2024年2月27日 広島市議会本会議
今日の広島市議会は所用によりオンライン傍聴をしました。色々と大事なことが採択されましたが、広島市当局の方針に粛々とゴーサインが出る内容でした。
広島市長も、広島市議会も、市民のわずか3分の1の人たちによって選ばれた人たちなのですが、そんな人たちが、予定調和的にちゃっちゃかちゃっちゃか大切なことを決めていくのだけれど、そして、それに対して、およそ多くの人たちは無関心なのだけれど、こんなんでいいのかなあと。
原爆投下によって焦土から再起し、民主主義の世の中で「平和」を国内外に発信してきた広島というまちが、この程度の民主主義レベルでいいのだろうか、と暗澹たる気持ちになりました。
以前取材した切明千枝子さんが、おっしゃっていたことを思い出しました。
一つだけ、いいこともありました。
原爆ドーム前で、連日スタンディングをしている人たちを中心に呼びかけてきた、イスラエル・パレスチナにおける武力紛争の終結を求める決議案」が可決されました。広島市も広島市議会も、後ろ向きの姿勢でしたが、多くの人たちの声が変化を作ったのではないでしょうか。
以下、粗いテキストおこしです。なお、誤字脱字ご容赦ください。また、太字やらリンクやらは、筆者が参考程度につけているものです。
議長:皆さんおはようございます。出席委員54名であります。これより本日の会議を開きます。本日の会議録署名者として26番、定野和広議員、45番宮崎誠克議員をご指名いたします。あらかじめ傍聴人に申し上げておきます。
広島市議会傍聴規則および同規則施行要領により、傍聴人は把握しをして書きを表明したり、または騒ぎ立てることや、議事の妨害となるような行為は、禁止されておりますので、静粛な傍聴をお願いしておきます。
これより日程に入ります。
日程第1第124号議案から第140号議案を一括議題といたします。
本件に関する各常任委員会の審査の結果は、お手元に配付いたしました。議案審査報告総括表の通りでありますので、委員長の報告は省略いたします。
これより討論に入ります。発言通告者に順次発言を許します。25番清水貞子議員。
清水議員:お疲れ様です。日本共産党の清水貞子です。日本共産党市議団を代表して、上程された。議案について討論を行います。
最初に、各討論についての賛否を各議案についての賛否を申し上げます。最初に反対するのは、第136号議案と第140号議案の二つです。意見を付して賛成の議案は、第124号議案と第129号議案の二つです。反対する議案について、その理由を述べます。
第136号議案広島市公園条例および広島市附属機関設置条例の一部を改正する条例についてです。パークPFI制度を活用し、民間事業者が平和大通りの公園施設の管理運営を行うための条例の一部改正です。平和大通りは1945年8月6日の8時15分建物疎開のための学徒動員で駆り出されていた児童生徒や、義勇隊として組織された市民の多くが、原爆の犠牲になった場所です。
そのため、犠牲者を悼む慰霊碑や記念碑などが設置されています。また、供木運動が取り組まれ、平和を願う多くの市民によって、75年、草木も生えないと言われた広島市が、緑豊かな街に生まれ変わった象徴的な道路です。
2022年3月に策定された。平和大通りの利活用のための基本計画の目指す姿は、鎮魂、憩い、賑わい、おもてなしが調和し、都心の回遊を促す平和のシンボルロードにするというものです。
鎮魂と賑わいは両立しません。今回の条例改正により、平和大通りが企業の新たな儲けの場になるのではないかと危惧しています。以上の理由で、この議案には反対します。
第140号議案は、広島市中央図書館等のエールエールA館への移転整備のために、今回土地に3億1503万1374円、建物に65億9499万9075円を支払って、広島駅南口開発株式会社などから取得しようとするものです。
実は、エールエールA館の敷地にも、建物の地上権にも、広島市の持ち分が元々ありました。エールエールA館の敷地の57.3%、建物の10階部分の27.7%は市が所有していました。それらを平成17年、2005年に全て広島駅南口開発株式会社に現物出資しました。
