名前の話。
皆様ごきげんよう。ふみもとこです。
今日は、私自身の名前についての話をします。
要所要所で、聞かれたら答えていたことですが
私の活動初期は「ふみもとこ」という名前ではありませんでした。
其の子。
これが私の名前でした。
名前を変えたのは、そもそも作家として活動するどころか、表立って誰かに名乗るためにつけたような名前でも無かったからです。当時ゲームのアカウント名だったのを、情報収集用に作ったTwitterのために漢字に直したのが始まりでした。
写真の被写体になってみた時に、他に使える名前がなかったから、という理由で「其の子。」を名乗りました。
創作作家としての活動が少しずつ軌道に乗って来た頃、この名前を手放そうと思いました。
なんとなく、違うなって感じていたからだったと思います。
其の子。を手放してから割と長い時を経て、
あれはある意味で、それまでの自己像の「死」だったのではないかと。あの頃の私が抱いていた過去への絶望であり未来への希望であった自分自身の終わりだったんじゃないかと、そう思えてなりません。
あの時の精神は、其の屋。という屋号に今も残していますが、あれから確かに私は生まれ変わりました。
というか、あれから、生きることに対してきちんと努力するようになったのです。
流されるのでなく、ちゃんと自分で選択する。
「ふみもとこ」はそういう人間だと。
なりたい像だったのかもしれない。
誰よりも自由で、強く、優しい。
魔法の杖のように絵筆を繰るひと。
不敵に笑う魔女を昔、物語に書いたことがあります。
その魔女のように生きてみたい。
のびのびと、真っ直ぐな瞳で。
名前を変えてからは、よりその憧れへ向かう推進力が強くなったと感じています。
あの頃、名前を変えた私に戸惑った人もたくさんいたでしょう。けれど、後押ししてくれて尊重してくれて、ありがとう。
お陰で前よりずっと、胸を張っていられる自分になれたと思います。
ふみもとこにしてくれてありがとう。
まだまだこの先も道のりは長いけれど、
この足で踏ん張って、もっとたくさん表現をして、
ふみもとこっていう名前を誇りに思って貰えるくらい精進していきたいです。
いつもありがとう。
ふみもとこ
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