モノマネの良いところ

こんにちは！滋賀・大阪ボイストレーナーの安田結衣です。

今日は生徒さんが言っていた話でなるほどな〜と思った事を話します。

その生徒さん曰く「自分が好きな歌手の曲よりも、モノマネしながら歌う別の歌手の曲の方が歌いやすい」らしいです！

私はそれを聞いて好きな歌手と生徒さんの声が似ている事に気付きました。
好きな歌手の声に寄せて歌っていくと、モノマネが上手い人ほど声が偏りやすいです。実際に発声器官も偏ってコントロールしにくくなっていました。

何でこんな事が起こるのでしょうか？
ジャンプする時をイメージしてみて下さい！
ジャンプする前に軽くしゃがんでから飛びますよね？ 高く飛ぶためにはしゃがむという真逆の動きが必要なのです。

ジャンプだとあまり深く考えなくても自然に身体が動きますが、発声器官はイメージしづらいので、飛ぶ事ばかり考えて練習してしまうとしゃがむ事を忘れてしまったりします。
偏ってしまった場所は筋肉が硬く使いにくくなるので、普段使う事のない筋肉を使うと柔軟に歌いやすくなります。

家族がみんな同じ姿勢や声になっている事もあるので、偏りを知るためには自分の癖を客観的に判断してくれる人に見てもらう事が大切だなーと改めて感じました！

癖は分かったけど、モノマネは出来ないよー。って方も大丈夫です。モノマネ以外の練習もあるので、一緒に練習していきましょう！