そのときの現物出資した額は、土地が10億、11億2000万円。建物の地上権が3億4000万円。合わせて14億6000万円です。この持分は市民の税金を使って取得されたものでしたが、それらを南口開発株式会社に提供したわけです。
今回、エールエールA館に中央図書館等を移転整備するために、また市民の税金を使って取得しようとしていますが、これは市が同じ土地、同じ建物の地上権に対して二重投資をすることになり、市民とすれば納得しがたいことです。
そもそも、広島市の歴史を背負った中央図書館として、その位置や環境などで様々な市民の意見があったにもかかわらず、中古の商業ビルに移転整備するという極めて異例なやり方を強行したと認識しています。以上の理由で、この議案には反対します。
次に、意見を付して賛成の議案について意見を述べます。
まず、第124号議案、令和5年度一般会計補正予算についてです。こども誰でも通園制度仮称の施行時事業についてですが、これは異次元の少子化の政策の一環として行われる全ての子育て家庭を対象にした保育の充実を目標にした事業で、月に10時間を上限に利用できる制度で子育て世代の負担軽減を目的に行われるものですが、そのためには、施行する施設の安全性や、保育士の配置や高い専門性が求められます。時間単位ではなく、安定的な関わりを保障する保育園が必要ではないかと思います。また、今でも保育士不足や、保育士の労働環境が懸念されています。そのことを加味して実行されることを求めます。
最後に、第129号議案、中央卸売市場特別会計は中央卸市場の建て替えの実施設計の予算を追加して補正するものです。
中央卸売市場は老朽化に伴って、建て替えが必要になっていることは理解できるのですが、その際に考えなければならないのは、今の市場で作ったときとは比べ物にならないくらい、市場の取り扱い高の規模が小さくなっていることです。老朽化で建て替えが必要だとしても、財源の有効活用という視点から考えれば、当然、現状の取り扱いの規模を考えたものにする必要があります。ところが、全国で3番目という大規模な施設規模そのままに建て替える計画になっているのではないかという懸念があります。
示されている事業規模は約580億円ですが、施設の規模、実態に見合ったものにすればもっと縮小できると考えますし、市場のそもそもの目的から外れた観光施設として賑わいに貢献するという考え方は、巨額の事業費をかけて、そこまでやるのかと必要性に疑問を持たざるを得ません。
市はずっと以前から、財政が厳しいと言い続けているわけですから、そうした状況に見合った適切な規模や必要性に絞った施設のあり方にしていくべきだとの意見を付しておきます。以上で討論とします。
議長:次に、11番門田佳子議員。
門田議員:無党派クラブの門田佳子です。
第140号議案、財産の取得について反対討論をいたします。中央図書館および映像文化ライブラリーを移転し、および広島市郷土資料館サテライト(仮称)を整備するため、土地および建物の一部を買い入れようとする議案です。
土地の一部の買い入れのため、広島駅南口開発株式会社から3億1503万1374円建物の一部買い入れのため、広島駅南口開発株式会社他4人から買い入れ価格65億9499万9075円で、地下2階1地上1階、9階、10階、11階の一部を取得するとしています。
広島駅南口開発株式会社については、過去、広島市議会の議決の上で、令和3年3月31日付で広島市と銀行など金融団および広島駅南口開発株式会社の3社で損失補償契約が締結されています。広島市から南口開発への貸付金の金利引き下げ、返済期間延長の変更契約も締結しています。これらを受け、銀行などから金利の引き下げ、返済期間の延長の支援を受けている、そんな状況です。
今回の議案は、フロアの一部取得であり、令和6年度予算でもなお、残りの不動産取得できないフロアの賃料共益費修繕費等を払う見込みが示されています。私が議員にならせていただく前の期、令和4年3月17日付で付帯決議がなされ、費用の比較など、この市議会では、中央図書館の今後について真剣に懸命に議論がされてきました。
