6月22日〜24日までの誕生日の人
6月22日は、ビリー・ワイルダーの誕生日だ。
彼の映画は細部にわたって繊細でいてそれにとても軽やかだと思う。
昔のコメディ映画の軽やかさは、とても素晴らしくてそれに出演者のジャック・レモンがとても生き生きしているのが印象的だった。
「お熱いのがお好き」「アパートの鍵貸します」はどちらもそのパターンで、リウムも心地が良い。こういう古典が残っているアメリカのコメディは、日本でも多くの作家が取り入れているが、三谷幸喜さんが特にそれを表せているんだろう。
ビリー・ワイルダー作品ということで、観ておかなければという強迫観念に駆られる理由はまたあの小気味のいいドラマの風を感じたいと思わせてくれるからだ。
23日は、フランスのサッカー界のカリスマ、ジダンの誕生日だった。
サッカーをやっている少年たちにとってひと昔前のスーパースターはやっぱり、ジダンだった。98年ワールドカップフランス大会から火がついて、日本の少年たちは世界のサッカーシーンを知る上で必ず彼の存在を目の当たりにした。
かつてのわたしの行っていたサッカークラブのコーチは、ジダンのトラップ(ボールを自分の前で止めること)をマネしろ。お手本中のお手本だ。といった。
おかげでトラップ以外のこともマネしまい、ジダン以外が使えばたちまちボールは取られてしまうことを知った。それはジダンのトラップは、すごく地味だったからだ。地味だけどものすごく上手だ。しかし当時の自分はまだ小さいこともあり、派手な「マルセルターン」や、サイドラインに追い込まれてから発揮する個人技を真似ようと躍起になった。到底真似ることはできず、ベンチに戻される経験をした。
ジダンは優勝のかかったワールドカップ決勝で、頭突きをしてレッドカード退場。そして引退してしまった。のちにそれが相手ディフェンダーからの侮辱的な発言によるものだったとわかり、やはりサッカーはそういうスポーツだなと呆れてしまった。
それに反応したジダンは、皆から罵声を受けようが黙ってピッチを去った。
それがわたしにはとてもマネできないが、こうありたいと思えたジダンのプレイだった。
24日は、ソランジュの誕生日だった。
彼女はアメリカのシンガーで、姉はあのビヨンセだ。
彼女やその家族を崇拝しているアメリカの人たちがいる。
偉大な親族がいることのプレッシャーはあるだろうが、それでも彼女のことを知っている人が多いということは、彼女自身もまた多数のファンの期待に応えているということだろう。
誕生日おめでとうございます。
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