僕らが選んだ僕らの「顔」が岸田文雄さんだという事実に、僕らは耐えられますか(ダースレイダーさんのスピーチ)
2023年12月15日金曜日の夜、日本の政治の現状に怒る人たちが国会前に集いました。主催 は「We Want Our Future」、 共催は市民連合。
国会議員やアーティスト、市民活動家の方々、いろんな立場の方々が、マイクを持ち、それぞれの言葉で、訴えました。その中で、ラッパーのダースレイダーさんがスピーチした内容をここに記します。
理由は一番最後に書きます。
以下、ダースレイダーさんのスピーチ。
こっちのパーティーは盛り上がってますね。
いいじゃないですか。
僕は日本は、まだ民主社会になれていないと思っています。
日本は民主国家になってないと思ってます。
その理由は、民が主になってないからです。
僕らが主になってないから、日本はまだ民主社会じゃないんです。
ただし、国際社会に対しては、日本は自由で民主社会の一員だと看板を出してます。世界中で、日本は民主主義国家だと思われてます。
そのトップが岸田文雄さんという方です。
日本が民主社会で、そのトップは岸田文雄さんです。
国際社会の中では、僕らの顔が、僕らの代表は、岸田文雄さんです。
端的に言って、その事実に耐えられますか。
世界中の人に対して、私達は岸田文雄さんのような人をトップに選んでます。
私達が岸田文雄さんを代表に選んでいます。
世界に向けてそう宣言している民主国家日本の、我々のこの状態に、
我慢ができますか。
今ちょうどCOP28もやっていて、日本も出かけていって、世界中がみんなで頑張ってサッカーをやっている中、日本だけが野球をやっていると、言われています。
日本だけが何かとんちんかんなことをやっている。
日本だけがおかしいことを言っている。
でも、日本は民主国家で、僕らが選んだ僕らの代表が国際会議に参加しています。
中東問題でも、ウクライナ問題でも、僕らが選んだ大臣が、僕らが選んだ総理大臣が決めた、僕らが選んだ外務大臣が出かけていって、僕らのために仕事をしてくれてることになっています。
その事実に、耐えることができるのか。
もしそれがイヤだと思うなら、もし日本が、僕らが主権者が作ってる国として、僕らが作った社会として、国際社会の中で、あるいは国内社会に向けて、こういう風にしていこうと、こういう社会を作っていこうと自分たちで決めていけるんだったら、その代表が誰なのかは、僕らがちゃんと決めないといけないと思います。
先ほど大椿さんが正当性の話をしました。今まで決めてきた悪法は全て、正当性がないのではないか。
確かに今まさに国会で審議されている、今まさに国会で審議している、その政権与党が、全く正当性のない、そこに座っている資格のない人たちならば、その人たちが決めた法案が、僕らの社会を動かしていくことは、間違っているのではないか。
すごくわかりやすい話で言えば、先日松野官房長官という方に対する不信任案が出されました。この人は官房長官に向いてないんじゃないかなと。
ところが、与党はそれを否決しました。
2日後にその松野官房長官を更迭しました。
つまり、誰もが知ってたことですけど、最初からやめさせるつもりだったんです。
やめさせるつもりの人物の不信任案だと、この人はちょっとその職には向いてないんじゃないかなといった不信任案を出した野党に対して、それは否決すると。
松野さんが適任かどうかという一点において協議すらできない。
そこですら合意できない。
メンツなのか、自分たちは与党だから野党が言ってることには賛成できないのか。
国民全体に関わる民主国家日本の官房長官が適任かどうかということに関しても、合意できない。
そんな人たちに今後の日本の予算だったり、法律を決めさせていいんでしょうか?
あんな茶番を目の前で見せられて、2日間で辞めさせるんですよ。
だったらそこで話し合えばいいじゃないですか。
確かに、この人事はちょっとまずかった、松野さん向いてないかもしれない、という党と野党であそこで話せばいいじゃないですか。何でそれができないんですか。
それで国を代表してることになるんですか。
数ヶ月前僕はここにストップ・インボイス制度の、同じ場所でインボイス制度反対のスピーチをしました。そのときに税金の話をして、税金というのは僕らが社会を作っていく上でお金がかかるんだから、増税はいやだ減税がいいとかっていう話じゃなくてどういう社会を作るんだったら、どういうふうにお金を使えばいいのか。それをきっちりと透明化して、みんなで作っていく。そういった議論をまずしましょうと、それに対してこのインボイス制度って役に立つんですか。
そういう話をしました。
僕がその話をしていたその裏側で、裏金・裏金・裏金で、脱税・脱税・脱税で、そしてあのときに壇上に次々上がっていった、小さな事業をしている人たち、小規模な事業を長いこと続けてきた人たちが、こんだけ大変だと。これから事務作業を全部一人でやんなきゃいけないんだと。でも、そうしろと言われたから、それでこの国が良くなる、民主社会で自分たちで社会を作っていくんだから、やらなければいけないというんだったら、やってやろうと。
その一人ひとりの気持ちを踏みにじりながら、何千万円ものお金が次々と懐に入っていく。僕はミュージシャンだから、自分のイベントをやるときには、松野さんがいたら客呼んでくれるからいいかもしれないと思うこともありますが、彼らがやっているパーティーは、サンドイッチが出てくるだけで、実際には誰も参加しない。
西村さんいいことを考えましたよね。
10人で数百万円稼ぐパーティー。架空パーティー。
こういうことばっかり考えてる人たちが、民主国家日本の代表として、大臣として、のさばっている。
そのことに耐えられるかどうか、僕らは自分たちの社会の主権者なのかどうか、それを考えるタイミングだと思います。
ありがとうございました。
(スピーチ引用ここまで)
政治とカネの問題が次々に明らかになる中、岸田内閣の支持率はとうとう17%にまで落ち込みました。
そして、渦中の岸田文雄・内閣総理大臣は、わたしが暮らす広島の有権者たちが得票率8割というぶっちぎりの支持で国政に送り出した政治家です(選挙区の投票率を見る限り、投票に行ったのはわずか2人に1人ですが)。
この国の政治がこういう状況になってしまった原因の一端は、広島で生まれ育った実態もないのに広島出身と言っている、3代目の世襲政治家である氏をぶっちぎりの支持で国政に送り出している、わたしたち広島、とりわけ広島1区の有権者にあると、わたしは考えます。
なので、ダースレイダーさんの、「僕らが選んだ僕らの「顔」が岸田文雄さんだという事実に、僕らは耐えられますか」という問いを、まずもって、広島1区のわたしたちが自らに問わないといけないと思い、ここにスピーチを記録しました。
「広島出身」の政治家が、日本の政治の混乱を収拾できていない現実、国際社会どころか国内で、法治国家のため、民主主義のためのリーダーシップを発揮できていない現実に、私たち広島の有権者は耐えられますか。
国会前行動でグッときたコールから。
「差し控えるな」
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