しかし、その時点ではこのような重ねての費用のかかり方は予想できなかったのではないでしょうか。今まで広島駅南口開発株式会社の資金ショートのたびに、広島市と金融団は融資を繰り返し、延命を図ってきました。この度の財産取得も、中央図書館移転という名目での広島駅南口開発株式会社の更なる救済です。全く市民に説明ができない、してはいけない決定です。よって、この財産取得に関して反対いたします。以上で、討論を終結いたします。
議長:これより採決いたします。碓井法明議員については、起立による採決の際、挙手によることを認めます。まず、反対討論のありました第140号議案、財産の取得についてを採決いたします。本件は委員会の報告通り決するに、賛成の議員の起立を求めます。
起立多数であります。よって、本件は委員会の報告通り可決されました。
次は、同じく反対討論のありました第136号議案、広島市公園条例および広島市附属機関設置条例の一部改正についてを採決いたします。本件は委員会の報告通り決するに賛成の議員の起立を求めます。
起立多数であります。よって、本件は委員会の報告通り可決されました。
次は、ただいままでに採決した議案を除く他の議案を一括採決いたします。本件は、いずれも委員会の報告通り決するにご異議ございませんか。異議なしと認め、さよう決定いたしました。
(略)
次は、日程第、3決議案第1号イスラエル、パレスチナにおける武力紛争の終結を求める決議案を議題といたします。それでは、決議案第1号について、提出者の趣旨説明を求めます。35番山路英男議員。
山路議員:自由民主党・市民クラブの山路英男でございます。提出者を代表いたしまして決議案第1号、イスラエル、パレスチナにおける武力紛争の終結を求める決議案の趣旨説明を、案文の朗読をもって代えさせていただきます。
イスラエルとパレスチナのイスラム組織ハマスの大規模衝突により、市民の人命が深刻な状況にさらされるとともに、市街地においても甚大な被害の発生が続いている。国連総会は昨年12月12日、ガザ地区での即時の人道的停戦による民間人の保護に関する国際法の順守、全ての人質の即時かつ無条件の解放を求める決議案を採択したにもかかわらず、民間人の犠牲者が後を絶たない。
世界恒久平和の実現を願う本市議会は、人道的立場から1日も早い休戦協定実現の上、平和的解決を強く求める。以上を決議する。
以上であります。どうか皆さんご賛同をよろしくお願いいたします。
議長:お諮りいたします。本件は、質疑並びに委員会付託を省略いたしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。
異議なしと認め、さよう決定いたしました。
これより討論に入ります。発言通告者に発言を許します。48番中原洋美議員。
中原議員:お疲れ様です。日本共産党市会議員の中原洋美です。市議団を代表いたしまして、決議案第1号イスラエル・パレスチナにおける武力紛争の終結を求める決議案に意見を付して賛成の立場で討論を行います。
ロシアによるウクライナ侵略戦争に続いて、イスラエルのガザ攻撃など、平和への大逆流に世界の人々が心を痛め、一日も早い武力紛争の終結を求めております。今回の問題の根本は、イスラエルの武力によるパレスチナ占領と抑圧にあります。
イスラエルがハマスの攻撃に対する自衛権を盾に、圧倒的な軍事力を行使して、報復を行い、ガザを封鎖して、電気、水、食料、医薬品の供給を妨げ、多くの民間人を死の淵に追いやる。イスラエルによる攻撃は明白な国際人道法違反の戦争犯罪に他なりません。どんな理由があろうとも、向こうの市民を大規模に殺害する戦争犯罪を行うことは、正当化できるものではなく、絶対に許してはならないことであります。ガザ地区では、犠牲者の7割が子供と女性です。子供たちが病気、栄養失調、戦闘という三重の死の脅威に直面している。
UNICEFは警鐘を乱打しております。戦争を終わらせて、平和な世界を作る道は、国連憲章と国際法を守れという声を、国際社会で圧倒的な多数とすることであります。
