週末レビュー11月24日:Ray DalioのPrincipleを読んで、国際的にスケールする日本食ビジネスについて

今週は世界で最も有名な投資ファンドファームの1つであるBridgewaterの創業者、Ray DalioのPrincipleという本を読んだ感想。「国際的にスケールする日本食ビジネスのビジネスモデルと商材の成功条件」というテーマの論文を書いているのでそれについて書きたい。

Ray DalioのPrincipleを読んで

Principleは自分のように大きな夢と目標を持って生きている人にとってかなり衝撃を与える本だと思う。この本にはRay Dalio自身の個人のGuideline Principlesと会社のGuideline Principlesが事細かに書かれている。

投資家の出した本と言えば与沢翼のような胡散臭いイメージも付きまとってたまたま当たっただけの奴が吠えてるんだろうと思うかもしれない。実際僕も最初そう思った。

2年間MBAでファイナンスを勉強してきて、いかに投資ファンドがBridgewaterのように成功を続ける事が難しいか理解できたからこそ、Ray DalioのPrincipleのすごさが理解できた。どRayDalioの凄さは、言い換えるとどこでどの宝くじ買えば3億円を当てられるかみたいな不可能を現実にしている人。という感じ。経済、政治の理解と勘を駆使して何万、何十万、何百万という投資家ライバル達を蹴落としてきた。一回だけじゃなく、何十年も連続して。彼が勝ち続けてきた理由は正しい決断を繰り返してきたからである。この本はその決断の軸がいかに作られたか、その軸は具体的にどういうものか参考にできる貴重な本。

一番衝撃的な内容だったのは「現実・真実・事実を見る」という項目だった。これは彼のPrincipleの中でも最も強調されているポイントだ。この本を読んで、一番勉強になったのは、僕は夢を見るあまり、色んな事を自分の都合の良いように主観で解釈していることに気がつかされた事だ。自分は運が良いことに本当に優秀な人たちに囲まれて仕事をしてきた。いつの間にか自分もその人たちと同じ素養を持っていると勘違いを起こしていた。そのせいもあって、いつもやりたい事に対する自分の実力のなさで思い知らされる事が繰り返されていた。これは自分の実力を偏見なく、客観的に自分の事を理解できていたら目標に近づいて行くんだけれど、そうじゃない場合は、ずっと夢を見続けて改善する事なく死んでいくという闇路をたどることになる。

彼の本を読んで自分のPrincipleと目標を新たに書きかえた。詳しくは先週のエントリー「人生を賭けて成し遂げたい事」に書いている。あと、これはトップに固定ページとして載せて、随時変更していく予定だ。

国際的にスケールする日本食ビジネスの検証

慶應のMBAは卒業条件として修士論文の提出がある。タイトルにもある通り、この研究の目的は国際展開に適した日本食レストランの条件を検証を通して見つけること。今までNYで海鮮丼、串カツ、緑茶のテスト店舗のテストをやってきた。現時点での結論はストーリーと強いブランド力を持つ緑茶屋を運営することが①収益性②スケール性③グローバル販売力に置いて最も適切だという結論に至った。その具体的な条件(言い換えるとマーケティング戦略)はどういうものであるべきか。慶應のMBA初の女性教授となった山本ひかる先生(それはそれで変な話だが)からオススメされた、Jennifer Aaker (Stanford)のワークブックに沿ってブランドとストーリーについて20時間くらいかけて考えた。ゴールを以下のように設定した上でその手段としてSTEP1~3までをPDCAで回す。うまく行ったらSTEP4を加えてさらにPDCAを回す。

ゴール:緑茶×禅を使ったメディテーション機会を提供する事で20代〜40代の働く人たちが抱えるストレスを軽減させること

STEP1: プロモーションビデオの作成(ジョージアのCMの緑茶版)とターゲットとなる国に向けたWEB 広告

STEP2: 禅メディテーションのHowtoゲームアプリ開発と禅に欠かせない緑茶の選定(メディテーションは1〜2秒目を瞑るだけでもできるが、極めたい人向けにアプリを開発)

STEP3: メディテーションに欠かせない緑茶の通販サイト作成

STEP4: 購入者数が一定数に達すれば、実店舗を持つ(例えばNYの登録者が二千人に達すれば、実店舗を出店するなど)

PDCAをより早く回すためにアプリの開発と通販サイトを二週間くらいでやってしまい、NYで実際に店頭(場所を貸してくれるレストランがあるので)でお客さんに試してもらおうと思う。一週間やれば数百人のお客さんからFBをもらうことができるので、これがWorkするかどうかわかるはずだ。




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