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ありのままの声って何だろう?①

こんにちは!滋賀・大阪ボイストレーナーの安田結衣です。

今日はありの~ままの~(古い)って何なのかを考えてみました。
よくありのままの声で歌いましょう!という言葉を聞きますが、ありのままの定義が曖昧だと分かりにくいですよね。誰しもありのままに憧れると思うのですが、ありのままを追い求めて迷走してしまった...という経験があるのではないでしょうか?

私にとってのありのままの声のプロは赤ちゃんです。
赤ちゃんは自分の存在を表現するために小さな身体を使って全力で泣きます。そこには何の雑念もなく、ただ自らが生きるために声を上げています。

赤ちゃんは口の中や声の通り道の造りも大人とは全然違います。
鼻腔と口腔を分ける蓋(軟口蓋)と誤嚥を防ぐためにある蓋(喉頭蓋)は近づき、母乳を飲んでいる間も誤嚥せずに鼻で息が出来るようになっています。その後に段々と舌を支える骨とのど仏の位置が下がり、大人が持つ長い声道が出来ていきます。

そんな成長過程の中で声帯やのど仏の男女差も現れてきます。
また赤ちゃんは生後5か月の時点で聞いた母音をまねた発声をするといった研究も出ているため、物心がつく頃にはどうしても性別や周りの環境の影響を受けた状態になっています。

その後も学校や会社などで周りに合わせて声を使い分けたり、人によって声を使い分けたりします。(電話に出ている時のお母さんと実際の声が違うなど)
そうやって人は日常的に様々な声を操っています。
そしてどれが自分のありのままの声なのか分からなくなり、周りから自分の声がどんな風に聴かれているのかを聞きにレッスンに来る生徒さんがいます。

私の中この問いかけは日々考えていてもなかなか難しいことなのですが、
最近自分なりに納得できる答えが見つかってきたので、明日も引き続き書いていこうと思います!

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