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解剖学は音楽家の共通言語に

こんにちは!滋賀・大阪ボイストレーナーの安田結衣です。

昨日は解剖学セミナーでした。
解剖実習当日の見る場所やテーマに沿った解剖手順を教えていただきました。
4月に見ることができるのはアプリや本で見ているような二次元のビューではなく、皮膚や筋肉の他層構造で3次元のビューです。その動きの連動を見るためには、関連のある筋肉を切断せずにしておくことが大切です。
体の中でも特に喉周りは非常に複雑に入り組んでいて、一つ一つの筋肉も薄いと予想されます。どんな風に御献体にメスを入れれば見たい場所や動きを再現できるのか、まだまだシミレーションが必要です。これからしっかり準備を進めていきたいと思います。

私は「声が出る!けど何で?」と思うことが沢山あります。
でも解剖学を学ぶまではその根拠が分からなかったので、一度出た声を再現することが出来なくて困っていました。4月は自分を解剖するかのように見てきます。今とは全く違う自分になっていることは間違いありません。

山本先生に言っていただいたのは「ケーキは素晴らしい材料を持っているだけでは作れないので、ケーキを作る技術と素晴らしい材料が合わさって美味しいケーキが作れるんだよ」というお言葉。生徒さんに楽しく歌っていただくために私は材料を集めに行くんだな〜。

そして夜は解剖メンバーとの初顔合わせでした!メンバーは理学療法士の山本篤先生、プロフルート奏者の鈴木千代さん、ヴォイストレーナーのYOKOさんと私です。このメンバーで10日間衣食住までご一緒させていただきます。
(下の写真はYOKOさんの隠し撮り、いい写真だなあ〜)

理学療法士の山本篤先生とプロフルート奏者の鈴木千代さんは既に解剖実習経験者なので、不安に思っていたことを聞くことが出来ました。お二人とも穏やかに静かな様子でお話しされていたのが印象的でした。それほどこの実習は有意義なもので、ありがたい経験なのだと思います。

音楽家と解剖学は切り離せないくらい深い関係にあります。
それは勉強する前は分からなかったけれど、今は確信を持って言えます。
近い将来音楽家や音楽講師にとって解剖学が共通言語になる日が来ると思います。楽譜の記号を読むみたいに喉頭や軟口蓋って単語が伝わるようになるといいな。いつか喉頭の位置などの記号が出来て楽譜に書き足されたりして。

音楽指導の歴史で既に知られていること・まだ誰も知らないこと、まだ発展途上の分野だからこそ自分の目で確認してきます。

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