コンサート
コロナの長い夜が明けて
街に人が戻って
演奏する機会も
通常に近い環境に戻りました
去年
クリスマスコンサートを
やる予定だった
ユーフォニアムとピアノのデュオ
Mys and (みーすあんど)
実はユーフォニアムさんの
御家族がコンサートの2日前に
コロナにかかったことにより
延期になっていました
その振替コンサートが
ちょうどそこから半年後の
6月に決まりました
ようやく
ユーフォニアムさんに
本当の笑顔が戻り
ホッとしています
ユーフォニアムさんにとっては
去年のクリスマスコンサートが
プロとして初の仕事と
なるものでしたから
本人の落胆ぶりときたら
見ているこちらが
泣きそうになるくらいでした
仕方ない事ってありますよね
本人も
本人の音楽をサポートするお母様も
とても気をつけていただけに
受け入れ難い事だったと思います
私は
コロナの夜1年目に
年30件あるはずだった
伴奏の仕事が全て消滅したという
経験をしました
閉塞的な世の中で
それでも周りは仕事をしているのに
私はニートどころか
まるでただの家畜ように
食べて寝るだけ
それでも動物は
人を癒せるだけ優秀で
呼吸すらする価値ない生き物に
私は成り下がった
と、自分で自分を刺して
演奏者として絶不調と重なった
心と体を抱えていた苦しみを
まだ完全に消化出来ずにいますから
彼の気持ちは
分かりすぎるほど
分かります
一方
私が大好きな推しアーティストも
ライブがことごとく中止や延期になる
という事があり
ファンへの気遣いの言葉が
沢山発信される中
1番辛いのは
ファンなのではなく
『演奏者なのに演奏できない』
本人なのだから
ファンはお願いだから
静かに待って差し上げて欲しい、と
身が裂かれるような思いで
涙が出たことも記憶に新しいです
奏者というのは
一見華やかに見えます
コンサートやライブで
見せる姿はもちろん
キラキラしていた方がいいし
素敵だな、と思っていただける
存在であるよう努めるのも
仕事の1つだと思います
(私にはそれらが不足してると思うけど)
でもその場所に立つために
日々練習や楽曲作りなど
地味で地味で地味な
仕事と向き合っていて
その長い時間の
成果をようく発信できる
『一瞬』がステージなんです
コンサート中止
これはそれまで努力を重ねてきた
時間と才能と労力のほとんどが
日の目を見ることなく
昇華されずに砕け散るワードです
自分がメインとなり
初めてコンサートをする
ユーフォニアムさんにとって
この経験は
いっとき
未来が見えなくなるほど
辛いことだったと思います
私ができることは
彼に
『こればかりはどうしょもない。』
『あなたが感染したのではなくて良かった』
『次のコンサートに向けてプログラムを
即 組み直しましょう』
『実績のない初デュオなのに
予約沢山頂いていたのだから
次も聴きに来てくださる人は必ずいます。
その人達のご期待に応えられるよう練習を
積みましょう』
と笑顔でサラッと
大したことないと
伝える事でした
私の方が何年か(何百年?)
経験年数が多いので
ここは先輩風なるものを吹かして
ドーンと構えてみました笑
こういうとき
若手奏者のメンタルを
支えることも
伴奏ピアニストの役目です
さてそんな事を経て
ジャーン!!
振替コンサートのお知らせです
実は急に日付がきまり
想定していた時期より
早くなってしまって
私のスケジュール調整が
く、苦しい笑
それこそ
死ぬ気で練習しないと
間に合わないんじゃ!?
と、もがいております
どうか私を
応援してください
励ましてください
皆さまから
そういうお気持ちを
カツアゲしたい気分なくらいには
あせっています、本当は笑
さあ、練習するぞぉー!!