人間関係を作ってこなかった話

幼少期とか、小学3.4年生あたりまでは
たくさん友達がいて、毎日のように遊んでいた。
小さい頃の人間関係はとってもシンプルで、どっちが上下とか比べないし、差別がないというか。少なからずはもちろんあると思うけど、その度合いは低かった。

その時期を過ぎた後から、
全く友達と仲良くしなくなった。

中学受験をする事になって、塾に通いだし、偏差値社会を覚えたこと。
野球のチームでキャプテンになり、責任感が与えられて勝ち負けに重きを置くようになったこと。

そんなことから、どっちが上でどっちが下で
区別して、勝ち負けで全てのものごとを捉えるようになったからだ。

そのせいか、学校も効率が悪く、必要ないしょうもない事を時間かけてやっているんだと思うようになり、ぐれた。

全てにおいて、優しさより正しさを優先するようになった。勝手に自分が思い込んだ正しさのものさしの中で。

そうなってから、
テストの点数とスポーツの成績だけで
人を上にみたり、下にみたりし始めた。


それまで遊んでた友達のことも見下すようになり、徐々にみんなと疎遠になっていった。その時は、自分のことを偉く勘違いしていて、俺はお前らとは違うんだみたいな気持ちで日々過ごしていた。とっても痛々しい。そうしてることで、自分を確立していた。けど、どこかどんどん寂しくなってゆく自分、も覚えている。

その考えのまま中学も高校も過ごしていたので、
少なからず友達はいたのだけど、どこかその関係には、全部利害関係があった。

この人といれば、自分が寂しい気持ちが満たされるから。この人といれば、凄くみられそうだから。また、下に見てる相手といることで、自分が傷つかずにワガママに振る舞える。など
対等な関係というよりも主従関係。なので、誰かと一緒にいても常に空虚な気持ち。心の底から笑ったことはなかった。

ずっとその空虚さには気づいてたのだが、勝ち負けのものさしをその頃は捨てれなかった。

それがないと
自分の全てがなくなってしまって、誰も周りにいなくなってしまうと思っていたから。逆なのにね。

そして、
そのまま大人になってゆく。
大人になり社会に出ると、利害関係がベースなので、どこか心地く感じた。それまで、空虚に感じてた感覚が、社会では当たり前で、空虚さに慣れていた方が仕事では逆によい結果を生んだりもした。

けど、社会も表面的にはそのように成り立ってるように見えるが、本質的には、正しさより優しさが大切な場所だった。資本社会なので、勝ち負けももちろん大切だけど、勝ち負けだけでは満たされない。そんな場所だった。

僕は、長い時間を経て本当に大切なものを捨ててきたことに気づくことになる。人間関係という大切なもの。生きる上でとても大切なもの。

勝ち負けで、人を判断して、見上げたり見下したりそんなことばかりを第一に生きてきた為、全く人間関係を作ってこなかったことを後になってとても後悔した。その頃はどうしてもそうできなかったので今後悔してもしょうがないのだが。

これからは、自分が捨ててきた
優しさを中心に生きていこうとおもう。
そして、元の自分に戻って、きちんと人間関係をつくりたい。優しさで繋がる関係。

ずっと、
何ができるか、何を持っているか、勝ち負け、そんな話ばかりを会話の中心に置いて生きてきた為、普通に人と仲良くなる方法がわからなくなってしまった為かなりのリハビリが必要だ。

お笑いをみて
笑うことから始めてみよっと。

今回は人間関係を築いてこなかった話でした。
ではでは〜。



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