sonoi4285

短歌詠む人です。短歌関連の本の感想とか載せる予定です。あとは日々のあれこれ、主に眠れな…

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短歌詠む人です。短歌関連の本の感想とか載せる予定です。あとは日々のあれこれ、主に眠れない情報を。誰得。

最近の記事

「1」

戦えば先ず前線が奪い合う土地、命、散らした人の物 人を埋め焼き払い証拠をなくすそもそもルールなどない戦争 何万か?何百万か?人の数をごまかすことより殺めた事実だ 大げさと嘲る人は一族を根絶やしにして「1」と数える ミサイルが都を狙う逃げ出せた人は最期を何も見てない

    • 10月14日雑詠

      愛とうは呪いピアフは金色の髪を黒くも染めんと歌う それぞれの靴パダムと鳴るふたたびは会わぬどうしの道の後ろに もみじ葉の真紅きの良し去りゆける恋を蹴散らす靴を購え 破れたるガラス戸まえは家なりし物の月に日に異(け)に崩る 年嵩の人と歩みを同じくし信号などはひとつ見送る

      • カクテル

        カウンターに落ちる光が揺れている今夜の酒は良い感じに酔う 若死にの猫に供える花があるカウンターの中のママが泣いてる スツールを軋ませながら笑えたら明日も起きて生きていけるよ オリジナルカクテルの名があまりにも詩的で僕にはハードル高い 手をそっと伸べてくれたら僕ののどは世界を慈しんで鳴けるかも

        • マイナーチェンジ

          アルプラゾラムが効いてきました。昼間のソワソワした感じが落ち着いて、横にならなくてもリラックスしながらストレッチしてたら体にも悪くはない。 今朝は3時に起きたけど、4時間纒めて眠れたらまあいいかという感じです。 トレッキングシューズで、散歩を始めました。ジョギングじゃない所ですよ、無理はしないと決めてるので。でも涼しくなったから大分楽になりました。レインコート着て歩いて、今迄はドトールを見つけたら入って甘い物を飲んだりしてましたが、それを水のペットボトルに換えて、地味に地

          家族のように

          検察や警察は取りもどせない袴田巌の生をどうする 金じゃない時間を払え死刑囚と一人にされたひとの一生を 人が人を裁くことには限界がたやすく横たわることを知る 他人でもわらってくれるひと時を望む袴田さんは自由だ 僕らには待てただろうか冤罪を信じ続けた家族のように

          家族のように

          マルボロ

          空箱を捨てるつもりで端っこに一本残ったマルボロを抜く ヤニ切れてやむを得ず出たアパートの手すりの熱は狂気じみてる どろどろの夏の太陽から漏れた余分な光が運河に映る ヤニ切れの丸い背中の僕人間日陰は猫に譲るしかない 保証する地球の猫のかわいさは銀河の彼方までも正しい

          オオタニサンは

          人口の減ってゆく国老いてなお働かなければ生きられぬ国 薄日さす池の周りは人多くけれど聞かない日本の言葉 日々の飯から姿を消した玉子もう産めるかな涼しくなった 元気だな心配もしてないけれど海の向こうのオオタニサンは 一匙のインスタントのコーヒーを贅沢とするを議員知るまい

          オオタニサンは

          閉廷の声

          命令は違うと思う僕はあんたの囚人なのか歩幅まで決め 番号で呼ばれる気分あんたにはもはや意味など消えた僕の名 罪状も証拠もでっち上げられた刑を告げられる判決ごっこ 私刑続く僕を黒だと決めるのはあんたじゃあないあんただけでは 抗えば架空の罪が積み上がりヒステリックな閉廷の声

          靴紐の結び方

          欠けてゆく月とあれこれ暁に置いて迎える涼しいあした 舗装された道ばかりだと唐突に山の装備を調べたりする 足裏の弾むトレッキングの靴でアスファルトの道どこまでも行ける ガタガタな体のためにこの度は三日でやめるつもりはないよ 見映えする靴紐の結び方を知りそんなことまでこの僕がする

          靴紐の結び方

          ひと括り

          黒い服口元のピアス深い赤の唇 目を伏せたままの少女の 誰かには刺さるのだろうゴシックなファッションは君の鎧なんだな スカートの膨らみ崩さないために空いた電車にも座らないのか 地雷系なんて呼ばれてひと括りそれぞれこんなに個性があるのに 目を黒く縁取り青白い顔をした娘が座席を老婆に譲る

          雑詠9月19日分

          飲み干したペットボトルに水道の水を満たしてまた冷やすだけ マグカップ一杯の水で膨らんだ胃へと収めたこわれせんべい キリキリと自分を締める万力は容赦がなくて他には使えず

          雑詠9月19日分

          アルプラゾラム

          ソラナックスのジェネリックはアルプラゾラムだそうです。 効き目を余り期待したことがないソラナックスでしたが、今は藁にもすがる思いです。昼間にも少し眠れたら違うだろうという期待をしています。効いてくれ。 折角仕事も辞めたことだし、昼間もじっくり休みたいのに、今は眠る事に罪悪感とか焦燥感があるようで、ソワソワして落ち着かないのを、薬で解すイメージをしています。 まだ実感が無いですが、昼寝ができたらかなり回復も早くなると思います。

          アルプラゾラム

          ソラナックス

          日中の薬のことを書いたのが何か引き寄せる事になったのか、ソラナックスが朝昼晩の処方として追加されました。 昼寝ができない、横になってもソワソワして起きてしまう、体が強張る等の訴えが出たら、そりゃ主治医も処方しますよね。 これをきっかけに、取り敢えずの睡眠時間が延びると有難いです。 昨日はくたびれ果てていたので寝入りは良かったし、睡眠時間もノンストップ5時間。今なら充分満足のいく纏まった睡眠です。 眠る事を頑張らなければいけないというのは、なかなかのプレッシャーを感じます

          ソラナックス

          雑詠9月18日分

          丸い背に羊の重み明け方の部屋に充満している羊の 足元にひたひたと寄る仄暗いこの世の憎しみを映す水 土砂降りはとうに去ったよ信号の下にあるのは怒りのなごり 探し出せつないでた手を振りほどき僕を無視した母の思い出を その頃はトイレにいたな宅配の不在票に知るお届け日時

          雑詠9月18日分

          何もなかったようで坂道

          産土の神社に詣る青空へ聳える銀杏はまだ夏のまま 背景に高層ビルが光ってる遥か昔に通った学校 ハリネズミのような僕には人並の坂が巨大な山に見えてた 擦りむいた肘に埋まったアスファルトの欠片を外しまた歩きだす 振り返る度に派手に転んでたな何もなかったようで坂道

          何もなかったようで坂道

          気分を述べよ

          避けていた奴と飲むため渋谷まで呼ばれた僕の気分を述べよ 角割りを飲んで黙って聞いてると奴は忽ち王侯になる すぐ酔って鋭い言葉を刺してくる冷たい奴の声の大きさ ざる豆富に塩かけながらお前とは今日限りだと思って笑う 昔よく天下を取るぞと息巻いた伯父さんはもう酒が飲めない

          気分を述べよ