SANSHIN 活用Tips Vol.2 - ストリングモードを使ってみよう!
前回に引き続き、Sonica Instrumentsの新製品「SANSHIN」を使いこなすために、知っておきたいTipsを紹介していきます!
今回紹介するのはストリングモードというSANSHIN特有の機構です。前回の投稿で紹介した通り、三線は3本の弦を”ちんだみ”という調弦して演奏しますが、このとき、棹(さお)のどの位置で弦を押さえるかによって音程が変化します。
▲三線の各部(一部)の名称
基本的な構造は、ギターやベースを思い浮かべて頂ければイメージが付くと思います。もちろん三線にはギターのようにフレットはありませんので、バイオリンのように感覚で鳴らし分けます。ちなみに、三線ではこの指で押さえるところを勘所(かんどころ)と呼んでおり、それぞれの勘所を漢字で表して楽譜化したものを工工四(くんくんしー)といいます。
工工四についても、今後機会があれば改めて紹介しますね!
余談ですが、SANSHINのユーザー・インターフェイス上の”つまみ”は、カラクイを縦から見た形状をモチーフにデザインされています。
どこを押さえるかで、サウンドは別物に!
ここからが本題です! 弦楽器の経験がある方ならピンと来たと思いますが、同じ音でも、どの弦で弾くかによってサウンドは変化します。ギターやベースもそうですが、同じ音でも太い弦で弾いた方が、甘く太い音になります。これを再現するために、SANSHINではクロマチックに音を配置するだけでなく、その音を何弦で弾くのかを細かく指定できるようになっています。
弦の指定はキースイッチでいつでも切り替えられ、F#1キーで1弦、G#1で2弦、A#1で3弦を指定できます。各モードによって、弦の発音域は下記のようになります。
また、現在どのモードが選択されているかはstring monitorでの一目で確認することができます。現在選択中の弦は、弦名が赤く点灯します。
文字で書くと少し複雑ですが、音の変化として聴いてみると一目瞭然ですので、ぜひ動画で確認してみてください!