嫉妬と、向き合う
嫉妬の感情って抱いたことありますか?
「あの人ずるい。」とか
「なんか見てるとムカつく」とか
「一緒に居たくない」とか
「でも気になる。」とか
そしてそんな時は嫌な気分になるのでつい目をそらしたくなりますよね。
でも今回、あえて自分の嫉妬心に向き合ってみたので、その向き合い方があなたの参考になったら嬉しいです。
私が気になる人
私が憧れを持っていたのは、5つくらい上で自分の会社を持っていて、子どももいる女性でした。
子育てしながら会社もやっててしかも社長!
憧れ、といっても、キラキラしていてすごーい!!みたいな神としてあがめるアイドルの追っかけ、的な感じではなく、「うらやましい」という感じに近かったかもしれません。
「いいなー、すごいなー、うらやましいなー。」みたいな。
そしてそんな彼女とは、ちょうど子どもの年齢とわが子の学年が同じということもあり、意気投合。
仲良くしてもらい、さらには会社の一員として仕事に誘ってもらったのです。
それは、とてもうれしかったですね。
自分のことを認めてくれる人が家族以外にいたんだということが、専業主婦としてなんとなく社会から孤立して役に立ててないと感じていた私にとってはかなりうれしかったのです。
同時に、これだけ私にとってあこがれの人の仕事ぶりが拝見できるというのもとても魅力的でした。
でも、本当の自分の気持ちに気づけたので、私は1年で仕事を辞めることにしたのです。
どこに嫉妬したのか
今回のテーマは【嫉妬】なんです。
なので、どこに嫉妬したのか、という視点から考えてみたいのですが、その前に、いつ嫉妬心が沸いたのか、ということについて書いてみようと思います。
もともと「いいなー、すごいなー、うらやましいなー、」って思ってたわけですが、近くにいるとよりそれが強まるんですね。
・時間が自由に設定できる
・時間をすべて自分のため(ビジネス、プライベート両方)に使える
・お付き合いが経費になる
・節税になる
・やったらやった分だけリターンがある(ように見える)
・おしゃれしてる
・いろんな人に会える
・持ってるものが(私からすると)高価
・いつも楽しそう
反対に、パートとして働いていると
・時間の縛りがある(とはいえ、自由にさせてもらえてたと思いますが)
・時間でしかお金が稼げない(収入に限界がある)
・やってもやらなくても時間を売ってるので変化がない。(昇給なし)
・管理下にある
・自分のためにお金を使うことに罪悪感
・稼いだお金も自分のお小遣いじゃなく、家族みんなのお金(という認識)
・働いてる時間が増えると自分の時間が減る
私にはこの、昇給がないというのは大きかったかもしれません。認めてもらえたことがうれしかった、ので、もっと認めてもらうために動こうとしていた。
でも、昇給制度がなければ、やってもやらなくても、とくに認められている感はない。頑張っても頑張っても評価が同じ。(給料が同じ)
更には、ランチの時間も仕事になるし、旅行に行っても仕事になる。
両親ともに公務員で、いつも時間と交換した労働収入しか得てこなかった身としては、枠から外れすぎていて、うらやましいやら悔しいやら。
でもそれがこの国の仕組みなのだとしたら、それを知らずに生活していた(そしてこれからも生活していく)ことに対して、とてもモヤモヤしたんですね。
ほかにも、時間かな。
働けば働くほど彼女の自分の時間が増えているように見えて、反対に、働けば働くほど自分の時間が減るように感じる。
嫉妬の裏側には?
で、じゃあ、この、私の中の「この人たちずるい!」という思いの裏にはなにがあったんでしょうか。
ちょっと掘ってみます。
「ランチも仕事になるの!?」
→「食べてる時って仕事じゃなくない?!」
「仕事中に私用の用事ってあり??」
→「ちゃんと時間内は仕事のことだけしてよ」
「旅行も経費!?」
→「ほんとに仕事だけ?」
これじゃただの妬みみたいですね(笑)
でもさらに掘ってみると・・・?
「ランチも仕事になるの?」
→「私だって食べながら仕事の会話したい」
「ちゃんと時間内は仕事のことだけしてよ」
→「私だって時間内は仕事のことだけしてるのに」
「ほんとに仕事だけ?」
→「私だって旅行しながら仕事したいのに」
はい、ちょっと出てきましたね。
私自身の気持ち。
「私だって~のに」
がまんしてるから、あんたもがまんしなさいよ、的な?
