通常学級という選択
5歳年長と3歳年少の兄妹子育て中、sonneです。
今日は、5歳年長の息子の小学校について、我が家が普通級(通常学級)への入学を決めた経緯について、綴ります。
ここに書くことはあくまで、個人的に調べたことや私個人の考え方、経験であるということをご理解の上、お読み頂けると幸いです。
通常学級という決断に至るまで
5歳長男は、言葉の出始めが遅く、切り替えが難しかったため、2歳半から言語訓練を受け、幼稚園と児童発達支援の並行通園をしていました。
幼稚園と児童発達支援の指導のお陰で、3歳からの2年間で息子はとても成長しました。
息子は年少の入園当初はまだ切り替えが難しく、クラスのお友達と一緒に行動できない場面も見られましたが、
年中になると周りを見ながら行動できるようになり、言葉もどんどん出るようになりました。
息子が年中になった頃から、小学校入学に向けて準備するために、情報収集を始めました。
我が家は引越しを考えていたことと、
年長になったらすぐに、療育に通っている子どもなどを対象とした就学相談があるためでした。
療育を受けている未就学児は、小学校の進路としていくつかの道にわかれます。
通常学級
通常学級 + 特別支援教室(通級)
特別支援学級
知的障害のあるお子さんの学級
発達障害のあるお子さんの学級(情緒級)特別支援学校
この頃、息子はまだ言語以外の発達検査を受けていませんでしたが、沢山調べて考えた末、
特別支援学級の情緒級
通常学級で通級利用
という2択に絞りました。
ところが、調べ始めてすぐに、
私達の住む地方自治体の公立小学校には、特別支援学級に「情緒級」がないことが判明しました。この場合、発達検査で知的に遅れがない場合、特別支援学級には入れません。
そこで隣接する地方自治体もいくつか調べて、何校か情緒級のある小学校に直接電話で問い合わせました。
学校やクラスの様子を知りたかったので、見学に行きたかったのですが、
コロナ真っ只中で、年長の保護者しか見学は受け付けていないとのこと。
引越しをするならば年長になってからの見学では間に合いません。
また、情緒級の希望者が多い場合、希望しても入れない場合もあり、その場合は通常学級になるとのことでした。
市外の小学校となると、引越しや、今通っている幼稚園の転園も考えなければいけません。
また、市外に引越したところで、情緒級を希望しても絶対に入れるわけではないことが分かりました。
小学校という大きな選択
息子は今のところいわゆる
「グレーゾーン」です。
情報を集める際に、同じようにグレーゾーンのお子さんで、もう小学校に通っている先輩ママ達に連絡を取って、色々とお話を聞かせて頂きました。
また、支援学級のある小学校に直接電話で問い合わせもしました。
そこから得た情報から、
支援学級では、たとえ知的障害のない情緒級であったとしても、個々に合わせて進めていくので、6年間で通常学級の子ども達と同じようには、勉強が進まない可能性が高いことが分かりました。
そうなると中学校に入学した時に、仮に集団適応能力が上がって通常学級に入ったとしても、小学校6年生までの勉強が終わっていないので、かなり厳しい状態でのスタートとなります。
(学外で家庭教師やお家の方が、勉強のサポートをよっぽど頑張ったら、追いつくのかもしれませんが、我が家は不可能と判断しました。)
中学校も支援学級に入った場合、現状では、高校以降の進路や職業がかなり限られてしまいます。
小学校入学前に、子どもの未来のことまで想定して選択しないといけない…
もちろん頑張って通常学級に入っても、二次障害と言って、不登校になってしまったりするリスクもあります。
夫婦で沢山考えた末、
息子の現段階の様子と、
市外の学校を見学できない・情緒級に絶対入れるわけではない、というリスクから、
「小学校はこのまま市内で通常学級に入る」
という決断に至りました。
(余談になりますが、障害のある方達が働いている就労支援の賃金はとても低いのです。
この点に関して、知識が浅い私ではありますが、問題視しています。)
長くなりました。
次回は、現在進行形で行なっている小学校への準備について、綴ります。
最後までお読み頂きありがとうございました。