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〜恋と忠義はどちらが重い 〜 新富座こども歌舞伎2023
今年も鉄砲洲稲荷神社で新富座こども歌舞伎。
夏日でも緑陰は涼しい風が吹き抜ける境内で、今年は2人で舞う寿式三番叟、義経千本桜、白浪五人男の三番組。
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鈴を鳴らして舞う様にうっとり。神々しくさえ見えてきて、極楽気分で「ありがたや」と手を合わせたくなる。
義経千本桜 吉野山。
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忠信役の子は、去年三人吉三巴白浪で和尚吉三をやっていた。あの時も堂々としていたけれど、凛々しい人間の忠信と本性の狐の演技、すばらしかった。
静御前役の子は去年はやはり三人吉三で、巻いたゴザを抱えた儚げな夜鷹のおとせを演じていた。今年は気高く凛としてお姫様そのもの。
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子どもならではの軽〜い身のこなしでぴょんぴょん跳躍。
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日本駄右衛門は中一男子。声変わり後で背も高く、迫力があった。
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こども歌舞伎で楽しいのは、演じている時は真剣でちゃんとしているのに、本番外ではやっぱり子どもの素の顔が出るところ。
今年は観覧場所が神楽殿脇の控えの場所がよく見える位置だったので、出待ちの様子が伺えた。
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義経千本桜の早見藤太役。
リラックスしてあくびしたりしつつ客席見回してる。でも、この後舞台上では見事に演じ切っていた。
私は歌舞伎見巧者ではないので、ケレン味という言葉をネガティブに使っていいのかどうかわからない。でも、自分としてはケレン味がなくていいなあと感じた。
みんなそれなりに緊張していたのだろうが、よく見せよう、うけようという余計な力が入らず軽やかに、涼しげに演じているのでこちらも自然と心を開いて見ていられた。
新富町にはかつて、鏑木清隆の絵の背景にも描かれた歌舞伎小屋「新富座」があった。
関東大震災被災後は再建されなかったが、今から16年前に新富座こども歌舞伎が発足し、中央区在住/区内に通学している子どもたちが会員となって芸を磨いている。
プロや保護者、こども歌舞伎卒業生たちの三味線・浄瑠璃・長唄・お囃子・狂言方・附け打ちにも支えられて、1年間しっかりお稽古積んできたのね。
今年もいい子どもの日をどうもありがとう!
去年のこども歌舞伎↓