聴く側の私たちに、「それで良くない？人間ってこうだよ」って教えてくれているように感じた
３人組のバンド、ミセスグリーンアップルが好きです。
先週、人生で初めてファンクラブに入りました。
この年齢になって、ファンクラブ入会なんて自分でもびっくりするわ….。
（月額料金400円もしないっていうのが、仕事をしていない主婦には有り難いっていうのもありますが。）
ミセスグリーンアップル（以下ミセス）とは、
・2013年に結成された日本のバンド
・2020年に活動休止
・2022年3月に活動再開
というグループです。（省略しすぎかよ）
私が彼らの存在を知ったのは、まだ１年も経たない去年（2022年）の秋です。
娘が運動会に踊るダンスで使われた曲が、ミセスの「ダンスホール」という曲で、私が初めてその曲とミセスを認識したときでした。
それでもまだ、（明るくて楽しい歌だな。ミセス？….）
青リンゴのおばさんが頭に浮かんだ。
そして、（へぇ・・・よくわからんけど若そう）くらいの受け止めでした。
そしてその年の年末。
今度は、翌年３月にある娘の体操教室の発表会でこの「ダンスホール」が使われるとのことで、それから毎週 体操教室でダンスホールを聴くようになりました。
ちなみにダンスホールについての記事も書いてあるので読んでいただけたら嬉しいです。
ダンスホールを何度も聞くうちに、曲の歌詞に深く共感するようになりました。そして他の曲にも興味が湧いて調べていくうちに、気付くとミセスのファンになっておりました。
ダンスホール
↓
僕のこと
↓
soranji
と言う順番でミセスの曲を知っていく中、映画「ワンピースフィルムレッド」で使われている「私は最強」の歌もミセスが作詞作曲しているというのを知りました。
私ですね、ONE PIECEの大ファンなのです。
（少し熱く、いや、少し..少し語らせてください）
それこそファン歴２５〜２６年。（うん、初期からファン）
コミック「ONE PIECE」は私のバイブルです。（価値の高い書物っす）
どれほど好きかって…簡単に説明するなら、ワンピースがジャンプに掲載スタートとなった97年、当時小学３年生だった私は新聞広告の裏の白い紙にルフィーの顔を描きまくり、中学高校時代の友人たちからの誕プレにはONE PIECEグッズをせがみ、筆箱にはONE PIECEの缶バッチがジャラジャラとついて、その他文房具もONE PIECEで統一。
社会人になって結婚する前までの私の部屋にはONE PIECEのフィギュアや貰い物のご当地キーホルダーがいくつもあるという状態でした。（いや、「好き」がうまく伝わらん内容になってしまった気がする）
去年公開されたONE PIECEの映画では、映画館で最初から最後まで号泣して息子に引かれてしまった私ですが、その映画の中に出てくる歌手のウタさんが何曲も歌う中で、一番好きで毎日聴いていたあの「私が最強」をミセスが作詞作曲していたと知った時の衝撃よ・・・・。
「ONE PIECE ＆ ミセスグリーンアポー」コラボを知った時の衝撃よ。
すみません、ちょっとオタク熱を抑えることができませんでした。
めちゃくちゃ話が脱線してしまいましたが、今回ミセスを紹介したかったのは、私がミセスのファンだからということではなく、ミセスの曲の歌詞に私が何度も「生きる」ことを支えてもらったからなのです。
ミセスの作詞作曲は、ボーカル兼リーダーの大森さんがしています。
大森さんは個人でも歌手として活動されていますが、彼の書く詩って、他人の心に寄り添うんですよ。
生きづらさを抱える人の心に手を差し伸べてくれる歌詞が多いのです。
（いや、多いというより全部か。）
Soranjiという曲の歌詞についても、記事を書いているので読んでもらえたら嬉しいのですが、苦しい中なんとか必死で命を繋いできた私たちの心に「頑張ったね」って言ってくれているような優しさがたくさん入っているのです。
今月に５枚目のアルバム「ANTENNA（アンテナ）」が出たのですが、そのアルバムの中に「Loneliness」という曲があります。
ミセスの曲って優しい言葉で寄り添う曲も多いんだけど、この曲は人間の闇の部分をさらけ出している歌で、作った大森さんも「僕が持っている一つの側面を包み隠さず表現した」と言っていて、聴く側の私たちに、「それで良くない？」「それが普通じゃない？」「人間ってこうだよ」って教えてくれているように感じました。
死にたい今日も 仕方がないでしょう?
