見出し画像

バレエ歴20年以上の私がジャワ舞踊を始めた話⑤〜踊りこなすためには筋力よりも想像力がいる〜


みなさんこんにちは、ソノです♡
今回もジャワ舞踊シリーズです。

相変わらず、めげずにジャワ舞踊に通っています。

今回は、あまねく舞踊を踊りこなすには何が必要なのか?というお話しをしてみたいと思います。

先日のお稽古でのこと。
私は一生懸命先生や先輩方の動きを真似て学ぼうと躍起になっています。
そこで先生から一言。

「腕の角度、首の向き、足捌き、体重のかけ方、これらを真似て型を正しく理解していくことは第一歩目として大切。だけど、これらを完全に正しい位置に持っていくという意識のみで踊るのでは、不完全。それは外からの情報を処理しているだけだから。

確かに、目で見てわかる形は外的な情報ですし、それをこなしていくことは外からの情報の処理と言えます。

"踊れる"と言えるようになるために大切なもう一つのことは、踊るための情報を内部で作り出して、そこからそれを身体の外に表すことです。

例えば、頭の位置を上下させずに顎を左右に傾けようと思ったら…“水のたっぷり入った壺を頭に乗せてる"と思って動く!とかね。

この内からの情報のパワーは外からの情報の処理以上に“ジャワ舞踊の姿"を見せてくれるよ。」



外的情報の処理 身体の内側にイメージを作ることが大切なのだそう。

そういえば以前、Gaga (イスラエルのダンスカンパニー、バットシェバが行う身体トレーニング?メソッド?です)のワークショップでも同じようなことが。

バットシェバダンスカンパニーは現在世界で最も身体能力の高いカンパニーと言っても過言ではないでしょう。
そんなカンパニーが使うメソッドGaga
それはバレエでいうバーやセンターレッスンのようなポジションの定着、筋力トレーニングを目指すものとは全く異なりました。

指導者は体を動かしながら

「身体に素早く動く蜂の大群が飛んでいると思って!」「腕が高級な筆になったと思って…」

といった声かけを繰り出します。
むしろ、"目指す身体性に近づく声かけ"をいかにできるかが、Gagaの指導者としてのミソなようでした。

これはあきらかに身体の内側にイメージを作ってそれを表出させる作業でした。

バレエには厳格なメソッドがあります。
完全な正解形です。
だからこそ、訓練を積めば"踊りこなす"ことができるようになります。その結果多くの国に広まったのでしょうし、習い事としても定着しやすいのでしょう。

しかし、プロのバレリーナやその他のダンサーは"踊りこなす"ために、「型の定着」を超えた作業をしているようです。

目指す動きをするためのイメージを頭の中でいかに作れるか。
この想像力は筋力と同じぐらい必要なようです。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?