2021年7月9日。
今朝見た夢はこれまた不思議な夢だった。
目を覚ましたらベッドの上にいた。
目覚め
見たことのない部屋。
そして知ってる顔。
それは、元上司の女性だった。
「ようやく目が覚めたわね。」
その言葉で、”あ、夢だったんだ”って気づいた。
「なんでワタシここにいるんですか?」
「なんで?って、、、あなたたちが空から降ってきたんじゃない。ほら。」
そういって元上司の女性は、水色の縦じまが入ったカーテンのかけられた明るい窓の方を指差す。
その指差した先をゆっくり緊張しながら目で追う。
するとそこに見えたのは、レモンのような明るい色をした車のような物体だった。
「ような」と言いたくなるのも無理はない。
子どものシールなどに描かれるような、いわゆる「車」の形をモチーフにしたイタリアの車のようなかわいいフォルム。
なのに、見た目のかわいさとは反対に、平屋を押しつぶしてしまうほどの大きさなのだ。
更にその物体の後ろには、スペースシャトルについていそうな仰々しい噴射口が2つついている。
・・・降ってきた・・・?
どうやら、夢ではないのかもしれない。
でもどうなったんだろう?
思い出せ、思い出せ、思い出せ、、、
記憶をたどるⅠ
覚えていることはいくつかある。
そうだ、犬が居た。
警察犬でイメージがあるあのシェパードという犬種だと思う。
青々と茂った芝生の上でシェパードの親子がじゃれ合ってるのを見た。
あれはどこだったんだろう?
そうだ、スマホを投げた。
怒っていたんだ。
でも何に?
何に怒っていたのかわからないけど、怒って投げた。
そう、地面に投げつけたんだ。
そして、画面が割れた。
粉々になった。
電源もつかない。
そうだ。
それで、スマホのショップに向かったんだ。
でも結局見つからなかったんだっけ。
そういや、ある街にいた。
ピンクのアルファベットが並んだ見慣れた大きなショッピングセンター。
土地が広いから2階だけど横に長く塀のように建てられている。
そしてその大きな土地に比例するかのように立体駐車場はなく、平面だけの駐車場を眺めながら、
「どこにいてもいっしょだな」
なんて呟いたっけ。
でもなんであそこにいたんだろう?
記憶をたどるⅡ
全然ヒントが出てこないなか、なんとか糸口を探すため、さらに思い返してみる。
エスカレーター、インスタ、写真、空港、家族、リュック、、、
いくつかイメージが浮かんできた。
そうだ、エスカレーターをのぼりながら、確か家族で写真を撮った。
青いリュックを背負った6歳の息子を追いかけながら、インスタに写真をアップしたんだった。
【これから出発します】
たしかそう投稿したっけ。
家族5人みんなで空港のような、出発ゲートにいた。
あれはどこだったんだろう?
あれは本当に空港だったのだろうか。そして出発ゲートだったのだろうか。
記憶をたどるⅢ
そういえば、月の表面を見た。
ざらざらとした感じ。
何か乗り物の中から月の横を通り過ぎ、別のところへ向かっていた。
どこかの神殿みたいな大きな建物の中をずんずん進んだ。
すると、これまた絵に描いたようなUFOみたいな乗り物を見て
「やっぱり地球以外にも生き物はいたんだね!」って誰かに話した。
それは誰だったんだ?
でも覚えている。
きれいな澄んだ青色をした球体。
あれは確かに地球だったんだ。
ということは、宇宙から地球を見ていた?
地球だけじゃない、月だってそう。
じゃあ、あの街はどこだったんだろう。。。
思い出す
ウンウン唸りながら、何があったのか点と点を結ぶように記憶を整理していく。
「ちょっと話を聞かせて。」
そう元上司の女性は言った。
ワタシは、確信は持てなかったが迷いながら言った。
「先輩、、たぶん、ワタシ宇宙に行ってたんだと思うんです。」
「え?どういうこと?」
「家族みんなで宇宙へ1週間ほど旅行に行ってたんです。地球も外側から見たし、月だって間近で見た。そして、他の星にはここと同じように緑豊かで同じように生活している人たちがいたんです。」
きょとんとしている彼女を前に、ワタシは続けた。
「私の子供に親切にしてくれた人がいました。人、と言っていいのかわからないけど、そこには生き物のエネルギーを感じました。私自身も、怒りや悲しみと言った感情を向こうでも感じました。そして、生きてるってこういうことなんだなって感じたんです。」
目覚めⅡ
話しながら、宇宙なんだから、重力ってどうだったっけ?っと疑問が沸いた。フワフワしてた?それとも今と変わらず歩いてた?
「それで・・・」
その瞬間、体を急に揺さぶられた。
何か大きなものにつかまれた感じがした。
・・・・・
気が付くと、ベッドの上にいた。
見たことのある部屋。
そして、見たことのある顔。
「おはよう。朝だよ」
聞きなれた夫の声。
寝息を立ててベッドの上で横向きに転がる娘。
現実に戻ってきたらしい。
今朝見た夢は、これまた不思議な夢だった。
ーーーー終ーーーー
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?