運命とやらは、どこに消えたのだろう。 つい先日王妃になったばかりのシンデレラは、慣れないコルセットに締め付けられた肺から重いため息をこっそり吐くと、目の前で豪勢…
ちょっと好きが過ぎるだけなの
蒸し暑い土曜日、午後2時半、5本目のビールとセブンスター。俺の貴重な安月給と休日は、大抵が安い酒とタバコに消える。金も家庭も輝かしい目標も無い。自分でもまあ、す…
*これは、自主制作映像「透明人間」内の小説です。お時間があればよければこちらをどうぞ→ 私、最近新しいお友達ができました。この子です。 …え?誰もいないじゃ…
きっとお母さんが見たら悲鳴をあげるだろう。きっとお父さんが見たら頭を抱えるだろう。きっと貴方が見たら、引かれちゃうだろうな。そんなぐちゃぐちゃでとっ散らかった…
ソノヘンノ高橋
2022年6月11日 00:03
2022年1月29日 23:01
2022年1月8日 21:50
運命とやらは、どこに消えたのだろう。つい先日王妃になったばかりのシンデレラは、慣れないコルセットに締め付けられた肺から重いため息をこっそり吐くと、目の前で豪勢な食事を半分ほども残し満足気に腹をさする旦那様に目を遣った。─価値観が、合わない。とにかく合わない。この世で一番多い離婚の理由は性格の不一致だというが、それならば、この現状はもはや絶望的なのではないだろうか。そもそも冷静に考えれば、た
2021年4月5日 21:25
2021年2月28日 20:48
2020年8月5日 21:52
2020年7月19日 18:41
蒸し暑い土曜日、午後2時半、5本目のビールとセブンスター。俺の貴重な安月給と休日は、大抵が安い酒とタバコに消える。金も家庭も輝かしい目標も無い。自分でもまあ、すっからかんだと思ったりする時も無くはないが、向上心や野望なんかはずっと後ろに置いてきてしまった。こっちだってやりたくて人生やってる訳じゃないし、息をしているだけで無期懲役みたいな毎日に飽き飽きしている。 昔は良かった。もっと空の色は
2020年7月4日 21:47
*これは、自主制作映像「透明人間」内の小説です。お時間があればよければこちらをどうぞ→ 私、最近新しいお友達ができました。この子です。…え?誰もいないじゃないかって?いいえ、確かにここにいます。彼女は、透明人間なのです。 彼女は、静かだけれどよく通る声で話します。毎日放課後になると、近くの公園の裏山の、屋根のある休憩所で落ち合って、二人でお菓子を食べながらおしゃべりをするのです。
2020年6月28日 18:11
2020年6月28日 17:56
きっとお母さんが見たら悲鳴をあげるだろう。きっとお父さんが見たら頭を抱えるだろう。きっと貴方が見たら、引かれちゃうだろうな。そんなぐちゃぐちゃでとっ散らかったこの部屋が、私の、私だけのとっておきの城なのだ。薄い扉は私の世界の境界線。たちまち息苦しい魔法が溶けて、私はだらしの無い王様になる。足の踏み場は作るものだ。けれど、ここはお一人様用だから貴方の分は無い。「掃除をするとすっきりするから」なん
2020年6月21日 19:40
2020年4月4日 17:03
2020年3月9日 23:05
2020年2月23日 22:33
2020年2月20日 21:59
2020年2月15日 20:55