訃報
今朝
私の恩師
(高校からお世話になっている
地元のピアノの先生)から
LINEが来ました
長く施設に
いらっしゃった
お母様が亡くなられたとのこと
高校の時から
面識がある方なので
とても寂しいです
合唱団の指導者としての先生と
知り合ったのが高校1年の時で
先生の元に
ピアノのレッスンに通い始めたのは
大学の帰省時からです
先生のご両親は
服のお仕立てを生業に
されていました
地元では知られた
オーダーメイドのお店でした
当時は
その入口と作業場を
抜けた奥にレッスン室があり
レッスンに行くと
お母様は
いつも作業中の視線を
わたしに一瞬向けて
笑顔で迎えてくださいました
ご病気により
体の自由がきかなくなり
施設での生活は
5年くらいだったと思います
最近は
いつお別れになっても
おかしくないと言われているから、と
先生はほぼ毎日
会いにいかれていました
このご時世ですから
家族葬だそうです
お世話になった方ですから
お別れに行けないのは
残念だけれど
仕方ないですね
「はい、いらっしゃっい」
「気をつけて帰ってね」
いつもかけて頂いた言葉が
頭の中に蘇ります
あの優しい声を
今でも鮮明に覚えています
上手く弾けなくて
悔しくて
泣きながら帰るわたしに
「もえぎちゃん、いい音だったよ」
と、ひとくちチョコレートを
2、3個下さった事もありました
帰りの電車の中で
流れるのどかな景色を
眺めながら
それを口に入れて
気持ちをリセット
次のレッスンへ行くと
前回の事に触れることなく
いつも通り迎えてくださった事に
気まずさを持たせないように
ご配慮下さってるんだと
ホッとしたわたし
懐かしいな
先生は
今 どんなお気持ちかなと
考えたら
秋の物悲しさと
相まって
とてもせつなくなりました
先生を
いつもそっとサポート
なさっていた
穏やかで優しいお母様でしたから
これからもずっと
先生のご活躍を
見守られるんでしょうね
手だけそっと
合わせておきます
どうぞ、安らかに