アニメ収録の現場を経験した生徒の話

こんにちは！高槻・草津ボイストレーナーの安田結衣です。
今日は生徒があるアニメ作品のキャストとして収録の経験をしたことについて書いていこうと思います。(生徒から掲載許可を頂きました)

声優・ナレーター志望の方のレッスン

テアトルプラスオンラインアカデミーでボイストレーニングをさせて頂くようになって丸２年が経ち、ありがたいことに声優・ナレーター志望の方から個人レッスンの申込みを頂くようになりました。

レッスン内では声のお仕事でどういった技術や考え方が必要なのか、表現力はどう鍛えるのかなど、先輩ボイストレーナーや声優講師の方から学ばせて頂いた事や自分なりに考えている方法をお伝えしています。

そして少しずつではありますが、生徒がボイスサンプル（オーディションのための声のサンプル）を出したり、CMやアニメに出演することができたりと実績を作るお手伝いができるようになってきました。ただあくまでもこれらは生徒の努力が功を成した結果であり、その姿をたまたま近くで見ることが出来ている幸運を日々噛み締めています。

プロの世界は甘くないけれど

一方で悔しい経験も数知れずしてきました。オーディションに落ちること、受かった役を下ろされてしまったこと、毎日練習して臨んだ本番で実力を発揮しきれなかったこと。プロの世界は大袈裟ではなく本当に厳しいものです。

努力しても報われるとは限らない。しかも何が正解かも分からないような世界。独特の張り詰めた空気の中で声を出す緊張感。終わった後の手応えのない感覚。失敗を反芻して苛立つ日々。このままでいいのかという焦り。何故この道を選んでしまったのかという後悔。ここに書くことも憚られるような感情など。本気だからこそ感じるリアルな感覚だと思いますし、活躍しているプロの方でも未だに震えながら現場に立たれているそうです。

そうした世界だと知ってもなお挑戦する生徒の姿を本当に尊敬しています。私にできることは日々のレッスンに全力を尽くし、未熟な点は改善し、次の機会に備えること。そしてこの経験を可能な範囲で伝えていくことだと思います。

これからも生徒から許可を頂いた内容はありがたくシェアさせて頂きたいと思います。もしこの生徒と同じ道を目指している方がいらっしゃれば、同じ思いを持っている人がいるのだと思っていただければ嬉しいです。

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