がんばってんだから、みとめなさいよ、的な?
いやー。
めっちゃ自分勝手(笑)
結局相手は関係ないんですよね。
自分なんです。
私がその人に見ていたものとは
結局は、私が彼女に見ていた
・時間が自由に設定できる
・時間をすべて自分のため(ビジネス、プライベート両方)に使える
・お付き合いが経費になる
・節税になる
・やったらやった分だけリターンがある(ように見える)
・おしゃれしてる
・いろんな人に会える
・持ってるものが(私からすると)高価
・いつも楽しそう
というのはすべて、自分が本当はしたいことなんですよね。
時間が自由に使えて、お金の仕組みをうまく活用して、仕事した分の達成感を感じられて、仕事を通していろんな人と出会い、身なりにもちゃんとお金をかけることができて、いつも楽しく過ごしたい。
自分にない(と思ってるから)そう見えてしまうのかもしれません。
そして、今あるものにも意外と気づいていないかも。
近くにいたからこそ気づいたこと。
例えば、彼女は子供はいるけれど、私ほど子供とかかわってないかもしれないし、彼女はランチを外で食べたり夜はお付き合いで外食してるかもしれないけれど、私ほどご飯を作ってないかもしれない。
実は”劣っている”と思っているのは私だけで、実は総合的に見たらそんなに差はなかったりするかもしれない。
そして、自分がやってることは自分が一番よく見てる!
こうやって文字にしていくと、意外と私もいつも楽しいじゃん♪って思えたりする。(笑)
そもそも、”私”が社長に憧れているのであれば、社長になったらいいし、おしゃれしたいならしたらいい。
ただそれだけのこと。
なーんだ!って思ったらあとは行動したらいい。
開業届出すとか、名刺作ってみるとか、新しい洋服買ってみるとかね。
感情って海みたいで、気分はほんと波みたいなもの。
ずーっと凪状態ではいられないけど、でも波があるから乗ることもできるし、でも海の水を全くなくすことはできない。
(もしできたらそれこそ地球が私が壊れるときだと思うから)
そう思うと、いかにこの感情を感じ、「あぁ、今こう感じてるんだね」って引いて見てみる感覚を大事にしていくともっともっと自分と仲良くできるのかなと思います。
これから感じていきたいこと
人は自分の中にないものは見えません。
イメージするときも、基本的には自分が今まで経験してきたこととか見てきたものとかそういうものなかから組み合わせたりすることはあっても、見たり聞いたり触ったりしたことのないものをイメージするのは難しいですよね。
反対に、見たいと思っていること、自分の中にあるものはどんどん情報として入ってきます。
新しい服を欲しいなーと思ってると人の服が気になったり、髪型変えたいなーと思ってたらいろんな人の髪型が気になったり。
なので、見えてるものはすべて自分。
そう意識を転換していきたいと思っています。
例えば・・・
「あの人キラキラしてていいなー」
→(昔)「どーせあのひとだからキラキラできるんだよな。」
→(今)「私もキラキラしたいんだね」
「あの子のそっけない態度見てるとむかつく」
→(昔)「なんで周りに気を遣わせるの??」
→(今)「私も無理して愛想笑いするのはほんとはいやなんだな」
「あんな大きな家に住んでうらやましいなー」
→(昔)「でもお金ないし無理かー。」
→(今)「私も本当は大きな家に住みたいんだな」
みたいな感じで、モヤモヤした気持ちをそのままにしないで、自分の気持ちにちゃんと寄り添ってあげたいなと思います。
そしてさらに、
「私もキラキラしたいんだね」
→「キラキラしていいんだよ」
「私も無理して愛想笑いするのはほんとはいやなんだな」
→「愛想笑いしなくていいんだよ」
「私も本当は大きな家に住みたいんだね」
→「大きな家に住みたいって願ってもいいだよ」
って寄り添った後は、【許可】してあげると、もっと気持ちがらくになれるかも。
相手を厳しい目で見ちゃうときってだいたい自分に厳しい目を向けてたりしますからね。
なので、もし「なんかこの人といるのいやなんだよね」とか「あのひとのことがうらやましい!」なんて思いがあるのなら、そこに自分の本音が隠れているサインかもしれませんよ^^
ぜひ掘ってみてください~!