2021/9/11 ごはんを食べなくなって14日目のでかちゃん

2021/11/7撮影　こんな格好で、なんや文句言うてます。

この日の朝、うっかりでかちゃんの尻尾を踏んだら、でかちゃんは声を出してわたしに怒った。ごめんねごめんね、と謝りながらどうしてもうれしさを抑えられず、執拗にでかちゃんを撫で回した。久しぶりにでかちゃんの感情を受け取れた。うれしいうれしい。

ごはんを食べなくなって丸２週間。毎朝晩、他ねこたちに食事を用意するときに切なくなる。

我が家は2020年９月から、脱ドライフードを始めた。主な食材は、鶏肉（ムネ、モモ、ササミ、あと骨まで粉砕してひき肉状になったもの）、小魚（こあじ、いわし、きびなご等）、鮭、マンダイ。たまに季節の葉物野菜。時々トッピングにドライフード…だってみんな好きなんだもん。ドライフードはニュートロナチュラルチョイスのグレインフリーのチキンかダック。

手間もかかるしお金もかかるけど、ニンゲン同様食べたものが「わたし」になると思うと、これらをケチるのは違うなーとやっと思えるようになり、徐々に移行した。目の色変えてガツガツ食べるこの子たちを見ていると、とても幸せな気持ちになる。

毎日それでも、でかちゃんの分のごはんもお茶碗によそった。ほんの少しだけだけど。そして、他ねこたちに配るときに、さりげなくお茶碗をでかちゃんの鼻先に配置してみた。しかしでかちゃんは、顔を上げようともしなかった。ひどいときには、わざわざ顔を背けた。毎日朝晩、それを繰り返していたのだけど、「今日も見向きもしないや…」というしょんぼりした気持ちが降り積もって、泣きたくなっていた。

いやいや。
食べたくなったら、食べる。
今は食べることにエネルギーを使うタイミングじゃないことは、でかちゃんがよくわかっている。待とう。そのときまで焦らずに待とう。

…と毎食、わたしはわたしに言い聞かせた。

この日、プレミアム投与３日目。１日で22ml。
その他水分、16.5ml。ちょっと少ないな。
嘔吐は０回。いいぞいいぞ。

夜、びわの葉こんにゃく湿布をしてから、なんとなく、本当に何の気なしにパウチのペーストをお皿に少量盛ってでかちゃんの目の前に出してみた。

すると。
自ら。
そのペーストを、なめた。

！！！！！

自分からなめた！！！！！
わたしが無理やりお口に突っ込んだんじゃなくて！！！！！
でかちゃんが自分の意思で、なめた！！！！！

まるで夢でも見ているかのよう。なめたのはほんの３ペロだったのだけど、間違いなくでかちゃんが自分からなめたのだ。なんてこったい。

時間は22:30だった。そんな遅くに、どうして「何かでかちゃんにあげてみよう」と思ったのか、もう全く覚えていない。22:00くらいにびわの葉こんにゃく湿布をしたから、それでわたしもでかちゃんもイイ感じで緩まったのかな。そうとしか思えないくらい、唐突なできごとだった。

前日おうちの中をヨロヨロと見回りしている姿を見て、まさかさようならのご挨拶じゃないよね？？と冷やっとしたのだけど、Jさん言ってたじゃない、峠は越したのでは？って。

越したのか？越したのか？
我が家の周辺は峠しかないところだから、越えたらすぐ次の峠が待ってるんだけど…笑。

にしても「またきっと明日があるね」と思いながら眠りつけることが、たまらなく幸せだった。