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ポストデジタルのパラダイム

デジタル+アナログのハイブリッドとポストヒューマニズム 松本良多 ロンドンAAスクール、グラスゴー・スクール・オブ・アートにて90年代に建築と美術を学び、2007年ペンシルベニア大学大学院芸術学部建築学科修了。 イギリスと米国にてジャンカルロ・デ・カルロ、ヴィンセント・スカーリー、セシル・バルモンド、ウィンカ・ダベルダム、マニュエル・デランダに師事、建築史家 ヴィンセント・スカーリーの助手を務める。 建築家、アーティストとして黒川紀章、シーザー・ペリ、MITメディアラボ

    • Forbesの最も注目される社会学のインフルエンサー 松本良多のポストデジタル論

      松本良多は東京出身の建築家、社会学者、ニューメディア アーティスト。Forbesの選んだLinkedInで最も注目される社会学のインフルエンサーでありポストデジタルの名付け親である。プリマス大学トランスアート・インスティテュートの共同創立者として知られる。 10代を香港とニューヨークで過ごした後、イギリスの美術学校にて90年代に建築と哲学を学び、2007年ペンシルベニア大学大学院芸術学部建築学科を首席で卒業する。米国ではニューマテリアリズムの哲学者、マニュエル・デランダに師

      • パンデミックとポストデジタル経済

        ポストヒューマンは、過激な人間強化と自然な人類の進化の組合せによって生み出されると説明されることもある。この場合、ポストヒューマンと他の仮説上の(人間ではない)新たな種との違いは、ポストヒューマン自身かその先祖が人間であったという事実だけである。従って、ポストヒューマンの前提条件としてトランスヒューマンがある。トランスヒューマンは人間の限界を超える強化をしたものであるが、同時に人間と認識されるものである。 ポストヒューマニズムの形態として、松本良多があげるのは人間と人工知能

        • 加速する社会におけるバイオデジタル論

          「バイオデジタル論 (ばいおでじたるろん 英:Biodigital Theory) とはスペキュレイティブ・リアリズムとニューロ・キャピタリズムの理論を思想的基盤に様々に細分化された非物質的本性としてのモナドの生成と相互主観性論の内在性を考察するデジタル以降の社会における概念である。」 「ポストデジタルの解釈を起点としクリティカル・ポストヒューマニズム、トランスヒューマン、非平衡科学の自己組織化 (Self-organization) にもとずくアクターネットワーク論 (A

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        ポストデジタルのパラダイム

          ポストデジタルからバイオデジタルへー思想の新たなランドスケープ

          ポストデジタルとは思弁的実在論とニューロ・キャピタリズムにもとずく様々に細分化された要素としての多様体の生成と複雑系の内在性を考察するデジタル社会における思想である。バイオデジタルはさらにポストヒューマニズム、トランスヒューマンの概念をも視野にいれたプルーラリズムの理論である。 ポストデジタルはデジタル以降の様々な概念、スタック・コンピュテーション、インタラクティブ・ネットワーク、複雑系、生成の偶発性をデジタルメディアにとりいれた根源的再考に準拠している。 初期の概念はキム

          ポストデジタルからバイオデジタルへー思想の新たなランドスケープ

          複合芸術と現代社会

          複合芸術とは、美術家の松本良多が定義した現代美術からパフォーマンスアートまで、マルティディシプリナリーな幅広い分野の芸術の表現と最先端のテクノロジーの交流と複合、再統合の反復により生み出される芸術である。ゆえにそのコンセプトは既存の美術のフレームワークにとどまらない。科学や哲学、幅広い様式からのマルチレイヤーなエレメントをとりいれ、伝統的な芸術のタイポロジーの延長線上ではなく、むしろそのコンセプトを再定義し繰り返しリディファインする脱領土化と複合性を焦点においた美術である。

          複合芸術と現代社会

          複合芸術

          複合芸術とは、社会学から現代美術まで、マルティディシプリナリーな幅広い分野の芸術の表現と最先端のテクノロジーの交流と複合から生み出される芸術である。ゆえにそのコンセプトは既存の美術のフレームワークにとどまらない。科学や哲学、幅広い様式からのマルチレイヤーなエレメントをとりいれ、伝統的な芸術のタイポロジーの延長線上ではなく、むしろそのコンセプトを再定義しリディファインする交錯した複合性を焦点においた美術である。 代表する作品としてバイオアートのエドゥアルド・カック (Edua

          複合芸術

          ハイブリッド・アートとはなにかー エドゥアルド・カック | ステラーク | 松本良多

          ハイブリッド・アートとは、社会学から現代美術まで、マルティディシプリナリーな幅広い分野の芸術の表現の交流から生み出される芸術である。ゆえにそのコンセプトは既存の概念にとどまらない。科学や哲学、幅広い様式からのエレメントをとりいれ、伝統的な芸術のタイポロジーの延長線上ではなく、むしろそのコンセプトを再定義する美術である。 代表する作品としてエドゥアルド・カック (Eduardo Kac)、ステラーク(Stelarc)、松本良多 (Ryota Matsumoto)のアートがあげら

