吉備高原都市

雲の道を進む。
木々の間を漂う雲を掻き分けて
谷底も見えぬ橋を抜け
バスは山へ向かう

都会の喧騒を抜けて
星の神社を過ぎて
過去の繁栄からきた見栄に満ちた
人工の街へ

吉備高原都市
私の住まう町
とてもとても小さくて大きな。

雲が街を覆う
霜月の、冷々とした街に
また1日が始まる。

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