二百話 再びお風呂
愛しの翼さんのお部屋でお世話になっている私…。
喫茶店『天使の扉』というお店で初めてのご奉仕をして疲れ切っている…。
疲れ切った私は翼さんのベッドで居眠りすることにした…。
居眠りから目が覚めたら翼さんがいて、隣の摩耶をお風呂に入れて欲しいと言われた。
摩耶をお風呂に入れ、お風呂から出た後は翼さんが作ってくれた夕食が待っていた…。
夕食はスーパーで特売だったキノコたちで、それをバターソテーしたものだった…。
キノコ料理は私は苦手だったけれど、翼さんが美味しく調理してくれたので食べられた…。
キノコ料理を食べ終えた私たちは、食後のお祈りを済ませ、夕食を終えたのであった…。
夕食後…。翼さんは椅子に深く腰掛けて、くつろいでた…。
摩耶はまたスマホを取り出して、ゲームに興じている…。
VRグラスはつけていなかった…。
夕食後のくつろぎタイムかな…?
私もスマホを見たくなったけれど…。
多分スマホは私のバッグの中だった…。
まぁ、私はあまりゲームとかしないので、たまにSNSを更新するだけだ…。
SNSはツブヤイターをやってるだけで、たまに挨拶したり…。
今日のご飯を写真に撮ったり(翼さんの料理撮ればよかった…!)
そんなありきたりなSNSの使い方だった…。
私はいつもそう思うのであった…。
自撮りもいっぱい載せたっけ…?自撮りに飽き足らず、なんであんな写真を載せたくなるのだろう?
謎だった…。どうせ凍結されるなら感極まっておもらしする動画でも載せようかしら…?
そう思う時もあったけれど、まぁそこまではしないんだけれどね…。
そんなことを考えていたら、翼さんに声をかけられた…。
喫茶店『天使の扉』での、私のご奉仕のシフトを午後にして、遅番にしたらどうかとのこと…。
私は別に断る理由もないので、この申し出を受けることにした…。
朝苦手な私にとっては、この上ない申し出だった…。
よくよく考えたら翼さんと一緒に、家を出れないことになるけれど…。
私はそのときはそこまで考えが至らなかった…。
今日のご奉仕は、すごい眠たそうな顔でしてしまったのかな…?
私はそんな風に思った…。申し訳ない気持ちになる…。
「それじゃ、私はお風呂に入ってくるわね…」
翼さんは食卓の食器を片付けながら言った…。
どうやら食器は食器洗い機に入れてるらしかった…。
もうあのかわいいエプロンも脱いでいる…。
さすが翼さん、片付けも手早い…。
「ボクも翼姉さんともう一回お風呂に入りたいっす…!」
なんと摩耶はもう一回翼さんとお風呂に入りたいという…。
「摩耶ちゃんはさっきノアちゃんとお風呂入ったじゃない?」
翼さんは、もうしょうがないなという表情で言った…。
「入りたいっす!入りたいっす!翼姉さんと入りたいっす…!」
摩耶は駄々っ子のように、翼さんにお願いしている…。
いつのまにか摩耶は翼さんに抱っこされて、甘え放題している…。
いいなぁ摩耶、翼さんに抱っこされて…。
もし、私と翼さん二人きりだったなら、私もああいう風に甘えたかったなぁ…。
さすがに抱っこはされないか…。小さい摩耶が羨ましい…。
「もうしょうがないわねぇ…。もう一回入る…?」
翼さんは摩耶とお風呂に入るようだ…。
翼姉さん大好きっす!と摩耶は言い、抱きついてる…。
そして、摩耶は私の方を見て、ニヤァ…!と微笑んだ…。
なんだこのやろう、私に対して当てつけか…!?
私は摩耶の行為にやきもきしてしまうのであった…。