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weekly review 2024/09/23-29: スピルバーグ映画(The Fablemans)、ひとには60%自分には120%で当たる (藤田田)

今年1月から、ピザ屋一本でやっていくと決めて9ヶ月。9ヶ月前には考えていなかったことの解像度がかなり高くなった。当初国内市場を見ていたけれど、世界の市場を見て店づくりをする発想に切り替わった。楽天で国際展開をやっていた時はmade in japanのサービスを世界に展開することに情熱をかけてきた。これからはmade in japanの自分が作ったピザ屋を世界に展開するテーマでやっていく。

スピルバーグ映画 – The Fablemans –


スピルバーグの両親、兄弟、彼自身の姿を描いた映画。そしてその関係がいかにスピルバーグの人格・芸術的感覚の形成に影響したかを描いた映画。むちゃくちゃ面白かった。

この映画の中で母親が父親の親友と不倫していることをスピルバーグは見つけてしまう。その後母親は家族を置いて、家を出る時「you do what your heart says you have to, because you don't owe anyone your life 自分の心のままに生きて 何故なら自分の人生は自分のもので誰に負い目を感じることはない」と言う言葉をかける。

家族全員を裏切る最低な行為をしておいて、それを息子に言うかと驚いた。ただ、自分の人生なので、時に人を裏切ることがあったとしても、自分が本当に好きな人と一緒にいることは、他人の目や世間体を気にしなければ、求めてもおかしくないことだよなと、少し納得する部分もあった。当時、スピルバーグは映画監督になることを極めるか諦めるかの分岐点に立っていた。間違いなく、母親のこの行動と言葉が彼を映画の道へ導いたのだと思うと、最低だけど最高のアドバイスだなと思うのであった。

ひとには60%自分には120%で当たる-藤田田-


今週、複数のアルバイトスタッフから、ピザ屋の店長の普段の振る舞いについて、リーダーに適していないという苦言が出た。信頼していたのでショックだったけれど、掲題にある言葉を思い出したら、その気持ちの矛先は相手ではなく、自分に向いて、すごく気持ちが楽になった。

夏休みに藤田田著書を5冊くらい読んだ。その中で一番参考になった考え方。社員に対して100%を求めることはないという。人はコントロールできない。代わりに自分は自分でコントロールができるので120%自分に厳しくする。

パートナー探しについても同じことを言っている。ずっと結婚できない人は相手に100%を求めるので、見つからない。60%を求めておけばすぐに見つかる。相手は変えることができないけれど、自分には120%であれば良い。

これがいかに合理的な考えか説明が難しい。ただ、今まで自分が考えてきたことを数字で言語化してくれたような感じがして、すごく納得できた。

一緒に住んでいるパートナーに求めることは自分でコントロールできるものではないので、6割できればよしとする。ただ、自分がそれをやる分には120%できるので、いいじゃないかとその中途半端な状態にも納得して目を瞑ることができる。全てを6割では納得できないけれど、自分であればそれをとことん突き詰めることができるので、バランスアウトするということ。これを念頭に置いて、人間関係、仕事を進めれば、良い人間関係を構築・維持できて、自分も落ち込まなくて良い。

これは何が起きても人のせいにせず、自分に原因を求め変わることでその問題を解決するロジックと同じ。何事も人に求めず、自分に求める。


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