2023年12月12日、国連総会は、保育園加盟国の8割にあたる153カ国の賛成で、即時の人道的停戦を求める決議を採択しております。この人道的危機を一刻も早くやめるためには、各国政府を初め、国際機関、市民社会が、イスラエルはガザ地区攻撃を中止せよ。即時停戦を、の一点で声を上げ、世論と運動を広げることが重要です。
この決議案第1号は、一日も早い休戦協定を求める内容にもなっております。しかし、国際社会を求めているのは、休戦ではなくて停戦であることは指摘しなければなりません。この決議案が停戦を求めるものでないことは非常に残念ではありますけれども、市民社会の一員として、とりわけ被爆地である広島市議会が核兵器廃絶、戦争反対、ジェノサイドを許すなとの声を上げることが、イスラエル、パレスチナの平和的解決には重要であるという思いから、今回は賛成といたします。以上です。
議長:以上で、討論を終結いたします。これより採決いたします。
本件は原案通り決するに賛成の議員の起立を求めます。
起立多数であります。よって本件は原案通り可決されました。
次は、日程第4、請願第3号安芸区上瀬野地区医療廃棄物積み替え保管施設の建設を計画している業者に、医療廃棄物収集運搬業積み替えも含むを許可しないことについて、請願第12号平和推進基本条例に則した厳粛な平和記念式典の開催について、および、請願第13号平和推進基本条例に則した厳粛な平和記念式典の開催に伴う原爆ドーム前の現状の解消についてを一括議題といたします。
本件に対する総務委員会経済観光環境委員会および建設委員会の審査の結果は、お手元に配付いたしました。請願審査報告総括表の通りでありますので、委員長の報告は省略いたします。これより討論に入ります。発言通告者に順次発言を許します。
47番、若林新三議員。
若林議員:おはようございます。市民連合・市民の声の若林新三でございます。請願第12号、平和推進基本条例に則した厳粛な平和記念式典の開催について討論を行います。この請願の趣旨は、8月6日の平和記念式典に一定の時間、一定の場所の静謐を守る条例策定を検討するなど、実効性のある対応を求めているものです。
現在広島市は、平和記念式典を厳粛に行うために、当該団体と話し合いを進められておられます。私としては、厳粛な平和記念式典の実現に向けて、引き続き広島市の努力をお願いしたいと思います。8月6日の平和記念式典において、特定の団体が拡声器を用いてシュプレヒコールをしながらデモ行進を行っていることについて、広島市は、平和推進基本条例の趣旨に基づいて、当該団体と話し合いによる解決を目指しており、引き続いて、当該団体との協議を進められておられます。当該団体も広島市と協議のテーブルについています。
昨年度の取り組み結果として、「1)笛や太鼓については、昨年、これ一昨年のことですが、とは異なり、平和大通りに到達するまでの間は使用していなかった。これは約束を履行している。2)元安橋に到達した後、平和への誓いの間については、こども代表が登壇している間は、拡声器を使用していなかった。約束を概ね履行している。3)黙祷終了後、元安橋に到達するまでの間は、拡声器を使用せず、地声でデモ行進を行うとしていたが、実際には原爆ドーム前を出発した直後から拡声器を使用していた。約束を履行していない」と評価しており、今年度に向けても、広島市は、完全な履行に向けて、当該団体と協議をされると伺っています。
これまで広島市は、平和の推進や紛争の解決に向けては、権力的に何かを規制するとか、強制をするとかといった手法ではなく、基本的に、話し合いで解決する姿勢を貫いてこられたと私は認識しています。核兵器廃絶、世界恒久平和を実現するために、精力的に取り組んできた広島市が、その実現に向けて、権力的に何かを規制するとか、強制をするというような手段、手法を取るとすれば、広島市の平和に向けた発信力は輝きを失い、色あせたものとし、なってしまうのではないかと危惧します。
規制的・強制的な手法では、平和文化は発展しません。したがって、私は、平和推進基本条例に沿って厳粛な基本、平和記念式典の実現を目指すとともに、話し合いによって解決するために、引き続き同期をされている広島市の姿勢、松井市長の対応方針を評価し、是認します。こうした理由から、請願第12号には賛成できません。以上で討論を終わります。
