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スウェーデンでの生活#19 芸術的なお菓子の家の街並み

帰国日が近付き、仕事に遊びに慌ただしくしているSonoriloです。先日向かいの席の方に、帰国が近い他の方と一緒に家にお招きいただきました。料理もすべて彼の手作りで、大豆ミートボールに付け合わせのグリーンサラダとジャガイモ、キュウリのピクルスにリンゴンベリーのジャム。非常に美味しかったクリームソースは「スウェーデンの伝統的な調味料」醤油を隠し味に使っているとのこと。お茶目か。ストックホルムから少し東に行ったところにある露天風呂付きのホテル "YASURAGI" を訪れた時の話なども聞いたのですが、少なくとも私より日本食へのこだわりが強くておお…となりました。なかなか本格的な宿のようなので、北欧の自然を体感したい方は泊まってみてもいいかも。

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さて、今日紹介するのはその同僚が教えてくれたクリスマス期間限定の企画展示、"POLISH GINGERBREAD HOUSES" 。スウェーデンの彫刻家、カール・ミレスの作品を展示している美術館「ミレスゴーデン」で毎年行われているそう。中央駅とは違う島にあるのだが、地下鉄と徒歩で問題ないかー、と思ったら長い橋を渡る羽目になった。

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チケットを買って建物の外に出ると、大小さまざまな彫刻を囲むように造られた噴水が見えてくる。夕焼け空と通り雨の後というのも相まって、幻想的な雰囲気。自然の中に展示されているせいかポセイドンの彫像は力強さが際立ってすごい迫力で、隣の天使たちの像は空を飛んでいるかのような配置で生き生きして見える。彫刻はいろいろな素材でできたものがバランスよく置かれていて、それぞれ受ける印象が違って不思議な感じ。彫刻の庭は海に面していて、見晴らしも最高だった。

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お目当てのお菓子の家は庭から階段を上がった先の、カール・ミレスの家(兼アトリエ)だった建物に展示されていた。「ジンジャーブレッドの街」として知られているらしいポーランドのトルンにある "Living Museum of Gingerbread" から持ってきたものだと書かれていて、そんな博物館があるのか!と驚いて調べてみたらジンジャーブレッドをつくれる体験教室を開いている施設?だったという。

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土台には雪に見立てた粉砂糖が敷かれていて、砂糖とバターの甘い香りがする。クッキーとアイシングをメインにした素朴なデザインのものもあれば、アラザンなどでデコレーションした色鮮やかなものもあった。バルコニーや庭、池、屋根裏部屋のついた家などどれも工夫が凝らされていて、家の内部まで作りこんであるものもあって楽しい。「ヘンゼルとグレーテル」を連想させる。屋根にびっしりとレースの模様を描いた繊細な作品もあって、ただただすごい…という気持ち。

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オーナメントに交じってジンジャーブレッドが飾られているクリスマスツリーもあった。藁でつくられたヤギがなんだか可愛い。

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ショップでもお土産用のクッキーが売られていた。模様がレリーフのように立体的になっているものもあって、どうやって描いたのか想像がつかない。

夜になるとまた外の彫刻の持つ印象が変わっていて、いろいろと興味深い美術館でした。夏や秋に来れば花が咲いたり、紅葉したりでまた表情を変えるのだろうか…

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