥の程度やばらつき、樹種(sonrakuのCHPでは主にカラマツを使用)、チップを供給するペースなどなど、様々な因子が絡み合っていて、これらが最適な状態になるよう細かい調整をしていく必要があります。

運転初期の今は、北海道の厚真町という環境の中で、どうしたらCHPの運転を安定させられるのか。
トライ&エラーを繰り返しながら一生懸命模索している段階です。

ガス化炉上部センサーの不具合に対応中。奮闘しています!
炭で真っ黒になりながら作業。不具合が解決し、再起動できた時はほっとします!

余った熱や、CHPから排出されるバイオチャー(炭)も、色々な活用が考えられます。
オペレーションの中から積み上げられていくナレッジを今後の展開に活かしながら、厚真町やその周辺地域における資源のサステナブルな循環に貢献していきたいと考えています。

今後も、sonraku厚真バイオマス発電所の展開にご注目ください!

(文責:今廣)



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?