誰かにバレてしまう前に
ドス黒い夜に呑まれてしまう前に
縛り付けて何にも出来ないようにして
私を殺して欲しいのです
誰にも何も
もう何も期待はしないけど
君を好きでは居たい
中身でも顔でも何でもない
君のその日々の一部で居たい
爆音で脳と胸を焦がして
意味の無い論理で紛らわすロンリネス
性の二乗 離れられなくなって
意地悪な恩義で曝け出すロンリネス
痛々しい痕も
言い出したい過去も
誰かに頼れる日が来るまで
ドス黒い中に
光があったらいいな
釘を打って何処にも行かないようにして
その身を好き勝手したいのです
呆れる程に もう誇りは蔑ろだけど
生きてる意味を知りたい
真面目でも馬鹿でも何でも無い
人ならざるものなのかも知れない
愛の起源
理性と許容を飛ばして
嘘の無い本意で皮肉にもロンリネス
別の次元
「踏み込んでしまった」って
堕ちてゆく深くへ
治らないロンリネス
絶頂ね あそこもここも濡らして
錆びついた心に油をさして
ベッドにね 2人の香りを残して
触れられない時も 心を絡ませて
誰にも何も もう何も期待はしないけど
君を好きでは居たい
古傷を裂いても確かめたい
僕のこの中の異物を見たい
爆音で脳と胸を焦がして
意味の無い論理で紛らわすロンリネス
性の二乗 離れられなくなって
意地悪な恩義で曝け出すロンリネス
愛の起源 理性と許容を飛ばして
嘘の無い本意で皮肉にもロンリネス
別の次元 「踏み込んでしまった」って
堕ちてゆく深くへ 治らないロンリネス
君という刺激で気付かされるロンリネス
綺麗事ばかりじゃない、誰だって「闇」があって当たり前だし、それを否定することもなくない？俺だって苦しい時あるよ！
って、大森さんに言われているような気がして救われるんですよね。
と同時に、「ミセス＝空の上の人たち」って勘違いしがちだけど（いや、それを言うなら手の届かない人やろ）、ミセスも私も同じで悩み苦しむ一人一人の人間なのだなと気付かされます。
今回のアルバム、どの歌も最高なのですが、「Feeling」という曲に毎日「よし！頑張るぞ！」という気持ちにさせてもらえるので最後に紹介させてもらいます。
それでは、今日も、頑張って生き抜くぞー！
終わった事だから 振り返ったりしない
綺麗になるには まだかかるけど
「貰ったものは宝物」とはまだ言えない
ただ feelingに 任せてしまえばいいよ
尖って鈍って忙しいこのワンダーランド
そのfeelingに 背負わせてしまえばいい
出会うべく学ぶべく 試験のこのワンダーランド
シャワーを浴びて空想してるよ
限りないものって本当に無いんだろうか
諦められるようになってきたような
正常すぎる危険サインを感じてるよ
そうさ feelingに 任せてしまえばいいよ
尖って鈍って難しいこのボーダーライン
そのfeelingを 信じて疑わなきゃいい
憎むべき愛すべき 心のコックピットで
今日もfeelingに 手を取られ引っ張られ
出会うべく学ぶべくと 私に寄り添ってる
愛されてた
宝物だ
試されてる
私はきっと
愛されてる
ミセス以外にも、好きな歌やアニメの紹介をしています。