議長:次に、36番山内正晃議員。
山内議員:市民連合・市民の声の山内正晃でございます。請願第13号平和推進基本条例に則した現職の平和記念式典の開催に伴う原爆ドーム前の現状の解消についての採択に反対の立場で討論いたします。
まず昨年の8月6日、デモ行進団体との衝突により、お二人の市民の方が怪我をされたとのことであり、心よりお見舞いを申し上げます。私としても8月6日早朝からのデモ活動に伴う混乱については非常に懸念をしています。
表現の自由は当然尊重されるべきことでありますが、これまでも市職員が警備に多数動員されるなど、市の負担が増えている中、昨年のように規制ロープを強行突破するなど、暴力的な行動はしてはならないことであります。
結果として強い当局も今後は県警との協議など再発防止策を検討されると答弁をされています。本来やらなくても良い仕事に市職員が関わらなければならないことになっております。当該団体の皆様におかれましては、広島市との協議にしっかり対応していただき、とりわけ更新前の集合場所については、市が提案をしているように原爆ドーム前以外の場所の活用もお考えいただきたいと思っております。
その意味ではこの請願の趣旨にはおおむね賛同しているのですが、私はこの請願採択に賛成しかねる理由は以下の一部であります。
この一文は、表現の自由にも増して尊重されなければならない。思想良心の自由に抵触をする一部であります。国民がいかなる価値観を持とうとも、それが内心、心の内にとどまる限りは絶対的に自由であり、特定の思想を強制することはできないのです。従いまして、請願採択には反対いたします。以上、私からの討論とさせていただきます。ご清聴ありがとうございました。
議員:次に、49番中森辰一議員。
中森議員:お疲れ様です。日本共産党広島市議団を代表いたしまして、上程されました3件の請願の採決に当たっての討論を行います。
まず、請願第3号安芸区上佐野地区医療廃棄物積み替え保管施設の建設を計画している業者に、医療廃棄物収集運搬業(積み替えをも含む)を許可しないことについてです。既に業者には許可をしてしまっていることから、所管の委員会での採決では、この請願は不採択ということになりました。
しかし、市が許可したからと言っても、それで現地の住民の不安や利用者に対する不信がなくなるわけではありません。広島市行政としては、議会に請願を提出されるほどに、切実な地元の市民の思いをしっかり汲み取って、事業者を適切に指導していただかねばなりませんし、地元住民には適切に、ときには住民の要望も聞いていただいて、事業者の状況についてなどの情報を提供し、不安な思いに応えていただくことが必要です。
これは当然のことですが、以上の意見を付して市が許可したという現実を踏まえて、不採択には賛成することにいたします。
次に、請願第12号、平和推進基本条例に則した厳粛な平和記念式典の開催についてと、請願第13号、平和推進基本条例に則した厳粛な平和記念式典の開催に伴う原爆ドーム前の現状の解消についてですが、この二つの請願は、厳粛な平和記念式典の開催を求めるという趣旨で、同時に市議会に提出されたものであることから、一体なものであるとして、今議会で採択に付されたもので、いずれも付託された建設委員会と総務委員会では採択との結論になりました。
まず請願第13号については、原爆ドーム前の公園は誰でも自由に利用できることになっており、指摘されているような8月6日の原爆ドーム前を、一部の人々が実態として占拠しているために、一般の市民が近づけないような状況は問題があり、公園条例に基づいて、公園として、誰でも利用できる状態にするため、必要な対応を行うべきと考えますので、採択には賛成いたします。
一方、請願第12号については、新たな規制条例を作ることを含めた実効ある対応を求めるものとなっております。新たな規制条例を作ることになれば、当然、内容によって程度の違いはあるにしても、憲法21条の表現の自由を一定程度制約するものにならざるを得ず、その内容が、公共の福祉と表現の自由との関係から厳しく制約された規制内容であったとしても、一旦条例ができてしまえば、規制の範囲が拡大したり、対象が拡大したりしないかという懸念は拭えません。
