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『進化思考』から学ぶ、理解してもらうためのたった4つの技法
宣伝会議のクリエイティブ・ライブラリの講座を見ていて、「関係性を理解する手法」が人に説明する上でのパターンを全て網羅しているという話にものすごく腹落ちして、まわりに喋りまくっているのでnoteにも書いておく。
関係を理解する4つの手法
生物の歴史から見た説得(相手に理解してもらう)はたった4つのパターンしかない。時間軸と空間軸でそれぞれの大小。つまり「空間/ミクロ」と「空間/マクロ」と「時間/過去」と「時間/未来」の組み合わせで表せる。
『進化思考』では以下のように表されている。
「解剖(ANATOMY)」
内部を解剖し、構成するものの意味や価値を理解する
「生態系(ECOSYSTEM)」
周囲にいる人、周囲のモノと影響を考察し、関係性を理解する
「系統樹(PHYLOGENY)」
進化の系譜を描き、なぜ現在の形になったのかを理解する
「未来予測(PREDICTION)」
系統樹を俯瞰しつつ、データも活用しながら、変化の兆しを感じ取る
(わかりやすく整理した画像を描いている人もいるので、「進化思考 関係」などで検索してみてほしい)
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具体的にみてみると……
解剖(ANATOMY)
いわゆる「分解」して判るというもので、物事を具体化、細分化する。ミクロの視点など呼ばれる部分
生態系(ECOSYSTEM)
こちらは「統合」して見る。いわゆるマクロの視点。俯瞰してみて、全体の中での部分を理解する。
系統樹(PHYLOGENY)
時系列で語るなど、歴史を語って理解を深める。
未来予測(PREDICTION)
統計などを使った予測もあるし、シナリオプランニングやナラティブアプローチなども近いと思われる。また、現在ある揺るがないものをベースに語るという意味でパーパスなども含まれる。
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日常での使い方
何かを考える時、自分の場合は仕事の要件やタスクの抜け漏れを考える時に意識する事が多い。
まずわかってる事から細分化したり、統合した視点を検討したり、いまいちわからない時に歴史的な経緯を考えたり。将来のリスクをシナリオ別などで考えたり。全体像を捉えて、抜けもれなくするのに4つくらいの数だと手軽だし、意識が逸れることもない。それでいて、考え尽くした納得感も得られるのでとても助かっている。
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考察・感想
これを意識しながら部下などと話していると、同じことを説明していても、それぞれのパターンでの理解や反応の強弱は人それぞれである事が分かった。
そして、自分は「未来予測」が強め、未来に起こることなどをかなり解像度高く考えるけど周りから見ると予測やリスクヘッジへの関心が強く映ると思い始めた。自分の強みとして、案件のリスク洗い出しなどの役割を積極的に引き受けるなど役立っている。
また、仕事仲間に説明する上で4パターンを想定して網羅することで皆んなにある程度等しく情報が伝わる様に考えられる様になった。特に、4つのパターンでMECEにコミュニケーションを考えられるのがとても便利に思っている。
非常に簡単に書きたメモみたいな内容だけど、意識し始めるとすごく便利なんでオススメです!
もっと詳しく知りたいとおもった人のために、参考にした資料や記事など載せておきます。
読んでくれてありがとうございます!
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参考
ちなみに冒頭で書いている講座は以下のリンクからまだ視聴が申し込めます。太刀川さん本人が語る『進化思考』にいたるまでの道筋の理解や、なぜ「生命」に発想を求めるかなどもとても勉強になりました。
あと、宣伝会議のこのシリーズ(クリエイティブライブラリー)は、他にもデザインに関してすごい人たち(判りやすい方だと、佐藤可士和さんとか、佐藤卓さんとか)が語る面白い講座がいっぱいあるので覗いてみると良いと思いますよ!
そして、元になっている本はこちら。(Audibleも出ています。)
参考にした記事たちはこちら。
資料を探しながらWebを見てたら太刀川さんが話しているこんな記事も見つけましたので、一緒に載せておきます!
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