高校生とコラボした「アベノマスク」で保育園支援について
4月7日の緊急事態宣言以降、関係者の命を守るため、そのまんま荘ではゲストの受け入れ0を決めました。最大、月100名程の若者と交流する日常は、突如失われてしまいました。リビングに響き渡る笑い声、みんなで合唱する『旅立ちの日に』、「楽しかったです!」メッセージ付き差し入れ…これら全てが無くなってしまいました。
(実際の差し入れ)
これまで当たり前だと思っていた現実は、実は掛け替えのない宝物だと今回のコロナウイルスで実感しました。気付いていないだけで、いかに恵まれた環境にいたのかを思い知らされています。初めて会った人同士が、一緒にご飯を作って食べたり、体験を友達にシェアし輪が広がっていたこの1年間は、決して、当たり前ではありませんでした。
そんな中、最初の1週間、失われた日常を受け入れるので精一杯でした。漠然と「寂しくなった…」「いつ戻ってくるのだろう?」と不安になっていました。どこまで続くか分からないからこそ、インパクトも大きかったです。
同時に、先行きが見えないからこそ社会に対して何かできないか?模索していました。辛い時こそ、ビジョンを基に進むコミュニティを目指しているためです。
1. 高校生のプロジェクトとの出会い
そんな時、高校生さんたちのプロジェクトに出会いました。
東京都在住の高校生たちが、「医療従事者におけるマスク不足」に少しでも多くのマスクを届けたい!という想いから、余っているアベノマスクを集めて寄付するというプロジェクトでした。
初め聞いたときは「素敵なことをしているな〜」ぐらいのテンションでした。同時に、コロナをチャンスに、そのまんま荘コミュニティが社会に対して、何かできることってないのだろうか!?と考えるキッカケにもなりました。
等身大で輝ける社会を目指している、そのまんま荘として、医療の最前線で精一杯頑張ってくれている人たちの力になりたい。そう強く感じました。
彼女たち/彼らもコロナで休校になって、遊び場であるカラオケや、ゲーセン、渋谷も閉鎖状態。きっと、不安が積もっていたと思います。そんな中、このような勇気あるアクションを取っている姿に、とても勇気付けられたのです。
2. コラボへ(そのまんま荘として)
お話を聞いていくと、現役の高校生5名で、企画運営をされていました。4月中旬にスタートし、5月末までに集まった全てのマスクを杉並区保健所等に寄付する予定とのことです。
しかし、未成年のプロジェクトだったため、保管場所を確保できませんでした。そこで、そのまんま荘で場所の提供及び、運営等のサポートをさせて頂き、マスクを集めるためにFB等で広報させて頂くことが決まりました。
社会に対して、そのまんま荘では何かアクションを起こしたい!そんな思いを当初から抱いていました。だからこそ、このPJTを支援することで、最前線で頑張ってくださっている医療従事者の皆さまを応援することに決めました。
3. MTGの様子
コラボが決まってから、早速打ち合わせが始まりました。
お互い初めての挑戦だったため、最初の方は手探りな部分も多かったです。保管時間はどうするか?ウイルスは何時間、ダンボールの上に生き残るのか?広報は一体どうするか?後から後から湧いてくる疑問を、幾度もミーティングを重ね、一つずつ解消していきました。
そして全員現役の高校生のため、非常にパワフルでハキハキしており、彼女たち/彼らと一緒にプロジェクトに取り組めることが、すごく誇らしかったです。また、最前線で命を守ってくださっている医療従事者のため、少しでも力になりたい!というのが当時の率直な想いでした。
4. 今
下を向いて失ったものに不安を感じるのは自然なことですし、そのまんま荘も同じでした。けれども、みんなが下を向きがちな今だからこそ、前を向いて、自分たちに出来ることを社会に対して発揮したい。そんな等身大の想いが、腹の底の方から沸いてきました。
今こそ、コミュニティ全体の力を発揮して、社会に対して何かしらアクションを起こしたい!高校生さんたちとこの想いをシェアし「是非一緒にやりましょう!」とトントン拍子に話が進み、今多くの方に協力頂いて、前に進んでいます。
5. 賛同いただけた方はご協力お願い致します!
読者のみなさまへ
手元に余っているアベノマスク(*1)がございましたら、最前線で活躍されている医療従事者の皆さま(*2)へお届けするために、ぜひ私たちを使っていただきたいです!(*1:新品未使用のマスクでも可)(*2:読者の方からご指摘があり、現場で使えない医療従事者ではなく、保育園や幼稚園など、必要としている施設へ届け先を変更しました)
緊急事態宣言は解除されつつあるものの、コロナウイルスへの不安は拭いきれておらず、介護施設や福祉施設でのマスク不足は深刻なままだそうです。保健所等へ電話で確認したところ、一般の場には広くマスクが浸透しつつあるのですが、まだまだ本当に必要な場所では足りていない状況が続いています。
家に使っていない新品のマスクがあるよ!だとか、頑張ってくださっている医療従事者の方をサポートしたい!など、賛同いただけましたら、一緒に社会に対してアクションを起こしていけると嬉しいです。
(実際に届いたマスクです。メッセージに元気を貰える方いるはずです!)
6. 最後に
今後も、そのまんま荘では「等身大を応援し合える社会」を目指しアクションを取り続けていきます。このビジョンこそ、先行きが不透明な時に力を発揮する原動力になっています。コロナで、まだまだ不安なことも多いかもしれませんが、引き続き共に社会を明るく照らしていきましょう!
そのまんま荘については下記の投稿からどうぞ。
(執筆:荒木孝文)
よろしければ、一緒にコミュニティ作っていきましょう! 心からお待ちしています!