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「スケキヨおる」とかるく怖がった彼

「スケキヨおる……(微笑)」

風呂場から出てきたパートナーを振り返ったら言われた言葉です。なにかにつけて昭和っぽいたとえで表現してくるのがツボで、私は白いシートマスクをしたままゲラゲラ笑うのでした。

MEGUMIさんのこの動画を見て、故・佐伯チズ先生の提唱したローションパックを思い出し、シートマスクは特別な日だけではなく、毎朝晩のスキンケアに取り入れよう! と決めて始めた2日目の夜。

「スケキヨおる……(微笑)」とかるく怖がられたのでした。

彼といる時間、私は自然体で心地よく過ごしています。本当に楽なんです。でも、生理現象への対処に関しては、未だカッコつけているところが数点あります。

たとえば、おならは実の家族(親やきょうだい)の前ならブッと遠慮なく出せますが、彼の前では無理です。ベッドやソファに座って音消しで出すか、ふたりでの散歩中に“出そう……今のうちに出しときたい”となったら「ちょっと先歩いてて」とか言って物理的距離を確保したのちに出したり、電車が通過する隙を狙ったり、とにかく音を聞かれないようにしています(何のこだわり)。

ゲップもするならひとりのとき。鼻をかむのも洗面所に行っています。その3種類の行動に関しては、いまだになぜか恥ずかしいんですよね。池田、ほんまにカッコつけマンですね、まったく。。

(彼は大人ですし医師という職業もあって、生理現象全般についてナチュラルなものと捉えているし、彼自身は私の前でも出しまくっていて、ときどき「音大きすぎ」と思って「おい、ゲップマン!」とか言わずにはいられなくなりますが。でも、出すべきものは出したい瞬間に素直に出す! のが健康でむしろいいのは分かる)

とある姐さんにおならの話をすると「おそのさん、かわいい〜😍私なんて空気清浄機の前でおならして、色変わったで〜!とか夫に言ってるけど。ワハハ!」と豪快でした。私の遥か先をいく姐さん。

そんな感じでカッコつけているというか、見られたくない・聞かれたくないことはこっそりやっているわけですが、シートマスクもそのひとつでした。どうしてもタイミングが悪く、シートマスク中に彼が帰宅したときは、開き直ってマスク姿で「おかえり!」と勢い良く出て行って笑わせましたが。

ただ、毎晩シートマスクをするとなると、夜はかなりの確率でスケキヨとして認識されることになります。というのも、大阪滞在中10日間のうち、2/3くらいは一緒にお風呂に入るからです。私の方が先に出るものの、洗面所で大体3〜5分シートマスクをつけっぱなしなので、彼が出てくるタイミングで、「あっ、スケキヨ💦」となります。これはもう仕方ないなと思いました。

一緒にお風呂に入りたがる人を「スケキヨ姿を見られたくない」という理由で断るのもアレだし、毎回「ヘッドスパやるよ」「マッサージやるよ」と申し出て、美容師さんのように頭を上手に洗ってくれたり、足つぼをやってくれたりして非常に気持ちいいので、そのリラクゼーション的施術を受けたい欲もあります。

何かを得る代わりに、何かを捨てなくてはならないときもある。私はさらなる潤い肌になる代わりに、彼には毎月7〜8日ほどは「スケキヨ」として認知されることになるでしょう。今回は美を取りました。積み重ねですからね。

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