連載「私の好きなミニコミ」第三回
先日、池之端の古書ほうろうに久しぶりに赴いた。調子に乗って10冊以上購入してしまったのだが、中でも面白かったのが「行けない店」(岡本 仁/パピエラボ刊)だ。今回も前回同様、新刊ではなく2012年に発売になった60Pのミニコミを選んでしまったが、今はもう閉店してしまったお気に入りの飲食店について書かれた好エッセイ集である。発行されてから既に10年以上経っているが、今となっては、そこで食べることは永遠に出来ないという事実だけが残るのみだ。
岡本仁という名前を見て、ピンときた方も