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又三郎がやって来そうな午後
今日の午後はものすごい風で、又三郎が転校してきそうな日だった。落ち葉が地面から渦を巻いて吹き上がっていたが、暖かい南風で風速不足だったのか、木枯らし1号認定にはならず。
高田三郎が嘉助や一郎たちの分校にやってきたのは夏休み明けの九月一日だけれど、宮沢賢治の物語はなんとなく秋から冬というイメージがする。
都内で見つけた宮沢賢治な看板。
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このお店は今はもうない
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宮沢賢治の本はいくつもの出版社からたくさん出ているが、絵は自分の中ではどうしても、ますむらひろしの絵がしっくりくる。
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高校の時からしばらくの間、ヨネザアド物語やアタゴオルシリーズにはまって読み漁っていた。猫のヒデヨシ、パンツや唐あげ丸、人間のテンプラなどのキャラクターやエスニックでちょっとロックなファッションが魅力的で、ストーリーも不思議。
世界観が賢治そのもので、この絵の中に入りたい!と思っていた。
その後、「銀河鉄道の夜」がますむらひろしの絵でアニメ映画化された。
正直なところアニメは絵がかわいくきれいすぎて、音声も入るとちょっと違う印象。
でも、オリジナルの素朴な漫画版はとても良かった。自分が思い描いていた原作のイメージとあまり変わらず、ああ、あの場面はこういう感じだったのか〜と納得するところもあった。
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「イーハトーヴ波」ますむら・ひろし画文集
朝日ソノラマ 1997 より
タイトルの猫の絵は、友だちにもらった山猫瓶詰研究所のコースター。
お店は山奥にひっそりとあるらしい。