七十四話
やっとお風呂から出て、というか気絶してしまった私。
いつのまにか翼さんのベッドに横たわっていた。
翼さんは、はだけたバスローブを着ている。
私はピンクのスケスケネグリジェを着させらていた…。
あまりの服装に、絶句していた。こ、これは全裸より恥ずかしいのではないか…。
翼さんは翼さんで、はだけているので見えてはいけないところが見えてしまっている。
明日早いというので、翼さんもベッドに入ってきた。
大好きな人とこんな格好で、ベッドに入るなんて…。
明日から喫茶店「天使の扉」で仕事だけど…。
これでは緊張していて、眠れないだろう…。
翼さんは、なぜかベッドでモゾモゾしている。
「私、裸じゃないと眠れないのよね…」
そんなことを言う翼さん。
ベッドの中で、バスローブを脱いでるようだ。
「さ、寒くないんですか?」
私が問うと…。
「大丈夫!こうするから…!」
と、いきなり翼さんが私に抱きついてきた…!
翼さん!?今裸だから…!?やばいですよ…!?
翼さんはすりすりと、自分の頰を私のいたる所に当ててくる。
その度に翼さんのふくよかな胸が、私の身体に当たってくる。
そして、私の身体を余すことなく翼さんの手が触れてくる。
翼さんは私の身体を抱き枕のように抱きしめ、すりすりしてくる。
「うぅん…くぅん…。ノアちゃんの身体スベスベで気持ちいい…!」
翼さんは、妖しい吐息をついて、うっとりしている。
翼さんの表情を見て取ると、弛緩した表情で目元はトロンとしている…。
翼さん、もしかして私の身体を使って気持ちよくなってきている…?
でも、不快な気分はなかった。
大好きな人に抱きしめられて、身体を擦りよせられて…。
私もだんだん気持ちよくなってきてしまった。
淫靡な快楽の気持ち良さではなく、身体がポカポカするような気持ち良さ。
もちろん?翼さんの大きな胸とか色んな所が、私の身体に当たっているので…。
意識してないと言ったら、嘘になるけども…。
翼さんも一頻り、気持ちよくなったのか、寝息を立て始めた。
翼さん、一人で気持ちよくなって、満足して寝てしまったか…。
私は気持ちいいが、未だ緊張して眠れそうになかった。
家では眠れない夜は本を読んだり、暗黒ポエムを謳ったり…。
妖しいサイトを覗いたりと、色々できるのだが…。
今は翼さんに、抱きしめられているので、身動きが取れない…。
私は、ほとほと困ってしまった…。
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