昨年、市が実施したアンケートでは、確かに記念式典の会場まで音が聞こえた悪影響があるという意見が多数になっていましたが、他方で、これまでの運動団体との協議を行うべきだという意見も多数であったということがあります。広島が長年にわたって続けてきた核兵器廃絶の実現に向けた運動も、言論表現の自由が厳密に保障されてきたからこそだと考えます。
広島市当局としては、アンケートでの市民の意見を受け止めて、引き続き、運動団体との粘り強い協議を通じて、市民が納得できる記念式典となるよう取り組むべきとの考えから、請願第12号の採択には反対することといたします。以上です。
議長:以上で討論を終結いたします。これより採決いたします。
まず、請願第3号安芸区上瀬野地区医療廃棄物積み替え保管施設の建設を計画している業者に、医療廃棄物収集運搬業(積み替えを含む)を許可しないことについて、を採決いたします。
本件に対する委員会の報告は不採択であります。本件は、会議規則第75条第1項の規定により採択することについてお諮りいたします。本件は、採択することに賛成の議員の起立を求めます。起立少数であります。よって、本件は不採択と決定いたしました。
次は、請願第12号平和推進基本条例に則した厳粛な平和記念式典の開催について、を採決いたします。本件は委員会の報告通り決するに賛成の議員の起立を求めます。起立多数であります。よって本件は委員会の報告通り採択することに決定いたしました。
次は、請願、請願第13号平和推進基本条例に則した厳粛な平和記念式典の開催に伴う原爆ドーム前の現状の解消についてを採決いたします。
(傍聴席から怒号)
傍聴人に申し上げます。静粛にお願いします。
(傍聴席から怒号)
傍聴に申し上げます。静粛にしてください。
(傍聴席から怒号)
傍聴人に申し上げます。ご静粛に申し上げます。お願い申し上げます。議長の命令に従わないときは、地方自治法第130条第1項の規定により退場を命じますから、念のために申し上げておきます。
(傍聴席から怒号)
静かにしてください。退場を命じますよ。
静かにしてください。
本件は委員会の報告通り決するに賛成の議員の起立を求めます。
(傍聴席から怒号)
起立多数であります。
よって本件は委員会の報告通り採択することに決定いたしました。
(傍聴席から怒号)
職員は対応させてください傍聴人を。傍聴人を退場させてください。傍聴人に退場を命じます。
(傍聴席から怒号)
退場してください。規則を守ってください。
守れない方は退場を命じます。何度も申し上げております。職員は退場させてください。
(傍聴席から「裏金もらっている国会議員に言ったらどうだよ、規則守れって」他)
ルールを守ってください。ルールを守れないなら、傍聴しないでください。
(傍聴席から「平和公園に右翼を動員してね、被爆者に対してね」…)
退場を命じております。
そんなことをここで言うようになっていません。そんな発言を認められません。退場してください。退場してくださいと言うじゃない。
(「ふざけたこと言うんじゃないよ」)
ふざけてるのはどちらですか。
ルールを守ってください。
傍聴規則を守ってください。
(傍聴席から「恥ずかしいと思わないのか」)
(傍聴席から「命かけてさ、戦争に反対してきたんじゃないのか」)
退場してください。何度も申し上げております。退場してください。
この際、休会についてお諮りいたします。
明日から3月25日まで、予算特別委員会の審査等のため、休会にいたしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。異議なしと認め、さよう決定いたしました。
この際、ご通知申し上げます。本日の会議終了後、直ちに闘技場において、予算特別委員会を開催する旨、委員長から申し出がありましたので、ご通知申し上げます。
本日はこれをもって散会いたします。
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