週末レビュー11月17日:人生を懸けて成し遂げたいこと

9年間務めた楽天を退社して、自分は新たな志を求めてもがいている。志の通ったFor Profit事業で経済的な自立する。この焦点を合わせる為に過去4年くらいもがき続けている。「人生を懸けて成し遂げたいこと」について書こうと思う。

楽天時代に掲げていた志

楽天で働いていいた時は「インターネットの産業でMade in Japanの国際展開を成功させる」という志を持ってそれに全てをかけていた。たまたまじゃなく、入社前から決めていた。人生の目的なんて一ミリも考えたことがなかったが、就職活動を始めた2007年、7つの習慣という本を読んだ事がきっかけだった。当時あっさり決まった自分の軸は:

1.   日本企業の国際展開を成功に導くキーマンになる(僕は在日朝鮮人として朝鮮籍という無国籍な人間として生まれ、北でも南でも日本でもない自分のアイデンティティに苦しんでいたので、日本の為に国際舞台で活躍する事に納得感を覚えた)

2.  自分で稼げる力を身に着ける(私の父は何度も何度も失敗しながら、自分お器量で商売をして、家族7人を引っ張ってきた。自分の頭で考えて自分の責任で物事を進める大人がかっこいいと思ったからだ)

実際に楽天では9年のうち5年間は国際事業に携わった。今振り返ると、国際事業の舞台に立つ事が目的になっていた。だからこそ海外展開を成功させる事に全てを犠牲にする事ができない自分がいた。飼い犬のような気持ちになってしまったこと、それが会社を辞める動機になった。

情けない話、そういう気持ちになっても、すぐに会社をやめられかった。自分は特別な人間でない事をわかっていたし、辞めると何者にもならない。そうなった時の周りとの比較(無職と部長の同期、無職とスタートアップの社長みたいな比較)が怖かった。そこで立てた目標がハーバードMBAに行く事。自分は頭がよくないので、楽天の社費派遣制度で行く事に決めた(私費と社費では圧倒的に社費が有利で、三木谷さんはHBSの卒業生でもある)。社費にも選ばれた。もちろん卒業後は5年間勤めると決めていた。飼い犬のような気持ちがあってもHBSに行くと色々と世界が広がるだろうとの思いだった。2年くらいお酒も何もかも受験の妨げになるものは全て捨てた。本当に全てをかけて挑戦したけど、受験に失敗した。この時全く仕事に身を入れられなくて、その時の上司の方々には申し訳ないという気持ちと感謝の気持ちしかない。

楽天退社後の志

受験を終えて会社にいる理由がなくなったので、33歳の時に会社を辞めた。今考えても理解できないくらいアホだった。理想と現実の差が理解できていなかった。自分の先輩や同僚が起業する姿をみて、自分も自然できそうできるだろうと思っていたが全くそうではなかった。その時に改めて定めた自分の軸は以下の2点:

1. 不利な環境にいる人がフェアに戦える土台を作る

2. 経済的に自立する

この2つの軸を実現するために計画していた英語塾の事業プランは全く的外れだった。何より、不利な環境にいる人を支えるつもりが、気がついたら有利な立場にいる人がより有利になる手助けをする方向に向かわざるを得なかった。やめた。その後飲食店、人材派遣、ネットショップ色んな事に手を出したが(飲食店とネットショップはまだやっているけれど)、それを深掘りする事に意味があるとは思えなかった。完全な志迷子だった。

慶應MBA入学

志が通ってかつ、For Profitのビジネスになる事。いくら考えても見つからないので、慶應のMBAに入学した。何を成し遂げたいか徹底的に自問自答した。自分が生まれた時から今まで月単位で起きたことを書き込んだ。人生における選択、感動、怒り、楽しみ、全部書き出して、本当に徹底的にやった。結局以下方針に行き着いている: 

1. 不利な環境にいると認識している人たちにとってフェアに戦える土台を作りたい(小学校の頃父の会社が倒産して、何もないところから飲食店をはじめた父と母が困難に立ち向かう姿を見て育ったので)

2. 1つの領域を徹底的に極める仕事をしたい(長い年月を通して、自分はスペシャルな才能を持っていない現実に気が付いた&複数のことが同時にできない)

3. 志を一緒にする仲間と一緒に仕事をしたい(志を持った大人はかっこいいし、そういう人たちといたい。自分もそうなりたいと思っている)

4. 日本にベースを置いて世界を舞台にした仕事をしたい(カナダ、韓国、ブラジル、アメリカで長年暮らして下した結論)

5. 自分な好きな事と関連する仕事がしたい(唯一好きな事といえば、自然(海川)、魚)

6. 1000万円は稼ぐ、周囲のお金による謎の上から目線から脱却する

以上6つのフィルター全てに一致するものを探し続けているのが今。そんなものを見つけられるのはほんの一握りとバカにされているのが今。




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