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3度目の社労士試験を終えて
まずは受験者の皆様、受験お疲れ様でした!!!
先日、3度目となる社会保険労務士試験を受験してきました。
思い返せば2021年10月。ふと、労基法ってなんだろう?と思ったのがきっかけ。労基法をググって見つけたのが「社会保険労務士」という資格でした。
学ぶには何かをゴールにしようと思ってお気楽な考えで社労士合格を目指す日々が幕を開けました。
社労士の試験は労働基準法や雇用保険法などの労働保険科目と国民年金法や健康保険法などの社会保険科目から構成されます。人事労務担当には身近な内容ですね。また年金科目は私生活においても重要な知識を与えてくれるため学んで損はないと思います。
社労士受験生へ
改めて、受験お疲れ様でした。
テキスト読んで過去問を解いて模試の復習をして白書統計を読み判例を漁る日々がやっと終わりましたね。
朝起きてテキストを開き電車の中でもテキストを開き歩いてる時は社労士関連の音声を聞き仕事が終わったら過去問を解く。
社労士受験とはこのような時間と対峙することだと思います。
自分は3回目の受験で絶対に落ちたくないという気持ちで勉強していました。結果から言うと労一の救済待ちです。2回目の受験でも選択式で基準点割れを起こし悔しい思いをしたはずなのにまたしても…と悔いても悔いても悔やみきれない状況ですが
労一について
ある予備校が選択式の解説動画を出していました。
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空欄Aの前に「労働基準法では規制が難しい」と記載があるので、労基法で規制している労働時間、休憩、休日は外さなければならない。
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既に規制している部分を除外しようとすると上記14・15・18・19の中で「総実労働時間」≒労働時間、「手待時間」≒労働時間を除外するということ。
残りは必然的に14になるわけです。
因みに試験が終わり調べたところ、「拘束時間」=「始業から就業までの時間」、「休息期間」=「勤務と勤務の間の自由な時間」とのことです。
うん、そうなんです。試験が終わってから冷静に考えればそうなんです。
ただ合格をかけた試験中に冷静に読み解くのはなかなか難しい。確かに改正テキストに上記の「拘束時間、休息期間」の記載ありましたのでしっかり記憶していれば解ける問題でもあります。
ただこのように柔軟な思考を持っていないと合格は遠いのかと痛感しました。ついでにもう一つ
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これ大事なことは「雇用者数」なんですよ。実は試験中に「6700万人」という数字が出てきたのですが6700万人は「就業者数」の数字でした。
6700万人と2700万人で計算しても40%になってしまう。
はて、困ってしました。
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2番と3番で迷った結果、45%としては少し多いのかなと試験の意図と逆の発想をしてしまい見事に不正解。
ここで大事な発想は「なぜ女性の雇用者割合を出してきたのだろう」と考えること。近年の女性活躍社会の背景から雇用者数が増えてきたことを伝えたいことに気づくべきでした。
そもそも、雇用者=使用されている者で自営業者などは除外するわけなので、就業者数>雇用者数と考えると総数が6700万人から減少するので女性の割合が40%より増えると考えるべきでした。
このように考えていけば3番を選択することができます。
たらればですが、社労士試験に合格する人たちはこのように持っている知識を応用して正解を導ける方なのかなと感じています。
ともあれ、4回目の受験は今のところ考えていないので救済を願わずにはいられません。
受験を考えている方へ
Q.社労士試験は難しい?
A.はい、難しいです。合格率は平均6%です。
なぜ合格率が低いのか簡単に説明すると、午前と午後に別々の問題があり午前8科目、午後7科目で構成されています。
合わせて15科目としましょう(実際は内容は同じですが出題形式が異なるだけです)。15科目全てに合格ラインが設けられており1回の受験で全ての科目で合格ラインを上回らなければなりません。また午前と午後それぞれの合計点の合格ラインも設けられているので、言ってしまえば17個の合格ラインを上回る必要があります。
極端な話をすると、14科目で満点を取っても1科目で合格ラインを下回ると不合格になるのが社労士試験です。また他に資格と違い、翌年合格した科目を除外することはできません。
1度の受験で全ての科目で合格ラインを上回る必要があります。合格率が低い要因です。そのため得意科目を作ることはいいですが苦手科目を作ってはいけません。
ぜひ受験を考えられている方は時間をかけて勉強することを前提にした方がいいと思います(中には500時間程度で受かった人がネットで見受けられますが合格率6%でさらにその中から数%だと思うので全体で見れば1回の試験で100人程度だと思います。勉強方法を参考にするなら2年、もしくは、3年で受かった方を参考にされることをおすすめします)因みに私はこれまで3年間で2000時間勉強してました(StudyPlusでメモした結果)
試験勉強で得た知識は私生活で役立ちます。
年金や失業手当、育休産休など私生活において必要な知識が溢れています。
ぜひ楽しみながら勉強してください!
読んでいただきありがとうございました!!