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自由なダンスって何だ?〜バレエがモダンダンスになった歴史〜

みなさんこんにちは、ソノです♡
今日は最近みたモダンダンスについて短く。

最近某動画サイトで古いモダンダンスの作品を何作か見ました。
今は勝手にサイト側が好きそうな動画をおすすめしてくれる時代ですね。便利便利。

そこで思ったことをすこし、そして、ダンスがコンテンポラリーダンスになる前の歴史を手短かにメモしておこうと思います。


モダンダンスの時代って、バレエに対抗してどんどんいろんなテクニックやメソッドが出てきた時代ですよね。
それぞれの振り付け家ごとに〇〇テクニック、〇〇メソッドって名前がついて、それをマスターすればその振り付け家の作品が踊れる!みたいな流れがあった時代と思います。


この流れは現在のコンテンポラリーダンスにみられる、振り付け家ごとの独自性、他との不干渉性に通じるものがあると思いますが、その話はまた今度…


「モダンダンス」は、1900年ごろバレエではないダンス(当時は大げさに言うとダンス=バレエの時代でした)として新しく現れたダンスです。
…ということになっています。

イサドラ・ダンカンがヨーロッパでバレエに対抗して裸足で踊ったり、ロイ・フラーがパリ万博で布たっぷりのドレスをひらひらさせて踊ったり、そんなバレエとは明らかに様子が違うダンスが現れたとき、
"バレエとは違う新しいダンス"という意味で「モダンダンス」は生まれました。


そのあと、個人のダンスの枠を超えて、カンパニーで作品を作ったマーサ・グラハムがバレエとは異なるダンスを踊るためのメソッド、グラハム・テクニックを立ち上げました。そこからは、リモーン、ホートン、カニングハム…数々の振り付け家が各々の動き方、メソッドを立ち上げることになるのです。

カニングハムは上半身が四角く固められた硬いうごき。
リモーンは風に乗るような止まる箇所がない柔らかいうごき。

カニングハムテクニック、チャコットワールドレポートより
リモーン作品より,tdf, Jose Limon Dance Company
JAN 30, 2020 - JAN 31, 2020




なるほどそれぞれに特徴がありますし、作品を見てすぐメソッドの特徴がわかるほど、作品に使われるうごきはメソッドが応用なくそのまま表れています。


これはモダンダンスの大きな特徴ではないでしょうか。



もちろんご存知の通りバレエにもメソッドがあります。

しかし訓練中に出てくる動きはあくまでも、技やパの練習。作品となれば大きくその形が崩されることもよくあります。白鳥になりたければ正確なポジションを超えて腕を羽ばたかせますし、衰弱した人になりたければ腕はもはやだらんとしたまま。


モダンダンスは型にはめられたバレエの堅苦しさに対抗するように、裸足になり、チュチュを捨て、胴を曲げました。

しかし、バレエもまた現在に至るまで
"バレエと呼べる動き"の範囲を広げ続けています。

モダンダンスが主張した、型にはめられた堅苦しさとは、自由なダンスとはなんだったのでしょう。
現在のコンテンポラリーダンスは本当にそれを得る事ができているのでしょうか。
それを得たとき、その作品は本当にダンスと言えるのでしょうか。


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