三百七十三話 寝てる女の子
「ごきげんよう」「神のご加護を…」
朝の清冽な空気の中、女子生徒の挨拶がこだまする…。
学校の校門をくぐると、そこは身も心も清らかな乙女の園…。
そう、ここは神田ミカエル女学院…。
中庭の大天使ミカエル像が、通う女子生徒たちを守護している…。
天界の大天使ミカエルは、ここに通う女子生徒たちを見て何を思うか…?
その御心は、まさに神のみぞ知るということなのだろう…。
ここに三年間通えば、お淑やかなお嬢様になって卒業できるという…。
制服は翻さないように、静かに歩き…。
清廉潔白で文部両道、それでいて純粋無垢な心を持った乙女たち…。
この学院には、そういった生徒しか存在しないのです…。
否、今日から新たに校門をくぐった、たった一人の生徒を除いて。
その後、月日はあっという間に経ち…。
冬休みも終わり、2月もあっという間に過ぎた。
2月のバレンタインデーには藍さんたちにチョコをあげた。
藍さんというのは一緒に住んでいるギャルな人である。
私が神田ミカエル女学院に入ってから…。
初めてお友達になってくれた人である…。
私のような奇特な人間でも…。
ズッ友だと言ってくれる優しい人だ…。
私は日頃の感謝の気持ちでチョコをあげた。
かなり喜んでくれたけれど…。
お小遣いがあまりなくて、大したチョコをあげれなかった。
うぅ、自分で自分が情けない…。
ホワイトデーはなにか返してくれるかな…?
私は今から期待してしまうのであった…。
藍さんからもらうならなんでもいいのだけれど…。
藍さんに買ってもらったお洋服代も返さないとだし。
グレモリーから借りた薬代も返さないとかなぁ…?
そんなわけで、私はバイトがしたいと思った…。
楽してお金がいっぱいもらえるバイト…。
そんなバイトがないかな…?
私はバイトをする決意をしたのである…。
3月に入り、気温も少し上がってきたことだし…。
外出もそんなに辛くない…はず…。
できる限り楽して、稼げるバイトないかなぁ…?
何もしなくても、お金がもらえるバイト…。
座ってるだけでお金もらえるようなバイト…。
そんなのないかなぁ?
あったら、すごいやりたい…。
そんな都合のいいバイトないか…?
前に喫茶店でバイトしたことあるけれど…。
もう接客業は懲り懲りなのであった。
なんにもしなくても稼げるバイトがしたい〜。
というわけで、一緒に住んでる…?
花子さんに聞いてみることにした…。
花子さんは訳あって、半透明の魂みたいな存在。
花子さんは今はアストラル体という存在になって。
半透明の裸体の格好だった…。
お胸もお尻も大きい美少女なので…。
私は目のやりどころに困ってしまうのであった。
花子さんが学生だった頃に…。
バイトの斡旋をしていたという人物に聞いてくれた。
マダムKといういかにも怪しい人物…。
電話でマダムKに私を紹介してくれた…。
そして、一枚のメモ書きを渡してくれる…。
花子さんが紹介してくれたけれど…。
マダムKという人物を信じていいのでしょうか?
私は数日悩み…。
やっと意を決してメモ書きの場所に向かう…。
メモ書きの場所は秋葉原であり…。
そこの雑居ビルだった…。
地図も書いてあったので、迷うことなく着けた…。
私のバイト先はどうやらビルの3階にあり…。
私はエレベーターに乗り、3階に向かう…。
そこに赤いチャイナドレスを着た怪しい人物がいた…。
赤いチャイナドレスにサングラスをしている。
私はその人物がマダムKだと感じた…。
案の定、その人物はマダムKであり…。
私はバイトに即採用され…。
3階のとある部屋に案内されたのであった…。
その部屋はガラス製のついたてがあり…。
ついたての中では少女が数人寛いでいて…。
その様子を数人のお客様が見ている…。
そういう業務形態のお店であった…。
今日からすぐに働くようにと…。
マダムKに言われ…。
私は着替えるようにも言われた…。
奥に小さな別室があり…。
そこで着替えるように言われる…。
そこには衣装がいっぱいあって…。
女子高生の私は、制服風の衣装に…。
着替えることにしたのである…。
着替え終わって、ガラスのついたての中に。
入っていく私…。
初めてのなので、すごい緊張する…。
し、失礼します…。
なんて場違いな挨拶をしてしまう。
中の数人の少女は一瞬私を見たが…。
そのあとは無関心であった…。
私は空いているスペースに腰を下ろした。
すごいミニスカートの制服衣装なので…。
体育座りみたいな感じで座ったのだけれど。
どうしても下着が丸見えになってしまう…。
すごい緊張するし、恥ずかしい…。
ふと前を見ると、ついたての向こうの…。
お客様と目が合ってしまった…。
私はびっくりして、すぐ下を向いた…。
普通こういうお店ってマジックミラーになってるのでは?
は、恥ずかしいからあんまり見ないでっ…。
そう思うけれど、お客様の視線は外れていないようだ。
ずっと、私のことをじっくりと見つめている様子。
チラッと見えたお客様の姿は…。
OLのようなスーツの姿で、すごい美人なお姉さんだ。
男に見られるよりは、何倍もマシだけれど…。
人にずっと見つめられるのは、かなり緊張する。
緊張してしまって、顔が真っ赤になっていく…。
私は自分でもそれがわかった…。
周りの少女たちは慣れているらしく…。
全く緊張してない様子で…。
寝そべっている女の子もいた…。
どの子もミニスカートなので…。
真っ白な肌との太ももとか…。
下着も丸見えであった…。
上着もボタンを外し、ブラが見えている…。
そんな子もいた…。
マダムKからはあまり過激な格好はしないで…。
と言われていたけれど…。
ああいう、サービスした方がいいのかな?
と私は考え始めた…。
でも、とにかくスカートの隙間から…。
下着は見えているはず…。
それでお客様には満足してもらおう…。
私はそう思った…。
なんとクッションを枕にして…。
寝てしまっている女の子もいる…。
その子もスカートがめくれ…。
大腿部と下着が丸見えだけれど…。
この状況で寝てしまうのは…。
ある意味すごい勇気あるなと…。
私は感心してしまうのであった…。
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