てづくりハンバーグという概念


人は皆、暇になると何かを作りたくなる。
手芸でもいい、DIYでもいい。
しかし1番身近にあるのは、毎日の食生活の要、料理ではないだろうか。


食べたかったらどうするの?

昨日テレビを見ていた母が、画面に映ったハンバーグを見て「ハンバーグ食べたいね」と言った。

その時私は、セブンに行くかびっくりドンキーに行くかの2択だと思っていた。コンビニやファミレスにしかハンバーグは存在しないのだと。
母は続けて、「明日一緒につくろうよ」と言った。
そうか、この人は料理が当たり前にできる側の人間だ。私は料理に馴染みがなさすぎて、その発想自体ができなかったことに衝撃を受けた。

ハンバーグを焼いてみた

材料を揃えて、作ってみた。
料理は思った以上に意味不明だ。あれは体験してみないとわからないと思う。
焼いていると段々油が出てきて軽く洪水のようになり、揚げ焼き状態になる。そのままでいいかと思っていると、キッチンペーパーを渡され、余分な油を吸い取りなさいと指示が出る。はい。
急に跳ねてくる油に腕をやられつつ、生焼け部分がなくなるまで結構辛抱強く待たなければいけない。
混ぜてこねて焼くだけとか言うけど、そんな簡単な3ステップじゃないぞ。家で出てくるご飯を食べるだけの人、お母さんにちゃんと感謝しなさいね。

概念を獲得した

焼いたりソースを作る程度のお手伝い作業だったけれど、間違いなく今日、私の脳内には「てづくりハンバーグ」の概念が生まれた。
孤独のグルメでいう「そういうのもあるのか」をリアルに体験した。
そして、てづくりハンバーグは美味しい。

5月は節約も兼ねて自炊中心にしようと思っている。明日はカレーを作ると決めたので、近い将来素敵な料理人になれるかもしれない。


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