          ハイブリッド・アートとはなにかー エドゥアルド・カック | ステラーク | 松本良多

          ピント美術館-東南アジアと美術

          フィリピンの現代アートの美術館でありマニラ郊外のフィリピンの歴史的な巡礼都市、アンティポロにある。5棟のギャラリーではモダンアートのみでなく先住民族のアートも展示されている。グローバルシティのセントルークス病院、フィリピンの神経学のジョバン・クアナン医師が建てた美術館である。最近では日本の美術家、松本良多の企画展をはじめアジアの先鋭アーティストをフィーチャーしてる。

          ピント美術館-東南アジアと美術

          ソフトウェアと美術の可能性

          ソフトウェアアートは、コンピュータソフトウェアによる芸術作品、あるいはソフトウェアからコンセプトを取り入れた芸術作品である。例えば、アーティストが作成した芸術作品としてのアプリケーションソフトウェアなどがある。   パーソナルコンピュータの日常生活への浸透に伴い、芸術分野としてのソフトウェアアートは1990年代後半から徐々に注目されるようになってきた。インターネット(World Wide Web)との関連が強く、インターネットアートとも密接に関連している。配布や議論はインター

          ソフトウェアと美術の可能性

          ダッカ都市再開発事業

          ダッカ都市再開発事業はMITメディアラボ、キーランティンバーレイク建築設計事務所、社会学者の松本良多によってムハマド・ユヌスのグラミン銀行の融資により進められたバングラデシュの首都、開発事業計画がある。 2007年から2014年の期間に計画され再生利用の可能なモジュラー・ハウシングで構成されバングラデシュの環境を考慮したサステイナブルな都市計画である。 参考文献 https://thepenngazette.com/the-dhaka-studio

          ダッカ都市再開発事業

          加速主義と21世紀の方向性

          資本主義に由来する様々なファクターを社会主義的な視点から克服するには、資本主義の手法を加速的に推し進め、資本主義の制度を解体する作用に期待すべきとする思想である。 2010年代に姿を現し始めた、ウオーリック大学のニック・ランドとその組織、CCRUに代表される哲学の一潮流。アントニオ・ネグリ、マイケル・ハートによって提唱されて2000年代に流行した「マルチチュード」とは異なる体制に反する考えが現れ始め、そこからあらたな思想が生じたものと考えられる。 のちにより右派加速主義を信条

          加速主義と21世紀の方向性

          加速主義の新たな展開

          加速主義哲学とはキャピタリズムにもとずく社会変革を抑制する相反する社会的進化を克服することを目的として、ジル・ドゥルーズの脱領土化の相対的な持続を肯定し、資本主義急進化を目的とした社会理論である。 ウォーリック大学に在籍中、哲学者のニック・ランド、セイディ・プラントを中心に学生主体の組織であるCCRUにより思想は具現化された。 90年代からのニック・ランドの右傾化により、社会主義的思想に視点をおく加速主義者と新反動主義者におおきく分かれることになる。 また同じくCCRU

          加速主義の新たな展開

          ポストデジタルの社会学

          ポストデジタルはネットワーク化された資本主義社会におけるデジタルアートの美術論である。 概要 プラットフォーム・キャピタリズム、デジタル・スタック理論、インタラクティブネットワーク、複雑系、メディアアートと偶発性をハイブリッド・デジタルメディアにとりいれたポスト構造主義、シングラリティー社会論以降のメディアに対するセオリーである。 サウンドアーティストであるキム・カスコーン (Kim Cascone) によるグリッチ・アートの定義化とともに提唱され欧米では社会学者であるジョー

          ポストデジタルの社会学

          ポストデジタル考察学

          ポストデジタルはデジタルアート以降のハイブリッド・メディア、インタラクティブネットワーク、複雑系と偶発性を概念とした美術理論。 我々は既にデジタル技術が特別なものでないポストデジタル時代にいるとするキムカスコーン (Kim Cascone) 、松本良多 (Ryota Matsumoto) による説と美術におけるプラクティスを意味しデジタルツールによるクリエイティブプロセスにおいてその重要性を増している。ロイアスコット (Roy Ascott) のデジタルとアナログの融合によ

          ポストデジタル考察学

          Architecture of Kyushu University Ito Campus

          The new Ito campus of Kyushu University is located in the western part of Fukuoka city in the middle of the Itoshima peninsula. The master plan was designed by Japanese architects, Kisho Kurokawa (黒川紀章) and Ryota Matsumoto(松本良多) based on th

          Architecture of Kyushu University Ito Campus